キジメモ -8ページ目

2020年8月19日 16時50分

 コンピューターゲームで競い合う「eスポーツ」の社会人による活動は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、オンライン対戦に活路を見いだしている。

 プレーヤーや観客が一堂に会する形式の大規模イベントは開催できなくなったが、オンラインの企業対抗大会が開かれ、新たに社会人リーグも設立。社内外の交流に役立てる取り組みが広がっている。

 日立製作所のIT子会社、日立システムズ(東京)は社内交流の活性化を掲げ、2018年に「eスポーツ部」を設立。若手社員からベテランまで約35人が所属し、終業後に集まって飲食しながらゲームを楽しむことが多かった。しかし、コロナ流行で集合してプレーできなくなり、オンライン形式の大会参加や社内対戦で活動を続けている。

 オンラインによる企業対抗戦の場をつくろうと、大日本印刷(DNP)や、NTT東日本の子会社でeスポーツの施設運営を手掛けるNTTe―Sports(東京)などが6月から大会を開催。在宅勤務や外出自粛で減った社内外の交流を促す試みで、地方や自宅など場所を問わず参加できるメリットもある。過去5試合には富士通やヤフーなどのチームが参戦。「普段つながりのない企業人と接点ができ、視野が広がる」(DNP広報)のが魅力だ。

 凸版印刷などは7月、企業チーム向けの「アフター6(シックス)リーグ」を立ち上げ、10月から対戦を始める。試合の前後にビデオ会議による顔合わせや意見交換を行い、ビジネスのアイデア創出やマッチングの場としても活用したい考え。

 社会人のeスポーツに対する関心は高まっており、20年度中に50社ほどのリーグ参加登録を見込む。凸版の担当者は「コロナとの共存が求められる中、交流の一つの形として定着させたい」と意気込む。 

 

2020年7月、パーソル総合研究所と慶應義塾大学大学院SDM前野隆司教授の共同研究により、「はたらく人の幸福学プロジェクト」が発表されました。「働くこと=幸せ」という図式が成立しづらい現代において、どうしたら「働く」を通じて、幸福感を得られるのでしょうか。日本における「幸福学」のパイオニア的存在である前野教授に、働くことと幸せについて伺いました。
※写真はイメージです(写真=iStock.com/whyframestudio)

■幸せと不幸せは反対の概念ではない

パーソル総合研究所との共同研究「はたらく人の幸せに関する調査」では、現在、国内で働く人たちの「幸せ」について調査研究し、その実態を明らかにすることができました。

働く人の幸せについて、今回の研究で注目したのは、幸せと不幸せは反対の概念ではないのではないか、という点です。従来の研究における主観的幸福感は、幸福度の高低を測定し、表すことが多く見られました。幸福尺度点数の高い人は「幸せ」であり、低い人は「幸せでない」と。つまり、幸せと不幸せが両極に位置していました。けれども、人は、幸せと不幸せを同時に感じることもあり、また、そのどちらも感じないこともあります。つまり、幸せと不幸せは反意語ではないのではないのか、というのが本研究の着眼点の面白いところです。

■「はたらく幸せ」につながる7つの要因とは

ではなぜ、「幸せ」であることが良いのでしょう。世界中の研究者から、幸せな人は創造性や生産性が高く、欠勤率や離職率が低く、健康で長寿であるという研究結果が報告されています。つまり幸せであることが、あなたのライフとワークに素晴らしい影響を与えるのです。

今回の調査では、まず働く人たちが「幸せ・不幸せ」を感じる場面の洗い出しを実施。その結果を基に質問項目を作成し、「はたらく人の幸せ/不幸せ診断」を開発しました。

はたらく人の幸せの7因子と不幸せの7因子は、図表2の通りです。

例えば、仕事を通じて新たな学びを得たり、成長したいという欲求を持っていたり、仕事や自身の活動を通じて社会や人の役に立ちたいという意識を持つ人は、幸せな状態であることが見受けられます。

反対に、慢性的な超過勤務で心身ともにストレスを感じていたり、正当な評価を得られていないという感情を抱いている人は、不幸せを感じています。

そして、はたらく幸せを感じながらも、超過勤務に陥っているために同時に不幸せを感じている人もいるのです。

■私は何タイプ? 幸せ/不幸せの4タイプ

先にご紹介した、幸せ・不幸せの7因子とは別に、私たちは「はたらく幸せ/不幸せ実感」も聴取しました。

この5つの問いに対する回答結果から、はたらく幸せ実感の約68%が「はたらく人の幸せの7因子」によって、はたらく不幸せ実感の約46%が「はたらく人の不幸せの7因子」によって説明できることがわかりました。また、「はたらく人の幸せ/不幸せ診断」の得点の高い人ほど、はたらく幸せ/不幸せ実感が高いということもわかりました。

