准看護学校にはいろいろな人がいる。この章では二人紹介します。
徳井さん
文系の私大に通っていたが就活に失敗看護学校に入り直した。スタイルもかなり良く顔もキレイであった。学校が終わるとすぐにバイトに向かっていた。毎日かなり忙しそうだった。
どうしても風俗店に行きたくなった。その時は病院で働いていたのでお金にも余裕がありボーナスも出たばかりなので行くことにした。
店に行くとヤクザでもおかしくないくらいの風貌の店員から数人の女の子を紹介された。私がその時に持っていた金額では指名できるのは一人しかいなかったのでその子を指名した。実際にその子に会うと同級生の徳井さんであった。かなり気まずかった。徳井さんは「私がここで働いているのを知ってたの」と聞いてきた。私は偶然であることを説明した。半信半疑の顔をした。徳井さんは「前の大学の学費が奨学金だから返さないのと親が病気で働けてないから仕方なくやってんの」と言ってきた。誰にも言わないことを条件に少し長めの時間のサービスをしてもらった。
店を出て駅に向かう途中で建物から丸川さんが出てきた。その建物はゲイ専用の風俗店があったので気まずかった。
丸川さん
丸川さんの紹介をすると
私立の医大を2浪2留の末に3年生で辞めた。安定するために看護師を目指した。
車は新車で300万くらいするのを乗っていた。
私と同じように病院で看護助手をしている。
医大時代の学費で貯金がほとんどなくなったのにお金があるのか気になっていた。
1日に2回も衝撃的な事が起きた。丸川さんと私は近くのカフェに入った。私は「ゲイなのか聞いた。」
すると「違う。ゲイじゃない。金がないから仕方なくやってんだ。医大生だった時は金もあり女も周りにいた。買いたいものがあったてローンで何でも買えた。今は何もない。借金以外何もない。この時計は500万する。ローンは10年残っている。売ればなんとかなるがこれを手放したら俺が俺じゃなくなる。生活水準だって今更変えられない。」と悲痛な訴えをした。
私がこのことで思ったのは自分を犠牲にして働くとは何なのか。丸川さんのように自分の必要以上に輝かせるために自分を犠牲にするのは好きにすればいいが徳井さんのように必要最低限の生活を維持するために自分を犠牲にしている人達は撲滅しなければいけないと思う。