※ このブログは、平成30(2018)年12月24日から「さくらのブログ」に掲載し続けている『逃病日記』の直近分をコピペしたものです。

 

 

(24.6.14.金)晴れ

 先月に日本料理の『さかい』に行ったときに、今日の予約を入れていたので、ヨメさんと出かけた。

 この『さかい』の料理メニューは「おまかせコース」だけで、私たちは、これまでお昼しか利用していないが、リーズナブルな4,400円のコースしか注文してこなかった。もちろん、お昼なのでこのコースで充分に満腹になるんだが、同じカウンターで別のコースを頼んでいる人は、一品(焼き魚)多かったり、お造りの中身も品数が多かったりするので、今回、一度、6,600円のコースにしてみることにした。

 焼き魚一品とお造り品数の違いで2,000円の差を、ヨメさんは値段が高いと思うほうだが、私は、せっかく4,400円まで出したんなら、あと2,000円でより満足が得られるほうを選んでしまう。特に、焼き魚一品といっても、ここのご主人の料理を作る姿をカウンターで間近に見ていると、焼き魚といっても、普段、食べているものとは違うだろうという気にさせてくれる。

 結果としては、やはり、6,600円のコースにして大正解かつ大満足。すずきの炭火の焼き魚は一味も二味も違ったし、お造りも、鯛と剣先イカにプラスして金目鯛と雲丹、4,400円コースよりはだいぶ差があった。

 飲みものは、いつもはビール  最近はキリン・ハートランド  だが、やはり美味しい日本料理には清酒が合う。これまではほとんどビールしか飲まなかったが、今回は、美味しい料理に触発されるような感じで、伏見の清酒「蒼空」を注文した。

 今日は、京都市内は、気温が35度を超えるとの予報だったのでどこにもよらず、「寺町通り」を「二条通り」まで下って河原町通りに出て、『京都市役所』近くのバス停(河原町二条)から京都バスに乗って帰った。

 

(24.6.15.土)晴れ

 5月の「母の日」に娘一家が我が家に来て、『洛北阪急スクエア』の『にぎり長次郎』で食事をしたが、今日の「父の日」も同じように  「父の日やでぇ、プレゼントあるんやったら、また『にぎり長次郎』でも行こか」とこちらから催促したような感じだったが  食事ということになった。

 前日に、「楽天ぐるなび」を使って夕方6時半に予約しておいた。「父の日」なら、本来は明日の日曜日がいいんだろうが、どうやら明日は、パパとS君は『若狭湾』の『小浜』に魚釣りに行く予定で、今日の土曜日ということになった。

 娘たちは5時半頃に自転車でやって来て、我が家で少し時間を潰してから『洛北阪急スクエア』に出かけた。土曜日ということで店前には何組か順番待ちのお客さんがいた。6人掛けのテーブル席が空くまで少し待たされたが、予約していたので優先的に入店できた。席に着いて、私たち大人4人は、握り寿司10貫に赤だしと茶碗蒸しの付いた定食を、S君は例によって「まぐろづくし」などを、K君は「お子様ランチ」のお寿司版のような盛り合わせを注文していた。

 「回転寿司」には、S君と河原町の『MOVIX京都』で映画を観た後に、その建物の地階にある『くら寿司』によく行く。先日も、北山の『京都コンサートホール』で開催されたS君の学校の音楽祭の帰りに、昨年暮れにオープンした『くら寿司 北山店』行ったばかり。『にぎり長次郎』は、普通の回転寿司とは少し違って、カウンター内で板前さんが寿司を握っていて、やや普通の握り鮨店ぽい感じ。

 食事を終えて、『洛北阪急スクエア』内の店を覗いてから、娘一家は自転車で帰って行ったが、少し雨がパラついていたので、安全のため、道が広くて交通量の少ない「鞠小路通り」を通って帰って行った。

 そうそう、「父の日」のプレゼントには、娘から『フェイラー』のハンカチ・セットをもらった。まあまあかなぁ……。

 

