※ このブログは、平成30(2018)年12月24日から「さくらのブログ」に掲載し続けている『逃病日記』の直近分をコピペしたものです。

 

 

(2024.9.6.金)晴れ

 私が泳ぐために通い、ヨメさんが週1回火曜日にスイミング・スクールで水泳を習っている『エル・スポーツ』は、「曼殊院通り」に面し、あの『恵文社』の真向かいにあり、その昔、いまや伝説になっているといっていい『京一会館』があった場所に建っている。

 この『京一会館』の面している曼殊院通りと交わる高原通りは、一直線に南に下って『御影通り』に接している。もう何十年も前の学生時代、友人がこの近辺に住んでいた。ちょうど、御影通りと『京大農学部グランド』との間の狭いエリアで、その住居はアパートでもなく下宿でもなく、一応、一戸建てで、物置のような小さな建物だった。もちろん、現在はそんな物は取り壊され、近辺には学生マンションが立ち並んでいる。

 その御影通りと接する高原通りに立つと、『京一会館』のある曼殊院通りまでが一直線に見渡せる。その狭い友人の下宿で、数人で酒宴を開き、その後、「さあ、ほんならいこか」とおもむろに腰を上げ、高原通りを一直線に歩いて『京一会館』のオールナイトに出かけたもんだった(YouTubeにその閉館前日の「最終日(1988.4.15)の情景」のビデオがアップされていた!)

 

 大学を卒業してからもずっと京都の左京区で暮らしていたが、『京一会館』へはとんと行かなくなってしまっていた。閉館が1988年4月ということなら、私たちが学生時代を終え、『京一会館』へは行かなくなってから後も、結構、存続していたんだ。

 そういう由緒ある?跡地に、現在、私たちが通っている『エル・スポーツ』の建物がある。確か、現在のビルが建つ前には、スーパーなんかもあったような気がするが、定かではない。

 その『エル・スポーツ』、私が行っている時間帯が正午前後だからなのか、まさにジイちゃんバアちゃんのスパーランドという感じ。プールやジム以外にも、ジャグジーやサウナなどの設備が充実していて、風呂場にはシャワースペースが7、8台あり、数人が同時に入れる風呂もあって、毎日、通っているようなジイちゃん、バアちゃん、オッサン、オバハンの中には、お風呂屋さん代わりに利用している者もいるようだ。まあ一人暮らしの人間なら、家の風呂を沸かしたりお風呂屋さんに行くことを考えたら、ボディシャンプーやシャンプー&リンスも無料で使えるので、会費を払っても安上がりだろう(私は、現在はシャワーだけで風呂は利用していない)。

 

(2024.9.7.土)晴れ

 娘は土曜日も仕事があるが、ムコさんは会社が休みなのでいつもはS君とK君の面倒を見ている。

 しかし今日はムコが神戸で会社のイベントがあるとのことで、孫二人を我が家で面倒を見ることになった。朝の9時に来て、夕方の5時過ぎまでいるので、結構、大変ちゃあ大変だ。もう少し暑さがマシなら『京都植物園』か宝ヶ池の『子供の楽園』にでも連れて行くんだが、まだまだこの暑さ、とても日向では過ごせない。

 それで、とりあえず午前中は我が家にいて、テレビで YouTubeを観たり、スマホやiPadでゲームをしたりしていた。その後、昼前に少し早めに『洛北阪急スクエアのフードコート』に行って昼食にすることにした。S君とヨメさんは『越後秘蔵麺 無尽蔵』のラーメン、K君は『マクドナルド』のチーズバーガーセット、私は『テーキ食堂 正義』のステーキ定食で、毎回、変わり映えがない。

 食後は『肥後ペット』に寄った。以前は我々夫婦がイヌ(チワワ)を飼っていたこともあって、『肥後ペット』に立ち寄っても主にイヌばかり見ていたが、最近は娘のうちでネコを飼い始めた影響で  お盆休み中に娘一家がムコさんの実家に帰省中に一週間ほどそのネコを預かっていたこともあり  ネコにシンパシーを感じ、ネコのゲージの方を先に見るようになった。

