※ このブログは、平成30(2018)年12月24日から「さくらのブログ」に掲載し続けている『逃病日記』の直近分をコピペしたものです。

 

 

(24.5.13.月) 雨のち曇り

 今日は、先週金曜日にK大病院で受けた血液・尿検査  がん診療部(呼吸器内科)の気管がんの経過観察のための検査  の結果を流用して内分泌内科の診察がある。

 いつもは自転車で行くが、今日はあいにくと雨模様なので市バスで行った。京都市内で移動するのには、自転車がいちばん便利。K大病院に行くのなんかも、バス停まで歩く時間やバス待ちの時間などを入れると、自転車の方が早く行けるし、特に予約などをしている場合は、所定時間に着くのも確実性が高いため、どうしても自転車を優先してしまう。

 ただ京都市内の自転車の移動で難なのは、「北大路通り」辺りから北へ行く場合や、「東大路通り」から東へ行く場合は勾配が増していくので、変速機が付いていないと走りづらくなること。

 今日の予約時刻は9:50で10分ぐらい前に病院に着いた。主治医は前記の血液検査データから甲状腺ホルモン関係のデータをピックアップして時系列にまとめ、それに基づいて説明をしてくれる。甲状腺ホルモン関係のデータに異常はなかったが、普段から甘いものをよく食べるので「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」が高めで心配していたが、なんとかボーダーライン内に収まっていた。現在の私のような「病気のデパート」状態で、さらに糖尿病なんてことになったらそれこそ目も当てられない。

 今週の金曜日に、本命のがん診療部(呼吸器内科)の診察があるが、まあ、今日、受診した内分泌内科の方は病状も安定しており、一安心というところ。

 

(24.5.14.火) 曇り

 今日はヨメさんは、朝から「しんどい、お腹が痛い」と言っている布団から出ようしない。

 スイミング・スクールに行きたくないのでまた仮病  小学生が学校へ行くのが嫌な時によく「お腹が痛い」とかいうような感じ  と思って、「ビオヘルミン飲んだらええやん」言って、食事を済ませて自分の部屋に入った。

 壁越しに、起きてゴソゴソしている気配があったが、昼前に昼食のためにリヴィング・ダイニングに顔を出すと、ヨメさんが水着やゴーグルなどの段取りして、スイミング・スクールへ行く準備をしている。なんのこっちゃ?いささか拍子抜けしたが、また気が変わって「行くのをやめた」と言われても困るので、あまり余計なことを言わないようにしておいた。そうしたら、すんなりとエル・スポーツに出かけて行ったようだ。

 ヨメさんは一週間を通して機嫌がいいということはまずない。二、三日に一回ぐらい、私の発言などがきっかけになってヒステリー・モードに入ってしまう。例えば、最近は物忘れがひどく、病気からくる症状だとわかっていても、ついついウカツに「さっきゆうたやんか」なんて言ったり、念を押して確認を促すような発言をしてしまう。本人に「物忘れ」を意識させるような言葉は禁物なんだが、言った後で「病気なんや」と気づくことになるがもう遅い。ヨメさんがヒートアップすると、私に向かって「細かいこと言わんといて、アホかいな」てな感じで口汚く罵ったりするので、「売り言葉に買い言葉」で、こちらも冷静さをなくしてまって、同じような言葉で言い返すことになる。

 しばらくして冷静さを取り戻すと、先日、太川陽介さんのYouTube番組  蛭子さんと5年ぶりの再会』『蛭子さんと5年ぶりの再会(後編)  で耳にした太川さんの「一瞬一瞬が幸せだったらそれでいいよ」という言葉や、蛭子さんが会話中に何かを思い出せなかった時に太川さんのさりげない「忘れてもいいんだよ」という語りかけの言葉を思い出し、反省することしきりだ。

 

(24.5.15.水) 曇り

 今日15日は、恒例の『百万遍の手づくり市』が開催されるので、ヨメさんとふたりで自転車で出かけることにしている。もちろん昼食も『手づくり市』の近くでとるが、今日は『ますたに』のラーメンの予定。

 お昼の1時を過ぎてから出かけたので、漬物が三品で500円の出店  いつも「奈良漬」などを買って帰る  は、もうほとんど品物が残っていなかった。今日は、人が多いというか、外国人観光客がメチャクチャ多い感じ。「6:4」ぐらいの割合で外国人の方が多そうだが、日本人と紛らわしいアジア系の観光客を含めると「7:3」ぐらいの割合じゃないだろうか。「円安」かなんか知らんけど、こんなとこまでこんとってえなぁ。出店の方も手慣れたもので、外国語表記の案内板などを立てている。まあ、今はスマホの翻訳アプリでやり取りができるので、それほど売買交渉も難しくはないだろう。

 漬物三品は買えなかったが、その代わりというわけではないが、琵琶湖の小魚の佃煮を3品買った。ヨメさんのお父さんが湖北の『尾上』の出身だったので、ヨメさんも親近感があるのか、ついいつい買ってしまったようだ。

