彼の強さに
みんなが頼っているのを
私は見ている 

彼は惜しむことなく与えている

自分にある優しさを
強さに変えて
みんなを高いところへ
押し上げていく


彼がたくさん与えているのを
知っているから

頼れる隙間がみつけられない私は
置いていかれるような
淋しさに苛まれる



私の優しさに
みんなが寄りかかるのを
彼は見ている

私は惜しむことなく与えてしまう

自分にある強さを
優しさに変えて
みんなが笑顔でいられればいいと
願ってしまう


でもきっと
私がたくさん与えているのを
知っているから

寄りかかることができない彼は
私を遠ざけてしまうんだ



まだまだ大丈夫…と
自分では思っていても

お互いのための隙間が
足りてるようには見えないもの


だから
私たちはまだ
支えあうことが出来なくて

自分の力で
足りないそれを
見つけようとしている