 私の実家では、昔、イヌもネコも飼ったことがあるのでどちらも抵抗はないが、ヨメさんはあまりネコに馴染みがないようなことを言っていたので、当初はどう接したらいいのか分からなかったようだが、最近は「カワイイ、カワイイ」と手放しで、お気に入りになったようだ。

 『肥後ペット』の後は、しばらく『洛北阪急スクエア』のゲームコーナーなどで時間を潰していたが、S君が高野川に魚獲りに行きたいと言い出し、それにつられてK君も虫取りに行きたいと言い出した。二人には何回も網などを買ってやっているが、すぐに自分たちの家に持って帰ってしまうので、我が家には魚網も昆虫網も虫籠も残っていない。しかたがないので『洛北阪急スクエア』内の百均『ダイソー』やイズミヤ内の百均『キャンドゥ』に行ったが、季節商品なのでもう置いていなかった。同じイズミヤ4階の『コーナン高野店』に買いに行ったら、なんとか魚網も昆虫網も残っていたので、虫籠も合わせてこうことにした。

 高野川も、最近は「かわざらえ」をしないので、中島が出来て草が生い茂り、河岸も石垣岸に土が堆積して、里山などの自然な川岸のようになっている。そこに川魚やザリガニなどが生息しているので、S君はそれを捕まえるのを楽しみにしている。一方、K君の方はまだ魚獲りも虫取りも出来ないが、アニキへの対抗意識が旺盛で、河川敷の野原で網を振り回している。私は足が痛くて、とても中島や亀石に降りて行けないので、河川敷のベンチでスマホをいじって時間を過ごしていた。今日は、2時間近くも河川敷にいただろうか、他にも何組かの親子連れが亀石の辺りで戯れたり水遊びをしていた。

 頃合いを見て、高野川から引きあげたが、最近の子供達は、捕獲した魚などはリリースするのが普通のようだ。K君の方は、アニキのS君に捕まえてもらったトンボを虫かごに入れ、川端丸太町宅まで持って帰りたがっていたが、  ママに見せたかったのだろう  結局、我が家のベランダから逃がしてやっていた。

 娘が、今日は帰宅時間が少し遅くなると言っていたが、娘宅でネコと遊んで時間を潰せばいいと思い、早めにS君とK君を送って行ことにした。

 ところが、てっきりS君が自宅の鍵  我が家に来るときはいつもポシェットに入れて、持ってきている  を持っているものと思って、我が家にある娘宅のスペアキーを持って行かなかった。あちゃ!えらいこっちゃ!そのため、娘が帰ってくるまで30分ほど、暑い中を家の前で待つことになってしまった。S君とK君は家の前に立てかけてあったスケボーで遊んでいたが、私とヨメさんは、それこそボーッと道路沿いのコイン・パーキングの手すりに腰かけて、スマホを見ながら娘の帰りを待っていた。

 待っている間だけでコインパーキングの時間が経ってしまったので、娘宅に上がって、ちょっとだけネコのメロンちゃんの顔を見てから帰宅した。

 帰宅してしばらくしてから、娘から、S君のポシェットに入れてあった家の鍵が私のクルマの中に落ちていないか調べてみて、とLINEメールがあった。S君の持っている鍵には「アップ・タグ」が付けてあるので、鍵の所在がわかるらしい。ちなみにムコさんが持っている家の鍵にもダグがつけてあり、  京阪電車』で大阪に通勤しているので  帰路の途中で「京橋駅」辺りで呑んでいるとすぐにわかるらしい。

 娘から連絡があったので、駐車場に置いてあるクルマを調べてみたら、あった!あった!S君が落としたアップル・タグの付いた鍵が、助手席の下に落ちていた。アップル・タグって、メチャ、スゴイやん!これって、そのうちヨメさんの持ち物に付けなあかんようになるかも。今でも、鍵やら財布やらがどこいった?なんてよく言っているので、すぐにでも付けてもいいかもしれない。

