※ このブログは、平成30(2018)年12月24日から「さくらのブログ」に掲載し続けている『逃病日記』の直近分をコピペしたものです。
(24.7.19.金)晴れ
今日は、ヨメさんをA病院に連れていった。
先日、この病院の「物忘れ外来」にかかった際、昨年末に撮った脳MRIの結果を知らされ、 3月にも診察があったがその時は医師が結果を告げるのを失念していた 脳血管内に小さな動脈瘤があるので血圧管理をちゃんとするように言われた。それで従来からヨメさんがかかっていたS血管外科を一人で受診したが、その際にA病院の脳MRI画像のDVDや情報提供書を提示せず、またA病院から指導のあった血圧管理に関する件も告げなかったようだ。
それで仕方がないので、脳MRI画像などのデータがあるA病院の内科を受診することにした。脳内の動脈瘤が重篤なら脳血管外科を受診すべきなんだろうが、今回は、当面は血圧管理だけということなので、内科を受診することにした。
このA病院の医師の多くは、K大病院やK府立大病院から派遣されていて、重篤な疾患なら元病院に回してもらえるだろうから、一定の安心感がある。
この日にかかった内科医も代診で臨時に来ているとのことだったので、大学病院の医局から派遣されているんだろう。診察ぶりは非常に丁寧で、「お薬手帳」を見て、従来から処方されていた血圧降下剤を処方してくれたが、念のため、血液検査をして、一ヶ月後に、処方薬が症状に適合しているかチェックすることになった。
処方箋を持って病院近くの院外薬局へ行ったが、30分ぐらいかかりそうだたので、その間、近くの中華料理店『華祥』で昼食をとった。この『華祥』の先代の店主は、数年前にお亡くなりになったが、「現代の名工」で、確か「黄綬褒章」を受賞されていたと記憶する。現在は息子さんがその二代目として、先代の味を継承されている。
(24.7.20.土)晴れ
今日は、娘のムコさんが、S君を連れて『淡路島』に釣りに出かけるということで、K君を我が家で預かることになっている。
朝の9時過ぎに、娘の出勤時間に合わせて、K君とネコのメロンを迎えに行った。K君は、午前中はYouTubeで『ドラえもん』などの動画を観て過ごしていたので、特に手はかからなかった。
午後からは、近くの『イズミヤ高野店』内の『キッズ』にでも連れて行けばいいかなと思っていたが、ネコのメロンも一緒に来ているため、 長時間、ゲージに入れておくのもかわいそうなので キッズへ行くのは無理だろうということで取りやめた。
昼食は、とりあえず、K君のお気に入りの『サイゼリア』に行くことになった。サイゼリアなら『ギョーザの王将』以上に、おサイフ的にはこちらとしては大歓迎。クソ暑かったので、ほんの近くだがクルマで行った。ここは、お昼時に行くと、いつもガキ(幼児)を連れた家族づれで満員だ。
注文をしようと思ったら、テーブル席のQRコードをスマホで読み取り、読み込んだサイトから注文するようなシステムに変わっていた。
「オレ、ガラケーしか持ってへんねんけど」って言うたろうかと思ったが、ジジイのタワゴト、今はやりの「カスハラ」と思われるのもイヤなので、スンナリとメニュー表を見て注文することにした。するとウエイトレスのネエちゃんが「メニューに表示されている番号で注文してください」だと、なんやこれ!?注文を聞いたら番号ぐらい覚えとけよ!と内心、思いつつ、おとなしくメニューに表示してある番号で注文してやった。
食事を終えて家に帰ったら、メロンちゃんは大人しくゲージの中のベッドに入って寝ていたが、我々を見てミャーと一言(一鳴き?)、ゲージから出してやったら、先日、一泊しただけなのに「かつて知ったる懐かしの我が家」てな感じで、室内をウロついていた。
お昼過ぎに娘からLINEメールがあり、「今日は、ダンナとSは淡路島で泊まりやし、そっちで晩ごはん食べてもええか?」とのこと。
食事を、急に、娘や子供達の分もイチから用意するのはヨメさんのストレスが溜まるので、高野交差点近くの『キッチンとまと畑』でお弁当でも買うてきたらええわ、ということになり、娘も、遠路、「東洞院錦」の職場から我が家まで、ママチャリでやってくることになった。
夕方、娘がやってきて、ヨメさんとK君と三人で『洛北阪急スクエア』に出かけていったが、結局、『京のお肉処 弘』の焼肉弁当を買って帰ってきた。
食事を終え、娘はママチャリで先に我が家を出たが、10分ぐらいしてから、私がクルマでK君とメロンちゃんを送っていった。
(24.7.21.日)晴れのち雨
