こんにちわ!K課長です

不正融資で大問題となったスルガ銀行のニュースを見た方は多いと思います。 

私は現役不動産営業マンとして数多いお客様と面談をさせて頂いておりますが中には、真っ当に不動産投資をしたかった方でも当時の営業マンの言う通りにしたら大惨事に見舞われたなど、悲惨な状況の方と多く出会いました。

まず何が問題視されているかというと、主に

①年収改ざん

②既存物件の未申告

③他行並行同日決済

④歩積両建の斡旋


と、こんな感じです。

それぞれ解説と対処法をご紹介します。


①年収改ざん

これは完全に悪徳業者がやる事です。課税証明書の原本と照らし合わせをしたり等の確認作業を怠った銀行にも罪は勿論ありますが、改ざん資料を提出したのは不動産業者ですからね。
これから不動産を購入しようとしている人がいれば銀行面談(金消)時に自分で原本を持参する事も良いでしょう。後々トラブルに見舞われたくないですからね。
業者とスルガ銀行を相手取り訴訟へ持ち込むなどが有効だと思います。しかし業者は廃業していたりするので、銀行相手がやりやすいでしょう。

またスルガ銀行は3.5%や4.5%といった不動産投資にしてはかなり高い金利で貸し出している事もあり、専門の弁護士を通せば金利が2%台まで落とすことに成功したことはありますので是非やってみてください。


②既存物件の未申告
これは既に所有している物件を「所有していないと申告」し借入が無い状態に見せかけるといったものです。

これによって申告を鵜呑みにした銀行側は本来では融資出来ない金額を融資してしまい、年収に対しての返済比率が危険水域に達してしまうといった状況になります。
これは銀行が騙されたという事になり、銀行に発覚されれば虚偽の申請とみなされ一括返済を要求され訴訟に発展する恐れがあります。

上記の方法を営業マンに斡旋された場合、行政監督機関(国土交通省、都道府県庁、消費者センター)に相談し、自分も騙されたと言い張るのが精いっぱいでしょう。
あくまでも申告したのは自分自身で不動産業者と結託して行われた行為とみられる可能性も高いからです。
実例としては、そのまま持ち続ける方が多い印象です。

ここで疑問なのがなぜ申告しただけで銀行にはバレないのかという事です。
これは金融機関によって閲覧する信用情報が異なるからです。
例えば、既にA銀行からの融資で1件所有しているとします。

そのあとB銀行で融資申請し「借入無し」で申告し承認されたとします。

A銀行が閲覧・情報登録する信用情報は「CIC」とします
B銀行が閲覧・情報登録する信用情報は「JICC」とします。

このような場合、B銀行はA銀行が貸し出している融資情報を閲覧する事が出来ない為、虚偽の申告内容を覆す材料が無く、融資承認してしまうケースが多いのです。


③他行並行同日決済
これはA銀行とB銀行で並行してローンを申込み、A、Bの銀行には他行で進めている事は内緒にし、同じ日に決済させるといった行為です。

これも銀行を騙している行為ですので一括返済を求められるケースが余裕であります。

決済日がずれてしまうと、後に決済することになった金融機関が再度信用情報を閲覧した際に他行で既に決済しているとなると発覚し取り消しとなるからです。

対応策としては②と同様です。

 

④歩積両建の斡旋
これは銀行が悪者になる話です。
これは例えば3,000万円融資するからそのうち100万円は定期預金してよ~と銀行に言われるがまま定期預金を組んでしまう行為です。


何が問題かというと

3,000万を借りたけど実際に借りたのは2,900万円となり、しかし金利は3,000万円に対して発生し実行金利よりも実質、金利が高くなり消費者が損をするという事です。

これは金融庁のガイドライン(指針)でも明確に記されており「優越的地位の乱用」とされ厳しい指導の対象となる行為なのです。

 

しかしこれが令和の時代でも行われています。

これはあくまでも定期預金なので自分の意思で解約できます。
解約する際、別の支店で解約手続きを行ってください!

あっさり解約できます。申込店舗で解約手続きをすると粘られます。

つまり簡単に解約できるのです!銀行印のいう事は聞かないでください。

 

定期預金の金額の例はこんな感じです

スルガ銀行  100万円(返済が滞った際に吸い取る)

SBJ銀行  毎月1万円の1年間(自動解約)


さぁ皆さんいかがでしたでしょうか長くなりましたが最後まで見て頂き有難う御座います。

今後も不動産投資に関する様々な情報と経験談を発信していきます。