 

(2024.9.8.日)晴れ

 今日は、先日の「逃病日記632」の9月2日(月)の記事に書いたとおり、ヨメさんの誕生日なので、『ホテルオークラ京都』の最上階のレストラン『オリゾンテ』のバイキング『ランチブッフェ』で、娘一家も一緒に食事をした。

 予約は午後の1時半からで、11時半からの予約枠はいっぱいだったらしい。ムコさんと私は、アルコール飲料の飲み放題も合わせて頼むことにした。

 ここのバイキングは『都ホテル』  現在の正式呼称は『ウェスティン都ホテル京都  のバイキング『オールデイバイキング洛空』と比べると、さてどちらがいいんだろうか。料金的には、こちらの方は『ランチブッフェ』より少し高いが、大人一人について同伴した子供一人が無料になる。これに対して『ランチブッフェ』では、大人料金とは別に子供料金が設定されている。料理の内容は、好みにもよるが、『オールデイバイキング洛空』には、握り鮨や天麩羅があるので、私はこちらの方が気に入っている。

 どんなバイキング形式の料理でも同じだと思うが、最初のスタート時にはみんな一斉に料理に向かうので、料理が並べてあるテーブルは混み合うが、時間が経つとともに席も落ち着いてくる。逆に、バイキングタイムが終わりに近づくにつれて、今度はデザートの近辺が混み合うことになる。

 私も、たらふく食べて、アルコールもビール、スパークリングワイン2杯と、白ワイン、赤ワインの計5杯も飲んだので、まあ、十分に元は取れているだろう。

 さらにデザートもたらふく食べてお腹がパンパン、もう晩ごはん食べれへんわ、という感じ。私たち夫婦は1階のロビーでしばらく寛いでから帰宅した。娘一家は、御池通りの地下街『ゼスト御池』に寄ってから帰るとのことだった。

 

【今日の読書513※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字

①-21『吉本隆明代表詩選』

①-25『心的現象論序説』

②-44『明治大正史 下』

③-56『人間の由来(上)』

③-58『すごい物理学講義』

④-9『小林秀雄全集7/歴史と文学・無常ということ』

⑥-25 『文庫の読書』

⑦-96『抱擁家族』(Kindle)

⑦-97『マイ・ロスト・シティー』

⑧-18『死の家の記録』(Kindle)

⑨-6『夢・アフォリズム・詩』

⑩-39『プルーストを読む生活』

⑩-44『自炊者になるための26週』

⑪-9『色川武大・麻田哲也エッセイズ1』

⑫-31『小説作法ABC』

⑬ー『死の家の記録』(Kindle/⑧-18再掲)

コメント:やっと、⑩-39『プルーストを読む生活』を読み終えた。全体で800頁ほどもあって、英和辞書ほどの厚みがあった。書名に『プルーストを読む生活』とあるとおり、著者が井上究一郎訳の『失われた時を求めて』全10巻を読み続けた1年間の読書日記で、どちらかといえば『失われた時を求めて』に関する引用や記事より、他の著作からの引用や読後感を述べた文章や生活雑記などの記事のほうが多い。ちなみに私が読んだのは吉川一義訳の岩波文庫版の『失われた時を求めて』全14巻だったが、どちらの訳にしろ、再度、読もうという気は起こらない  今日の朝日新聞の『読書』欄の岩波書店の広告に吉川一義編訳の『失われた時を求めて 名文選』というのが載っていたが、これには少し心が惹かれる。明日、大垣書店で見てみよう。