昨日、K君を送って娘宅に着いたら、娘はすでにママチャリで帰宅していて、少し立ち話をした。娘の話では、『弘』で買った焼肉弁当をレンジで温めようとしたら、レンジ内に温めたと思われるカボチャが、ずっと残されたままになっていたとのことだった。ヨメさんがレンジで温めた後に取り出すのを忘れていたようだ。おそらく昨晩の夕食のおかずとして温めたものと思われる。娘の話では、少し異臭がしたとのことだった。この時季、レンジの中にチンした食材を放ったらかしておいたら、さすがに1日も持たないだろう。
帰宅してそれとなく探すと、キッチンにラップで包んで皿にのったカボチャが置いてあったので、臭ってみたら、確かに異臭がした。
「レンジにカボチャが残ってたゆうてたで」なんてヨメさんに言うと、娘がチクったみたいになるので、それとなく「これちょっと臭うなぁ」と声をかけておいた。ここ最近、食材の期限切れなどと同様、日常生活上の支障がちょこちょこ目立つようになってきた。
今年度は、団地の我々の棟の「棟委員」になっている。我々の住んでいる棟は、7階建てで全42戸、縦三列の階段ごとに階段を挟んで14戸ずつ、棟の中央にはエレベーターが一基ある。我々の棟では縦三列ごとに、毎年、順番(14年ごとに)に棟委員や団地の管理組合理事を引き受けることになっている。
今年はその棟委員になったので、夏季には水撒きの管理をしなけれなならないが、今日、水撒き用のホースをチェックしたら、小さな穴が開いて水が漏れていた。早速、ビニールテープで補修しておいたが、夏の期間、各縦三列の階段ごとに水撒きが3日間ずつ割り当てられている。その日に夕立でもあるといいんだが、これから35度以上の天気が続きそうなので大変だ。
【今日の読書499】※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字
①-21『吉本隆明代表詩選』
①-25『心的現象論序説』
②-44『明治大正史 下』
③-56『人間の由来(上)』
③-58『すごい物理学講義』
④-9『小林秀雄全集7/歴史と文学・無常ということ』
⑥-25 『文庫の読書』
⑦-94『S・フィッツジェラルド・ブック』
⑦-95『アメリカン・スクール』
⑧-18『死の家の記録』(Kindle)
⑨-6『夢・アフォリズム・詩』
⑩-39『プルーストを読む生活』
⑩-44『自炊者になるための26週』
⑪-9『色川武大・麻田哲也エッセイズ1』
⑫-30『小説作法』
⑬ー『死の家の記録』(Kindle/⑧-18再掲)
コメント:③-57『すごい物理学入門』の第1回から第6回までの各講義はごく一般的な内容の講義だが、「最終講義」で、私たち人間という存在に注目し、物理学によってしだいに解き明かされてきたこの不思議な世界のなかで「私たち人間をどのように捉えることができるのか」について、著者の考えが示されている。その「最終講義」から印象に残った部分を引用しておく。
p.132「私が意思を決定するとき、決めているのは『私』だといえるのでしょうか。もちろんそうです。なぜならば、私の脳内のニューロンの総体がすると決めたこととは別の行動を、『私』が起こせるのかと問うこと自体、ナンセンスなのですから。(中略)『私』と『私の脳内ニューロン』とが別々に存在しているわけではなく、両者は同じものなのです。個人というのは、複雑ではありますが、厳密に統合されたひとつのプロセスといえるでしょう。」
p.132-133「一般に『人間の行動は予測がつかない』といいますが、とりわけ自分自身にとって、それはあまりに複雑でたしかに予測は不可能ですから、事実といえるでしょう。私たちが抱いている内面的な自由という鮮烈な感覚は、(中略)私たちが自分自身に対して抱いている概念やイメージが、脳の内部で起きていることの複雑なメカニズムの詳細に比較すると、極端に大雑把でぼんやりとしていることから生じるものです。つまり私たちは、私たち自身の驚きの源といえるでしょう。私たちの脳の内部には1000億個ものニューロンが存在しますが、これは原画系の星と同じくらいの数です。これだけの数のニューロンによって形成されるつながりや組み合わせまで考慮するならば、さらに天文学的な数字になります。そのすべてが、私たちが無意識のうちにおこなわれています。『私たち』という存在は、これほど複雑なメカニズムによって生じたプロセスの総体であり、私たちの意識下にあるわずかな部分だけからおこなっているわけではないのです。」
