※ このブログは、平成30(2018)年12月24日から「さくらのブログ」に掲載し続けている『逃病日記』の直近分をコピペしたものです。

 

 

(24.6.7.金)晴れ

 今日は、孫のS君の小学校の合唱祭が『京都コンサートホール』で開催されるので、ヨメさんとふたりで自転車で出かけた。

 娘はK君をママチャリの後ろに乗せ、S君は自分のマウンテンバイクで一緒に出かけて、途中でK君を保育園に預け、コンサートホールまでやって来たようだ。クルマで迎えに行ってコンサートホールまで送ってやろうか、と言ったんだが、K君の保育園の送迎もあるので自転車で行くとのことだった。

 コンサートホールへは、いつもヨメさんとふたりで『京都植物園』へ行くときの『白川疏水道』を通るコースを行った。コンサートホールに着いて駐輪場に行くと、見慣れた、娘とS君の自転車が駐まっていた。

 おそらく、今日の合唱祭で自転車できている生徒は  娘がK君を途中で保育園に送迎する必要があったとはいえ  S君だけだったんじゃないだろうか。私たちも、合唱祭終了後に北山の『くら寿司』で、お昼ご飯を一緒に食べようと約束していたために、自転車でお付き合いしてしまったが、他に自転車で来ているのはコンサートホールの近隣の保護者ぐらいだろう。

 それはそうと、『京都コンサートホール』も平日の午前中なんかは施設が空いているとはいえ、使用料もそんなに安くはないだろう。やはり私学の小学校は、することが違うなあ、という感じ。もっとも、そこに親子で自転車で乗り付けるなんて、娘もええ度胸しとるで。

 合唱祭は4年生以上の中・高学年だけが対象で、各学年4クラスが各々クラス単位で合唱し、後半は各学年全体と部活の合唱部による合唱が行われたが、特に合唱部の合唱はパートごとに分かれていて、なかなか聴き応えがあった。

 合唱祭終了後は『北山通り』を東行し、『宝ヶ池通り』を過ぎてすぐのところにある『くら寿司北山店』に向かった。店に着いたのはちょうど正午頃だったので、混み合う少し前に滑り込めた。この後、合唱祭に参加していたS学園小学校の生徒と保護者がぞくぞくとやって来たのには笑ってしまった。私たち“自転車組”が一番乗りという感じで、クルマで来ていた人は、コンサートホールの駐車場から出る際にいっときに重なってしまって、遅れたんだろう。S君と同じクラスの子どもたちも来ていてハイタッチを交わしていた。

 しかし、“寿司大好き”のS君は、よう食べよる。タブレットから中トロなんかの高級ネタばかりを次々に注文しよる。それでも、さすがの『くら寿司』、4人で1万円を超えることはなかった。

 この後、北山通りを修学院まで東行し、『大原街道』を高野まで一直線。下り勾配の道なので場所によってはべダルを漕がなくても進んでくれる。

 高野まで来て、娘は『洛北阪急スクエア』の『肥後ペット』へ、S君はわが家に寄って、この後、歯医者に行く時間(4時半)までわが家で時間を潰していた。娘も『洛北阪急スクエア』のあとでわが家に立ち寄ったが、3時からK君を『公文』の「お試し」に連れていくとのことで、ほどなく保育園にK君を迎えに行った。

 4時頃になって、S君と一緒に『高野川』河川敷の道を『鴨川デルタ』を経由して、『鴨川』河川敷の道を通り、『丸太町橋』で一般道に上がって娘宅へ。娘宅では、『公文』の「お試し」を終えたK君がネコちゃんとジャレていた。

 そのネコちゃん、やっと名前が決まって「メロン」とのこと。この「メロン」という名前、S君がネコが届く前の日に興奮して、夜、眠れなくて学校を休んだ朝に、ママが出してくれた「メロン」から来ているとのことだった。私がそれをネコの名前らしい「ネル」と提案し、その名前に落ち着きかけていたんだが、S君とK君が「メロン」がいいということになったらしい。

 私も、しばらくメロンをじゃらしていたが、なかなかなついてくれない。しかしこれからは、S君とK君の面倒に加え、ネコの面倒も見てくれ、なんてことになるかも知れないので、なんとかなついてもらわないといけない。

 

(24.6.8.土)晴れ

 娘が、スマホのアプリ「みてね」にメロンの写真をアップしてきた。このメロンちゃんの猫種名は「ブリティッシュショートヘヤ」の「ゴールデン」というんだそうだ。昔、ようおった「トラ猫」と変わらんように思うけど……。

 

