なんでも、普通。
おそらくワシは、
食い物に関して
口が肥えていない。
よく奥さんに、「これ美味しいね!」とか言われても
「んー、普通やろ。」
と、大体答えてしまう。
「あんたって、なんでも普通やね。」
そうなのである。
私はなんでも、普通なのである。
毎日、毎日メシを食べているのに!である。
だから、ワシをもし接待するとすれば
普通の料理を出しておけば良いのである。
ところが!なのだが、
これが美味くないと、
「これ、不味いな!」と思ってしまう。
美味しいものは判らないくせに
不味いものは判ってしまう。
この感覚が「なんでも普通」なのだ。
普通未満は判ってしまうのだ。
そんな普通=平均点=averageをバンド名にしているグループがいる。
英国のホワイトファンク(ブルーアイドソウル)バンド
Average White Bandだ。
ワシ的には、David Fosterがプロデュースした
このアルバム「Shine」が、AORのパターンなのでGOODなんです。
もちろん、
コレ以前のAWBのアルバムも所有しており、大好きなんだけど、
ライトメロウ感と、ファンキー感が、程よくブレンドされたサウンドがなかなか。
ちなみに、昔からのAWBのファンにすれば、
David Fosterめ、こんなに音を変えやがって!と思ったムキもいるのかなと、
しかし、David Fosterは、
もっと酷いほどのOverProduce作品もあるなかで、
このラインならオッケーでしょう。
しかし、Average(平均的な白人バンド)などと、名前を付けていながら、
このバンドの音ときたら、どこがAverageなのか…
もっとも、自分たちがAverageと思っていたら、デビューなぞしてないだろう…
まさに人を食ったネーミングである。
食ったと言えば、
子供の頃、給食をおかわりするために、
早食いした世代のワシは
いまでも、メシは早食いだ。
これが、美味いものを感じる部分を欠落させているのだろう。
それが、なんでも「ん、普通やな。」なのかもしれない。
しかし、音楽は早聴き出来ない。
じっくり味わうのみなのだ。
だから、そこに「普通」は存在しない。
今日も「極上」の音楽に身をゆだねるワシなのである。
KKD