伊吹と繋ぐ手から伝わる温もりに緊張する私は手に汗をかいてきた。

どうしよ… 言って手を拭かなきゃ!

「 あの、先輩… 」

「 なに? 」

もし潔癖症ならヤバいっ

「 手、離していい?」

ピタリと歩く足を止めた伊吹は私を見ている。

見られる事に慣れていない私はさらに緊張した。

「 先輩?手に… 汗かいちゃったから 」

「 トイレかと思った。汗なんかいいよ 」

え、いいの!?

気持ち悪くないかな…

まさかの汗フェチとか?

いやいや、ないない。

ファミレスからだいぶ歩いてから パーキングに停めてあった伊吹の車に乗る。

「 15分くらいで着くから 」

「 はい 」

緊張マックスだよ~

パパ以外の車だし、伊吹先輩 男だし?

私も私だなぁ… 半分投げやりだよ…

伊吹先輩を知ってるなんて、顔と噂だけなのに 家にまで行こうとしてる…