 この大著を多くの読者が途中で挫折するなかで、「完読した」というだけで、一つの精神の軌跡といっていいだろう。あの、マドレーヌの香りで時が蘇るという有名なくだりは言わずもがな、多くのシーンが、長々と書かれていた文章ではなく、イメージで喚起されるのはなんとも不思議なことだ。おそらく、読んでいたその時に想い描いたイメージが喚起されているんだろうと思うが、まさに「『失われた時を求めて』を読んでいた時を求めて」てな感じではないか。まあ「このオッサンなにゆうとんねん」なんてゆわんといてやぁ。

 

今日の映画513】※データは『映画.COM』のサイト等から入手

邦題:『華麗なる激情(NHK-BSの録画で視聴)

原題:The Agony and The Ecstasy

製作年:1965年

製作国:アメリカ

監督:キャロル・リード

出演:チャールトン・ヘストン/レックス・ハリソン/ダイアン・シレント/ハリー・アンドリュース

ストーリー:1508年のローマ。法皇(レックス・ハリソン)はミケランジェロ(チャールトン・ヘストン)を自分が建てた『システィーナ礼拝堂』へ案内しその天井に使徒のフレスコ画を描けと命じた。ミケランジェロは気が進まずに、ジョバンニ枢機卿(アドルフォ・チェリ)とその妹コンテシナ(ダイアン・シレント)にも苦しみをうちあけた。ミケランジェロは描きかけのまま、ローマから姿を消した。法皇お気に入りの建築家ブラマンテ(ハリー・アンドルース)が、若い画家ラファエルを紹介したが、法皇の気に入らず、直ちにミケランジェロの行方を探せと布告を出した。彼はカララの石切場に隠れ、大理石を切り出していたが、法皇軍が探しに来て山に逃れたある夜、突如、旧約創生記を描くという構想がひらめく。やがて捕らわれて、天井画制作に心魂を傾けはじめた。ある日、彼の視力が急に衰え足場から落ちたが、コンテシナのお陰で徐々に恢復した。この頃、法皇庁に外患が頻発する。フランス軍が侵入し、ドイツ軍が迫り、さらには・・・

コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.0、TSUTAYAは3.09、Filmarksは3.5で、私の評価は3.5とした。

 一時代前の大作・巨編という感じの作品  最近の映画では見かけることのなくなった「インターミッション」がある  だが、観はじめるとそれなりに面白い作品だった。この手の作品は「舞台劇」みたいな作品が多いが、結構、「石切場」などのロケもあってメリハリも効いている。この『システィーナ礼拝堂』の天井のフレスコ画が観たくなってくる。

 

【今日のジャズ513※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手

タイトル:Youngblood

アーティスト:Elvin Jones

レーベル・品番:Enja・SCD 3220/・ENJ 7051-2/日本クラウン・CRCJ 1007/ワードレコーズ・TKCW 32132

録音年月日:1992.4.20-21

曲名:①Not Yet/②Have You Seen Eleven?/③Angel Eyes/④Ding-A-Ling-A-Ling/⑤Lady Luck/⑥The Biscuit Man/⑦Body And Soul/⑧Strange/⑨My Romance/⑩Youngblood

ミュージシャン:Elvin Jones (ds)/Joshua Redman (ts)/George Mraz (b)//Elvin Jones (ds)/Nicholas Payton (tp)/Javon Jackson (ts)/Joshua Redman (ts)/George Mraz (b)

コメント:無名時代のジェシュア・レッドマンとニコラス・ペイトンが参加していたことで、これは重要な意味を持つ1枚となった。経験も少ない彼らだが、リーダーの刺激的なドラミングに煽られ、素晴らしいプレイを繰り広げる。演奏は彼らのソロが中心になる。しかし、エリヴィン・ジョーンズが勢いに溢れた若手をコントロールしていることも間違いない。それにしても、彼のドラミングは強力無頼で圧倒的だ。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)

<YouTubeライブ映像>

Elvin Jones - Nice Jazz Festival 2000 - LIVE

Elvin Jones Trio, on Danish TV show 'Jazz Omkring Midnat', 1968

Horace Silver Quintet & Elvin Jones Trio 1968