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(24.6.9.日)曇り時々雨

 昨晩、娘からメールがあり、今日、『みやこめっせ』で開催される『私学フェア』に行きたいので、娘宅に来て、一、二時間程度、K君を見ておいてほしいとのことだった。

 S君はパパとクルマで福井県の方に魚釣りに出かけ、駐車場が空いているのでヨメさんとクルマで行った。われわれが着いてすぐ   『みやこめっせ』は『岡崎公園』の一角で、すぐ近くなので  自転車で出かけて行った。

 しばらくして電話があり、『私学フェア』の会場が多くの人が来ていて時間待ちで、入場するまで40分以上かかるらしい。それで、K君を高野のわが家に連れて行って、見ててくれてもいいとのことだった。それでクルマで高野の方に向かったが、K君が『サイゼリア』がお気に入りなので、昼食をそこでとることにした。まあ『サイゼリア』なら、なんぼ食べてくれても会計は心配ない。ヨメさんと三人で、パスタやピザやグラタンなどを適当に注文し、取り分けて食べたが、K君、チビやのによう食いよる。

 食後にわが家に戻ったが、K君は、以前に行った『イズミヤ』3階にある『ザキッズ』に行きたがっていたが、まもなくママがやって来たので、わが家で時間を潰すことにした。K君はなぜか将棋が気に入っていて  といっても「回り将棋」だが  将棋盤と駒を持って「おじいちゃん、ショウギしよっ」と言ってきたので、しばらく相手になって遊んでやった。

 雨模様だったので、娘は川端丸太町から京都バスでやってきていたので、娘宅までクルマで送ってやった。

 

【今日の読書487※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字

①-21『吉本隆明代表詩選』

①-25『心的現象論序説』

②-44『明治大正史 下』

③-54『すごい実験』

③-55『ありえない138億年史』

④-9『小林秀雄全集7/歴史と文学・無常ということ』

⑥-25 『文庫の読書』

⑦-93『騎士団長殺し4』

⑦-94『S・フィッツジェラルド・ブック』

⑨-6『夢・アフォリズム・詩』

⑩-39『プルーストを読む生活』

⑩-44『自炊者になるための26週』

⑪-9『色川武大・麻田哲也エッセイズ1』

⑫-29『小説の読み書き』

⑬-11『こころ』(Kindle)

コメント:③-55『ありえない138億年史』を読み終えた。現在、長々と引用文を載せている③-52『生命 最初の30億年』と通ずる面もあるが、基本的なコンセプトが異なっている。『ありえない138億年史』は、いわゆる「ビッグヒストリー」という、「宇宙誕生と人類の歴史」を一体のものとみなす史観で、下記の『生命 最初の30億年』の引用文「二十一世紀の夜明けを迎え、われわれは地球の岐路に立っている。人間に生態系の支配権を握らせた技術の叡智が、現在、地球が生涯をかけて生み出してきたものをおびやかしている」というような考察には、まさに「ビッグヒストリー」という観点を必要としていると言えるだろう。

 今回が最後になるが、③-52『生命 最初の30億年』から、私が印象に残ってマーカーを引いた箇所を引用しておく。思うに、本書は名著であったと言えるだろう。

p.456-457「今日生きている1000万ほどの生物種は、どれも等しく地球の40億年以上にわたる進化史の産物だ  進化による多様化のために分かれたが、生態系の共依存関係によって結びついている、無数の形態なのである。地球をわれわれの世界と見なすことにどんな利点があろうとも、われわれは細菌や藻類や動植物なくしては生きていけない。ヒトは進化史上の新参者で、地球の幼年期から編まれたタペストリーにおいて、とりわけ新しく縫い込まれた糸の一本なのだ。実のところ、ヒトを特別な存在たらしめているのは、進化ではなく生態だ。ヒトは、他の何百万もの種とは違って、自然が与える環境にただ適応するわけではない。自分に適した環境をあちこちに作りもし、(中略)テクノロジーを武器に、われわれの種は惑星全土にちらばり、驚くべき数となって暮らしている。またその過程で、ほとんどの場所の環境を変え、光合成の産物の多くを利用して、生物地球化学的循環に関与する一員として細菌と張り合うようになった。こうした特別な存在となったわれわれの活動は、地球史の今後の章において、われわれのみならず生物圏全体にとっての筋立てを決めることになるだろう。」