はたらく幸せ/不幸せ実感を分布図にまとめたころ、幸せ実感が高いほど、不幸せ実感が低い傾向にはありましたが、どちらも高い、どちらも低いという人も一定数いることが明らかになりました。そこで、はたらく幸せ/不幸せ実感の得点をもとに、5つの群に分類。特徴的な4つのタイプを分析してみました(図表4)。

ただし、これは今回の調査全体を通して言えることですが、この結果はあくまでも今回の調査を基にしたデータです。

全体の43%を占めたのは、「幸せ×不幸でない」群。この群の特徴は、成長志向が非常に高く、人間関係も重視するタイプの人が多いことです。業種としては教育や学術研究などに携わる人、経歴・役職としては大学院博士課程修了、部長以上の人が多く見られました。4タイプ中、年収が最も高かったのもこの群です。もちろん、年収は地位財といって、長続きする幸せではありませんから、自己成長や他者貢献などが幸せ実感を押し上げているという点が、この群の大きな特徴と言えるでしょう。

次に多かったのが「幸せでない×不幸せ」群です。成長志向、独立志向が低く、人間関係も希薄であることが特徴です。3番目は「幸せでない×不幸せでない」群。この群も、成長志向、独立志向、ステータス志向が低いことが分かりました。最後が「幸せ×不幸せ」群。一見、矛盾しているように感じられますが、この群の特徴は、独立志向が非常に高く、ステータスや地元志向も高い点です。公務員や金融関係の仕事に従事する人、20代の男性に多く見られました。

繰り返しになりますが、これはあくまでも今回の調査の範囲での結果です。今は幸せを実感できなくても、個人として幸せ/不幸せの各7因子を意識し、幸せの条件を満たせるような毎日を過ごしていけば、自然とはたらく幸せは高められます。

■なぜ管理職は幸福度が高いのか

読者のなかには、マネジメントする立場の方も多くいらっしゃると思います。一般的に管理職というと、上司と部下の板挟みとか、重圧に耐えているといったイメージを抱きがちですが、実は先ほどご紹介した4つのタイプのうち、「幸せ×不幸せでない」群には、部長以上の役職に就く人が多く見られました。これはなぜでしょう。

冒頭でお伝えした「はたらく人の幸せ」7因子には、自己成長・自己裁量・役割認識・他者貢献といった因子が含まれています。管理職の幸福度が高い理由は、人を育てるということに加え、上記因子が影響していることがわかります。加えて、成長実感を持ちながら仕事をしている人は、当然、周りからも認められ、さらに責任のある役職を手に入れて昇進していくという要因も大きいでしょう。

■成長実感をもてるマネジメントを

逆にいうと、上司は、メンバーに対して、ただやらせるのではなく、成長実感を持てるようにマネジメントすべきだといえるでしょう。また管理職でない人も、「私は管理職ではないから、幸福度は低いのか」ではなく、常に主体性をもって、創造性を発揮しながら、自分ごととして仕事に取り組んでいれば、自ずと、はたらく幸せを実感できるようになるのです。

何度もお伝えしていますが、私の研究する幸福学では、幸せの順位づけをするために研究をしているわけではありません。今回の研究報告をご覧になった人たちが、それぞれ携わる仕事において、自分たちの特徴を知り、良い部分は伸ばし、良くないと思う部分については改善するきっかけになればと思います。チームメンバー全員で創造性を発揮しながら、より良い職場、より良いチームを作るための手がかりになっていれば嬉しく思います。

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前野 隆司(まえの・たかし)
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授
1962年山口県生まれ。84年東京工業大学工学部機械工学科卒業、86年東京工業大学理工学研究科機械工学専攻修士課程修了、同年キヤノン株式会社入社。慶應義塾大学理工学部教授、ハーバード大学客員教授等などを経て、2008年慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント(SDM)研究科教授。11年同研究科委員長兼任。17年より慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長兼任。研究領域は、ヒューマンロボットインタラクション、認知心理学・脳科学、など。『脳はなぜ「心」を作ったのか』『錯覚する脳』(ともに、ちくま文庫)、『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』(講談社現代新書)など著書多数。
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(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授 前野 隆司 構成=富岡 麻美 写真=iStock.com)

 

 

法治国家といいながら、放置国家だね。

 

法律を作った側が自ら破る。
口だけ議員の本領発揮。
この件は言語道断だけど、そもそもこのコロナ禍で更に実感したけど、
国会議員の存在意義さえ疑問に思う。
役に立たないどころか足を引っ張ることしばし。
議員定数も現状の最低半数。
可能なら1/5くらいでもあの程度の議員連中なら問題ないかと思う