 出店で売られている品物は、大きく分けて「食品類」「衣類」「アクセサリー類」「植栽」「飾り小物・置物類」ぐらいに大別できるが、これ以外にも「占い」や「手相見」なども出店している。出店の場所は抽選順で決まるそうだが、多くの店は同じ場所に出店しているようだ。今日は、佃煮だけを買って「手づくり市」をあとにして『ますたに』に向かった。

 知恩寺の裏道のようなところから『京大北部構内』を抜け、『農学部正門』から『今出川通り』に出たが、この辺りは勾配がきついので自転車を押して歩いた。

 先週にも行ったばかりだったで、そのときはチャーシュー麺の「大」を注文したが、『ますたに』は、器の大きさが「大」と「並」であまり変わらないため、「大」だとスープが麺の量に負けてしまってコッテリとした感じになってしまう。それで今日は、改めてチャーシュー麺の「並」を注文して、美味しさを再確認した。

 帰りは、『京大農学部グラウンド』の方向に向かって自転車を進めたが、想定していたとおり、いつも散歩・ウォーキングをしている白川川疏水通りに出てきた。自転車のハンドルにスマホ・ホルダーを取り付けているので、 GoogleMap を使うと、まさに車のナビ走行状態というところ。

 

(24.5.16.木) 雨のち曇り

 私の車は、団地の棟の前の駐車場に置いてあるが、すぐそばに豊かな植栽があり、この時期は樹液が多く、結構、車のボディーによくつくので難儀する。4月の12ヶ月点検の際に洗車をしてもらってから1ヶ月以上経つので、今日、給油のついでに洗車してもらうことにした。給油はいつも『ENEOS高木町SS』を利用している。洗車は予約の車があるので1時間以上かかるとのことだったので、済んだらスマホに連絡してもらうことにして、その間、ウォーキングを兼ねて、北白川の『ライフ』まで歩いて行った  あとでスマホの歩数計を見ると6000歩ぐらいの距離だった。

 少しかさばる品物  安売りしていた「日清どん兵衛」を6個  を買ったので、一旦、家に寄って、荷物を置いてから『EN EOS高木町SS』に車を取りに行くことにした。スタンドに着いて、洗車の済んだ車を見たらピッカピカ。料金は「手洗い洗車」で2000円、高いのか安いのか分からないが、老体ではもはや洗車をして、さらにワックスかけなんてそもそも無理な話なので、最近はもっぱらこの「手洗い洗車」を利用している。

 

 さあ、いよいよ明日は、脳MRIや上半身CT等の検査結果に基づく、K大病院のがん診療部(呼吸器内科)の診察がある。

 

【今日の読書480※書名頭の数字は当方のブログ『読書リスト』の数字

①-21『吉本隆明代表詩選』

①-25『心的現象論序説』

②-44『明治大正史 下』

③-54『すごい実験』

③-55『ありえない138億年史』

④-9『小林秀雄全集7/歴史と文学・無常ということ』

⑥-25 『文庫の読書』

⑥-27『小説家の四季 2007-2015』

⑦-89『騎士団長殺し3』

⑦-90『フィッツジェラルド10』

⑨-5『自省録』

⑩-39『プルーストを読む生活』

⑩-43-『前人未到』

⑪-9『色川武大・麻田哲也エッセイズ1』

⑫-29『小説の読み書き』

⑬-11『こころ』(Kindle)

コメント:だいぶ時間を要してしまったが、やっとマルクス・アウレーリウスの⑨-5『自省録』を読み終えた。読書といっても就寝前のベッドで、⑬-11『こころ』(Kindle)を読んだあとに、1頁を5分程度で読み進めていただけだった。まさに「塵も積もれば山となる」という感じだが、「箴言集」などを読むのには、いちばん適したやり方かもしれない。ベッドで横になって読んでいたのでマーカーは使わなかったが、マーカーを引きたくなるような言葉がたくさんあった。しかし、2000年の時を隔てて人の想いが通じ合うとは、「言葉」というものの凄さを改めて再認識させられた。

 引き続いて、③-52『生命 最初の30億年』から、私が印象に残ってマーカーを引いた箇所を引用しておく。

p.328「原生代とカンブリア紀の境界より下にある単純な生痕化石を同じ境界より上で量も種類も豊富に見つかる複雑な足跡や穿孔と照らし合わせると、カンブリア紀の最初になにか大きな出来事が起きたとする見方が裏付けられる。だが、カンブリア紀の生物が多様だというイメージは、実は炭酸塩岩に残された骨格によるところが大きい。」

p.336「現生動物のような複雑な形態は、カンブリア紀になってようやく現れ、少なくとも一〇〇〇万〜三〇〇〇万年の期間をかけて形成された。近年、発生にかんする遺伝学的な知見が得られるにつけ、カンブリア紀に起きた進化の仕方やテンポが明らかになってきているが、ここで生態学的な条件も考慮に入れる必要がある。生態学的な条件とは、初期の変異体が海洋に足がかりを築くことを可能にした許容性の高い生態環境と、その後の多様化をもたらした生物種間の生態的相互作用である。」

