『京都一乗寺ラーメン街道探訪記』第15弾はスピンオフの5弾目で、「京都ラーメン」の老舗で中華そば『ますたに』がついに登場。これまで何回となく行っている。知恩寺の『手づくり市』の帰りに立ち寄った。

 店舗は疏水が流れる崖の上だったはずだが、目印の店舗軒先の赤テントが見当たらない。とりあえず崖上に上がって歩いていたらそれらしい店があったので、店員さんに尋くと、赤テントは、現在、修理中とのことだった。

 これだと、一見の客は、なかなか店の所在が分からないだろう。

 

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 店内に入ってすぐに、入口近くのカウンターに居た女性に声をかけられた。

 振り返ると、先日1月27日に『新・都ホテル』で開催された「アカデミア賞授賞式」でお世話になった『全国日本学士会』事務局長兼専務理事のOさん夫妻。

 Oさんは「『ますたに』のラーメンしか食べない」とは聞いていたが、同一時間にこんなレアな同一場所で遇うとは、まさに奇遇!

 

 カウンター10席、座敷テーブル10数席ほどで、カウンターは狭めだが、美味しいラーメンを食べれるので誰も不満はなさそう。

 

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 ヨメさんはラーメンの並、私はチャーシュー麺の並を注文。

 鶏ガラと醤油ベースのスープは、背脂が浮いているが、非常にあっさりしているが、メニューも、変なサイドメニューもなく、いたってあっさりしてシンプル。 

 

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 麺は細麺で硬さの調整が可能。九条ネギ、メンマ、チャーシューとオーソドックスなトッピング。チャーシューは、肉屋の名店『銀閣寺大西本店』のチャーシューに近い味がする。

 

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 最初に少し豚背脂臭を感じたが、食べ始めたらまったく気にならない。背脂ギラギラでこれほどあっさりしているとは、スープの最後の一滴まで飲み干してしまった。これまで15回の『ラーメン街道探訪記』で、個人的にはNo.1の味と言っていいだろう。

 

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 私が京都で就職した時、職場の先輩が昼休みにここ『ますたに』に連れてきてくれたことを思い出した。私の好きだったもう一つのラーメン店、京大近くの鞠小路東一条上ルにあった『東京ラーメン』も数年前に閉店した。

 栄枯盛衰の京都のラーメン界で、ここ『ますたに』は常にメイン・ストリームのど真ん中に位置しているように思う。