(24.6.16.日)曇り

 一昨日に行った日本料理『さかい』の写真をアップしておく。

ph.1-7は順に、①先付け(炙りホタテとなんたらかんたら)、②吸い物(はも)、③お造り4種(金目鯛、鯛、剣先イカ、ウニ)、④炭火焼物(すずき、万願寺とうがらし)、⑤箸休め(山芋そうめん)、⑥焚合せ、⑦丹羽牛炭火焼き&ヤングコーンの春巻

ph.8-10は、⑧土鍋ご飯(出汁巻き玉子、香の物)、⑨⑩出汁茶漬けと具材(海苔、三つ葉、あられ)

ph.11-15は、⑪デザート(抹茶アイス)、⑫⑬丹羽牛炭火焼き、⑭⑮すずき炭火焼き

ph.16-20は、⑯清酒「蒼空」、⑰よりどりお猪口、⑱半合の錫のお銚子、⑲⑳清酒のお品書き

 

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【今日の読書489※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字

①-21『吉本隆明代表詩選』

①-25『心的現象論序説』

②-44『明治大正史 下』

③-54『すごい実験』

③-56『人間の由来(上)』

④-9『小林秀雄全集7/歴史と文学・無常ということ』

⑥-25 『文庫の読書』

⑦-93『騎士団長殺し4』

⑦-94『S・フィッツジェラルド・ブック』

⑨-6『夢・アフォリズム・詩』

⑩-39『プルーストを読む生活』

⑩-44『自炊者になるための26週』

⑪-9『色川武大・麻田哲也エッセイズ1』

⑫-29『小説の読み書き』

⑫-30『小説作法』

⑬-11『こころ』(Kindle)

コメント:⑫-29『小説の読み書き』を読了した。カテゴリー⑫は「特定ジャンルの書籍(現在は「小説・物語」に関するもの)」で、まだ何冊かこのジャンル(小説・物語)の本が何冊かあるが、まずは、大御所、小島信夫の⑫-30『小説作法』を読むことにした。

 さて、前回に続いて、③-55『ありえない138億年史』から、私が印象に残ってマーカーを引いた箇所を引用しておく。

p.40「歴史は必然ではない。偶然が重大な役割を担っている。宇宙、地球、生命、人間の各領域において、この世界が実際にたどった道とは異なる道をたどる可能性は無数にあった。その結果、この世界が今日のものとは異なる人間世界が生まれる可能性もあれば、人間世界が生まれない可能性もあった。」

p.41「私たちが1991年にミンブラル(引用者注:メキシコのユカタン半島)の地層でその痕跡を発見した隕石には、重要な意味がある。6600万年前のこの隕石の飛来が、生命の歴史における特定の出来事  大量絶滅  と時期的にぴったり一致しているからだ。この多量絶滅は、人間世界の形成において文字どおり決定的な役割を担った。隕石の衝突がなく、生物の大量絶滅が起きなければ、おそらく恐竜はいまだに地球最大の生物として君臨しているに違いない。その結果、哺乳類は小型のままであり、人間が何らかの世界を形成することもなかっただろう。人間世界に至る歴史がごくわずかな可能性に支配されていることを示す、実に劇的な一例である。」

p.54「二つの相矛盾する考え方を心に留めておいてもらいたい。宇宙的な観点から見れば、私たち人間は取るに足りない存在に過ぎない。だが人間の観点から見れば、私たち人間は宇宙の歴史を受け継いでいる。」

p.59「宇宙が膨張しているということは、時間をさかのぼっていくと、それぞれの銀河は互いにどんどん近づいていく。そしてしまいには、すべての銀河、その間のすべての空間が集まり、小さな一かたまりのボールになる。それが、およそ140億年まえに起きたされるビッグバンである。一般にビッグバンは爆発と表現されるが、私たちがイメージする爆発とは違う。(中略)すでに存在する空間内で爆発したのではなく、それまで存在しなかった空間や物質、そして時間そのものが爆発したのだ。」