p.339-340「動物の場合、一個の受精卵から形態や機能の異なる多くの生物が生まれる。それゆえ後生動物は、原生動物には真似のできない形で『マルチタスク』(複数の仕事)を実行できるのである。」

p.341-342「複雑な多細胞組織を形成するには、細胞同士の接着と、細胞間コミュニケーション(連絡)と、発生のさなかに細胞の分化を制御する遺伝子プログラムが必要になる。接着は、分裂した細胞の分散を防ぎ、多細胞の機能を実現するための空間的組織を可能にする。海藻や植物の場合、セルロースなどの多糖類でできた細胞壁が隣り合った細胞をくっつける。ところが動物細胞には細胞壁がないので、細胞同士を結合するのに細胞外の分子を利用しなければならない。その筆頭に挙げられるのが、コラーゲンという、人間の軟骨を構成しているタンパク質だ。」

 

今日の映画480】※データは『映画.COM』のサイト等から入手

邦題:『パリは燃えているか(NHK-BSの録画で視聴)

原題:Is Paris Burning?/Paris brule-t-il?

製作年:1966年

製作国:フランス・アメリカ合作

監督:ルネ・クレマン

出演:ジャン=ポール・ベルモンド/シャルル・ボワイエ/アラン・ドロン/オーソン・ウェルズ/カーク・ダグラス

ストーリー:1944年8月、第2次世界大戦の連合軍の反撃作戦が始まっていた頃、フランスの装甲師団とアメリカの第4師団がパリ進撃を開始する命令を待っていた。独軍下のパリでは地下組織に潜ってレジスタンスを指導するドゴール将軍の幕僚デルマ(アラン・ドロン)と自由フランス軍=FFIの首領ロル大佐(ブルーノ・クリーマー)が会見、パリ防衛について意見をたたかわしていた。左翼のFFIは武器弾薬が手に入りしだい決起すると主張、ドゴール派は連合軍到着まで待つという意見であった。一方独軍のパリ占領軍司令官コルティッツ将軍(ゲルト・フレーベ)は連合軍の進攻と同時に、パリを破壊せよという総統命令を受けていた。将軍は工作隊に命じて、工場、記念碑、橋梁、地下水道など、ありとあらゆる建造物に対して地雷を敷設させていた。このような時に、イギリス軍諜報部から「連合軍はパリを迂回して進攻する」というメッセージがレジスタンス派に届いた。ロル大佐は自力でパリを奪回しようと決意したが、結局、ドゴール派と左翼派の会議の結果決起と決まった。決まったとなるや逸速くドゴール派が市の要所を占領してしまい、市街戦が始まった。パリ占領司令部は、独軍総司令部からパリを廃墟にせよという命令をうけておりその上、市街戦が長びけば爆撃機が出動すると告げられていた。コルティッツ将軍は、すでにドイツ敗戦を予想していて、パリを破壊することは全く無用なことと思っていたが・・・

コメント:評価は5点満点で、映画.COMは3.5、TSUTAYAは3.05、Filmarksは3.5で、私の評価は3.5とした。

 途中にインターミッションの入る、いわゆる「大作」である。第二次世界大戦では、多くのドラマティックな作戦や戦闘局面  「ノルマンディー上陸作戦」がその最たるものだろう  が生じ、その内のいくつかは本作品のように映画化されている。この「パリは燃えているか?」というフレーズは、この作品の数年後にフランスのパリのソルボンヌ大学などカルチェラタンで起きた学生紛争『五月革命』の際のパリ市内の混乱をジャーナリズムで「パリは燃えているか?」と惹句として使ったんじゃなかったかと記憶している。

 

【今日のジャズ480※データは『ジャズ資料館』のサイト等から入手

タイトル:After Glow

アーティスト:Carmen McRae

レーベル・品番:Decca・DL 8583//WEAミュージック・25P2 2825

録音年月日:1957.3.6

曲名:①I Can't Escape From You/②Guess Who I Saw Today/③My Funny Valentine/④Little Things That Mean So Much/⑤I'm Through With Love/⑥Nice Work If You Can Get It/⑦East Of The Sun/⑧Exactly Like You/⑨All My Life/⑩Between The Devil And The Deep Blue Sea/⑪Dream Of Life/Perdido

ミュージシャン:Carmen McRae (vo)/Ray Bryant (p)/Ike Isaacs (b)/Specs Wright (ds)

コメント:カーメン・マクレイの小粋な作品。ピアニストとして活躍していたこともあって、彼女の弾き語りは熱心なファンの間で定評がある。そちらも本作品の聴きどころだが、それ以上に聴き逃せないのがレイ・ブライアント (p)トリオを伴奏として歌った数々のトラックだ。彼はシンガーのバックを務めたときも魅力がいっぱいである。この作品では、これが売り物のひとつになっている。(『レーベルで聴くジャズ名盤1374』から引用)

<YouTubeライブ映像>

Carmen McRae - Live At The Montreal Jazz Festival (1988)

Carmen Mcrae - Live in Tokyo

Carmen McRae - Full Concert - 08/14/88 - Newport Jazz Festival