今回のツールボックスはキャンプに使っている
”DARCHE ECLIPSE 180 REAR”の紹介です。
◆オーニングの種類
ダーチのオーニングには大きく分けて2つあります。一つはストレート型と呼ばれる画像のようにまっすぐ設置するタイプです。
ストレート型は引き出すだけなので簡単に設置が出来ます。重量も10㎏以下の物もあったりしますので、比較的軽いです。ハイエースなどワゴンのスライドドアがあるタイプには効果的な製品です。日本メーカーのほとんどはこのストレート型を採用しています。
そしてもう一つは、我が家が今回導入した
”DARCHE ECLIPSE 180 REAR”という展開型の製品です。
展開型オーニングは、キャリアに取り付けたセンターフレームを軸に、左右にフレームごと展開しますので、収納時の幅は3分の1で、展開すると3倍になります。デメリットは展開にコツがいるのと、重量が重い事。そして高額です。ただ、大型のオーニングですので家族で広く使いたい人には便利です。また180は180度広がるという意味なので、他にも270度展開できる製品もあります。
本来はクルマの後方に取り付ける為”REAR”という場所指定がされていますが、ジムニーシエラのように小さいクルマの場合にはサイドオーニングとして活用する事も可能です。展開型と呼ばれる製品です。
※フロントからリアまでのサイズは4200㎜
※張り出しは1450㎜で、高さは最大2100㎜まで可能ですが、ノーマル車高の場合は185㎝くらいかと思います。
この”DARCHE ECLIPSE 180 REAR”を選んだ理由は、収納時の全長です。この製品以外は収納時の全長が2250㎜ありますので、ジムニーのルーフサイズより大きくなってしまいます。
”DARCHE ECLIPSE 180 REAR”は収納時のサイズが1570㎜なのでジムニーシエラのルーフサイズに収まりますので、コンパクトなキャンプをしたい僕にはピッタリだと思いました。
もちろんタープという方法もあるのですが、僕はクルマと一緒にキャンプをするというのを大切にしているので、タープではなく。サイドオーニングというスタイルを選びました。
◆展開型をさらに進化させるオプション
このオーニングの弱点は展開した奥行きが1450㎜しかない事だと思います。もちろんサイズを大きくすればというのもあります。
大は小を兼ねる!
その通りなのですが”大は小にならない”けど”小は大に出来る”のです。
それが、このサードオーニングをさらに進化させることが出来るオプション!
”ECLIPSE 180REAR WALL”オプションウォールです。
斜めとはいえ、奥行きも倍くらいになりますので、2人で楽しむには十分な空間を確保できます。
このサイドウォール3面がすべて一体になっており。赤い線はジッパーになっていて一直線につなげる事ができます。
三面は一体型なのですが、各面は巻き上げ可能です。ただし各面ごとに分割することは出来ません。ウォールの下側は全部で10か所ペグダウン可能になっています。
ガイロープもポール4本の頂点部分、ポール間の中間部分、ウォールの各面に2か所づつガイロープ用のベルトがあります。
裏はどうなってるんだ?という疑問ですが、実はこちらもウォールセットに含まれています。正直角度というのかな?上手く適合しません。これは製品の問題ではなく。ジムニーシエラの全高が低すぎるゆえなのだと思います。
例えばランクルやディフェンダーであれば、オーニングは15㎝くらい高い位置になりますので、この裏側のウォールももう少し角度が付いてすんなり取り付けられると思います。
現時点では取り付けには少し工夫が必要なので、今後の課題です。
この日は、車中泊の準備をしていたのでオーニングの内部にはスノーピークのテーブル、イス2脚、キッチンキット、ランプ類、その他いろいろ入ってます。
今後の展開としては、グランドシートを敷いて石油ストーブで冬キャンプというのも良いかなと思っています。フロアレステントやシェルターテントの様な使いかたが出来れば最高です。
さすがにコットを置く余裕はないので、車中泊×フロアレステントという組み合わせをイメージして車内はこんな感じにWAQのマット2枚でフラット化しています。ただし全てを車内に片付ければWAQのコット2つは展開可能です。他にも、ルーフトップテント×フロアレステントというのも楽しそうですよね。
◆メリットとデメリット
メリット:
・拡張性の高さ
・設置は慣れると簡単
・ポリコットンなので、頑丈で、雨に強く。火に強い。
デメリット:
・とにかく重い。重量は15㎏くらい。オプションウォールは11㎏。
・値段が高い。
ECLIPSE 180 REAR 126,500円
ECLIPSE 180REAR WALL 62,700円(袋付き)
・サイドウォールの裏面は角度が足りないから付かないので工夫が必要。
・風にはあまり強くないかも。というのも煽られる面積が大きいので煽られやすいと思う。ガイロープ太めを用意。ペグも30㎝はあった方が良い。出来れば地面は土や芝で固められたところの方が良いと思う。
※今回は撮影用に試し張りしたので河原ですが、たぶん風が強いと簡単に抜けます。なんせ河原は砂と石ですからね。
◆まとめ
やりたいことは山ほどあるけど。出来る事には制限があります。もちろん金銭面でもそうですが、装備が増えれば、重くなった車重を支える足回りも交換が必要になります。ましてやジムニーシエラの場合は積載容量にかなり制限があります。
何でもいいよではなく。何か制限があるからこそ、その制限の中でどうしたら上手く積めるのか?上手く楽しめるのか?を考える意味ではサイドオーニングの使用方法は未知数だと思います。
こう言ったサイドオーニングの事をオーストラリアでは
”Versatile Awning”
Versatileは「多用途の~」というように、様々な使用方法を自由に選択できるオーニングという位置付けだそうです。
案外、僕たちは日々の色々なコトを仕方がないと受け入れてしまいがちですが、それは間違いです。いつでも僕たちは自分で選択できます。このオーニングはまさに選択をしたい。自分のやり方を見つけたい人にはピッタリのデザインと拡張性があると思いますよ。