p.65「ビッグバンの存在から導き出される深遠な謎については、考えてみる必要がある。この謎は、人間世界の核心をなす。夜空に浮かぶすべての天体、私たちが暮らすこの地球、人間を含むあらゆる生物、言葉や道具を操る知的な霊長類である人間、そのいずれもが、あらゆる面においてその謎に支えられている。謎とはつまり、物理学の法則、物質の性質、基礎定数が違っていれば、人間世界のどこをとっても、現在の姿になっていなかったということだ。こうした条件のどれか一つがほんの少しでも違っていたら、宇宙はまったく異なるものになっていた可能性がきわめて高い。あるいは存在さえしなかったかもしれない。たとえば太陽は、生命が進化できるほど長い間、絶え間なく燃え続けている。それも、こうした条件のおかげで核融合が可能になったからだ。軽い原子核が結合あるいは融合して重い原子核になるときに、膨大なエネルギーをゆっくりと放出するのである。最初は水素原子核が融合してヘリウムになるが、このプロセスが続くとさらに重い原子核になり、鉄までの元素が生まれる。この地球や、人間などあらゆる生物が、現在あるような姿をしているのも、今ある元素が存在し、それが化学結合により鉱物や岩や生物活性分子を生み出すからであり、太陽内部の核融合により熱が放出され、この地球を暖めてくれるからなのだ。」

 

今日の映画489】※データは『映画.COM』のサイト等から入手

邦題:『ザ・レポート(Amazon Prime Videoで視聴)

原題:The Report

製作年:2019年

製作国:アメリカ

監督:スコット・Z・バーンズ

出演:アダム・ドライヴァー/アネット・ベニング/サラ・ゴールドバーグ/マイケル・C・ホール

ストーリー:アメリカ合衆国上院調査スタッフのダニエル・J・ジョーンズ(アダム・ドライヴァー)はダイアン・ファインスタイン上院議員(アネット・ベニング)によってCIAの勾留及び尋問に関するプログラムを調査するチームのリーダーに任命される。2009年、ジョーンズ率いる6人のチームはCIA職員との接触を禁じられ、600万ページを超える文書を調査し始める。ジョーンズはFBI捜査官に会い、またCIA文書を調べて、容疑者を重要人物であると偽って拷問したことを突き止める。ジョーンズたちのチームは、国家安全保障問題担当大統領補佐官や、司法長官代理がCIAによる拷問の情報を隠し、当時のブッシュ大統領は2006年まで知らなかったことを知る。さらにCIA自身が拷問を内部調査し2009年に内部報告書をまとめたことを知る。5年を費やしたジョーンズたちの6000ページを超える報告書は、CIAにより妨害され、日の目を見られるか不明となるが・・・

コメント:評価は5点満点で、映画.COMは4.0、TSUTAYAは  、Filmarksは3.7で、私の評価は3.0とした。

 本作品は、Amazon Prime Video の配信作品なのでTSUTAYAでは取り扱っていないため評点はないが、他の二つの映画サイトではかなりの高評価になっている。映画作品としては地味な部類だと思うし、映画技術としても取り立てて指摘するようなものもないように思う。実話に基づく作品で、確かに面白いが、この二つの映画サイトの高評価の理由がわからない。私の好きな同類の作品『大統領の陰謀』とは雲泥の差。

 

【今日のジャズ489※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手

タイトル:Tales Of Another

アーティスト:Gary Peacock

レーベル・品番:ECM・1101//ポリドール・J33J 20091

録音年月日:1977.2.2

曲名:①Vignette/②Tone Field/③Major Major/④Trilogy I/⑤Trilogy II/⑥Trilogy III

ミュージシャン:Keith Jarrett (p)/Gary Peacock (b)/Jack DeJohnette (ds)

コメント:このレコーディングがキース・ジャレットのスタンダード・トリオ結成のきっかけになった。メンバーはふたりにジャック・ディジョネットのトリオ。彼らが数年後に再会し、人気トリオがレギュラー活動を再開する。ただし、この作品はゲーリー・ピーコックがリーダーである。彼の知的な響きを有するサウンド・テキスチャーが静寂な響きの中で流れる。キースがいつになく神妙にピアノを弾いている姿は珍しい。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)

<YouTubeライブ映像>

Standards I (Keith Jarret, Gary Peacock, Jack Dejohnette)

"Stella By Starligth" Gary Peacock Trio en Córdoba, Argentina, 18/Nov/2017

Paul Motian - Martial Solal - Gary Peacock - 1997