住宅ローンの不正利用は今に始まった事ではないが近年、その件数は顕著である。

何が原因で不正が拡大しているのか。

大手投資用不動産販売会社などが2019年頃から高値で仕入れ相場で販売し、薄利多売の動きが見られた。

その結果、中小不動産会社は太刀打ち出来ず利益が取れない業者が増えてきた。
20年くらい前は投資用マンションを一件販売すると600万円〜700万円の利益が取れていた時代もあっものの、それが400万、300万と徐々に減少し今では200万円を切るケースも少なくない。

そんな中、注目されているのが『住宅ローンの投資利用』である。
住宅ローンの投資利用は今でも500万や多いもので1000万円の利益がとれる案件もあるそうだ。

大手投資用不動産販売会社は高値仕入れを減少してきてはいるが、一度味をしめた業者は住宅ローン利用を止めるとは思えず今後も件数は拡大するだろう。

利用できる金融機関は次から次へと出てくる為業者としては、提携している金融機関が取引停止になっても死活問題とまではいかない。

また、投資用不動産を売るには高属性(勤務先や年収などが良い)の客を見つけてくる必要があり、難易度が高めである一方、住宅ローンは低属性の客でも成約できるという事から、悪徳業者からすると良い事尽くしである。

ターゲット層は20代が多い。

業界を超えた範囲で対策が必要である。