p.133「決定を下している『私』は、私たちの脳という、情報を管理し、表現をつかさどる驚異的な構造が、自分自身が自らを映し出すことによって形成されるのとおなじ『私』なのです。脳は、世界のなかで自らを表現することによって、あるいは世界に存在する可変的な視点として自らを見いだすことによっても、『私』を形成します。」
【今日の映画499】※データは『映画.COM』のサイト等から入手
邦題:『霧の旗』(U-NEXTで視聴)
原題:A Trap
製作年:1965年
製作国:日本
監督:山田洋次
出演:倍賞千恵子/露口茂/滝沢修/逢初夢子/新珠三千代/近藤洋介/川津祐介
ストーリー:柳田桐子(倍賞千恵子)は高名な大塚欽三(滝沢修)の法律事務所を今日も訪れた。だが返事は冷たい拒絶の言葉であった。熊本の老婆殺しにまきこまれた兄(露口茂)のために、上京して足を運んだ桐子は、貧乏人のみじめさを思い知らされた。「兄は死刑になるかも知れない!」と激しく言った桐子の言葉を、何故か忘れられない大塚は、愛人河野径子(新珠三千代)との逢瀬にもこの事件が頭をかすめた。熊本の担当弁護士から書類をとり寄せた大塚は、被害者の致命傷が後頭部及び前額部左側の裂傷とあるのは、犯人が左利きではなかったかという疑問にとらわれた。この疑問は大塚の頭の中で雲のように広がった。数日後桐子の名前で「兄は、死刑の判決後の控訴期間中に病死した」と知らされた。大塚は弁護をひき受けなかった自分を悔んだ。兄の死後、上京した桐子はバー「海草」のホステスとなった。そこの常連の記者から「大塚が事件に関心があるらしい」と聞かされて復讐の念にかられた。その頃桐子は同僚のホステス信子から恋人杉田健一(川津祐介)の監視を頼まれた。ある夜尾行中の桐子は・・・
コメント:評価は5点満点で、映画.COMは4.1、TSUTAYAは3.37、Filmarksは3.7で、私の評価は3.5とした。
山田洋一監督で主演が倍賞千恵子ということなら、すぐ頭に浮かぶのは『フーテンの寅』だが、この『霧の旗』の数年後に『男はつらいよ フーテンの寅』が公開、その後30年近くの間に49作品が制作された。この49作に出演していなかったら、倍賞千恵子さんはどんな女優になっていたんだろう、となんとなく思ってしまう。この『霧の旗』はU-NEXTに、山口百恵、堀北真希主演の二作品が配信されているので観比べるのが楽しみだ。
【今日のジャズ499】※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手
タイトル:Dinah Jams
アーティスト:Dinah Washington
レーベル・品番:EmArcy・MG 36000/マーキュリーミュージックエンタテインメント・PHCE 3053/日本 フォノグラム・EJD 3008
録音年月日:1954.8.14
曲名:①Lover Come Back To Me/②Alone Together/③Summertime/④Come Rain Or Come Shine/⑤No More/⑥I've Got You Under My Skin/⑦There Is No Greater Love/⑧You Go To My Head
ミュージシャン:Clifford Brown (tp)/Maynard Ferguson (tp)/Clark Terry (tp)/Herb Geller (as)/Harold Land (ts)/Junior Mance (p)/Keeter Betts (b)/Max Roach (ds)/Dinah Washington (vo)
コメント:ブルース畑で活躍していたダイナ・ワシントンが、この作品でジャズ・ファンからも注目されるようになった。クリフォード・ブラウンが中心のジャム・セッションだけに、ワシントンも気合の入ったヴォーカルを聴かせる。特に〈恋人よ我に帰れ〉や〈サマータイム〉は優れた内容として高い評判を獲得した。なお、この時の録音は『ジャム・セッション』(MG 30002)他でも聴くことができる。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)
<YouTubeライブ映像>
<1958 Newport Jazz Festival | All of Me | Dinah Washington>
<Dinah Washington • “Lover Come Back To Me/I've Got A Crush On You/They Didn't Believe Me” • 1960>