p.458-459「現代の社会は、信仰と神学に対して大きな試練を与えている。(中略)伝統的な真理と科学をすり合わせるのは、ほとんどわけもない。神が存在するとすれば、生まれかけの宇宙にみずからを内在させ、途方もない時間をかけて宇宙を進展させ、特殊相対性理論や核科学や集団遺伝学の法則に従わせるほどの偉大な存在だと言ってしまえばいいのだ。しかし、科学による天地創造の物語は、意図ではなくプロセスと歴史を説明する。そして、天地創造の物語を寓話として受け入れれば、対立は回避できる(聖アグニスティヌスも四世紀にそのようなことを述べている)。だがこれだけははっきり言っておかなければならない。科学がかかわると答えはひとつしかないのである。」

p.460-461「結局、宗教と科学の対話が重要であるのは、過去についての共通の認識に至る期待があるからというよりも、未来について意見を合わせる必要があるからだ。二十一世紀の夜明けを迎え、われわれは地球の岐路に立っている。人間に生態系の支配権を握らせた技術の叡智が、現在、地球が生涯をかけて生み出してきたものをおびやかしている。」

p.461「未来は進化の終焉とは限らない。別の可能性もあるのだ。生態系の支配と惑星の歴史を考え合わせたところに、進化の倫理が生まれる余地がある。」

 

今日の映画487】※データは『映画.COM』のサイト等から入手

邦題:『トレーニング デイ(Amazon Prime Videoで視聴)

原題:Training Day

製作年:2001年

製作国:アメリカ

監督:アントワン・フークア

出演:デンゼル・ワシントン/イーサン・ホーク/スコット・グレン/トム・ベレンジャー/

ストーリー:ロス市警(LAPD)のパトロール警官だったジェイク(イーサン・ホーク)は念願叶って刑事に昇進し、麻薬取締課に配属された。初出勤の朝に、指導教官のベテラン捜査官アロンゾ(デンゼル・ワシントン)によって、署ではなくカフェに呼び出される。アロンゾは「訓練日(トレーニング・デイ)」と称してジェイクを車で連れ回したが、その素行は悪徳警官そのものだった。アロンゾに無理やり麻薬を吸わされ、署に知られて免職になることを恐れ、ジェイクは従わざるを得なかった。「悪を倒すには悪になる必要がある」が持論のアロンゾは、ジェイクを連れて捜査令状もないまま麻薬の売人の家に踏み込み、金を持ち逃げした。アロンゾの愛人と息子は、凶悪な無法者たちの住む地域で生活していたが、住人たちは悪徳警官であるジェイクを恐れ、手出しをしなかった。実はアロンゾは先週末にラスベガスに旅行し、現地のロシアン・マフィアの幹部と揉めて殺していた。今日の深夜12時までに100万ドルを支払わなければ、ジェイクはマフィアの殺し屋に消されることになっていた。金を手に入れるために凶悪な部下たちとジェイクを連れて、大物の麻薬の売人ロジャー(スコット・グレン)の家に踏み込んだ。ロジャーはアロンゾの長年に渡る情報屋でもあり、床下に大金を隠し持っており、銃撃戦があったと見せかけてロジャーを射殺し、床下の金を奪って100万ドルを着服したアロンゾは・・・

コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.6、TSUTAYAは3.35、Filmarksは3.7で、私の評価は3.5とした。

 本作品でデンゼル・ワシントンはアカデミー主演男優賞を受賞しているが、本作品を、よくある悪徳警官物と一線を画しているのは、やはりデンゼル・ワシントンの演技によるところが大きいだろう。演技とはいえ、本当に憎々しい捜査官アロンゾを見事に演じている。

 

【今日のジャズ487※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手

タイトル:Trance

アーティスト:Steve Kuhn

レーベル・品番:ECM・1052//ポリドール・POCJ 2794

録音年月日:1974.11.11-12

曲名:①Trance/②A Change Of Face/③Squirt/④The Sandhouse/⑤Something Everywhere/⑥Silver/⑦The Young Blade/⑧Life's Backward Glance

ミュージシャン:Steve Kuhn (p)/Steve Swallow (b)/Jack DeJohnette (ds)/Sue Evans (per)

コメント:60年代のスティーヴ・キューンはフリー・ジャズ派と認識されていた。その彼が変身を遂げたのは70年代に空いってから。とくに、ECMからアルバムを発表することで、リリシズムに溢れた表現を打ち出すようになった。中でも、生涯の名演で典型的なスタイルを聴かせたのがこの作品。スティーブ・スワロウ、ジャック・ディジョネット (ds)、スー・エヴァンス(per)との演奏は素晴らしいの一語に尽きる(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)

<YouTubeライブ映像>

Steve Kuhn trio, Molde Jazz Festival, Norway, August 1968.

Steve Swallow w/Steve Kuhn Trio - Jazz à Foix 2012

Joe Lovano / Steve Kuhn Quartet "Remembering John Coltrane"