家の近所の小さな喫茶店に呼び出され、向かうと真ん中あたりの丸テーブルにアイツは座っていた。
他愛のない話の後、不意にアイツはテーブルに小さな箱を出した。
箱を開けるとシルバーのブレスレットがそこにあった。
驚いて絵に描いたように目をまぁーるくしてる私。今の歳なら何となくわかるあの雰囲気は、良い言い方をすれば「純粋無垢」、悪い言い方をすれば「アホ」なあの当時の私にはさっぱり分からなかった。
顔を上げると、これまた絵に描いたように笑顔で私を見つめるアイツがこう言った。
「もうすぐ成人式やろ?成人祝い」
んーこの言葉は、あの時も今も意味がわからない笑
子供だった私は正直に話した。
「後輩のデートの誘いを微妙な返答したから、あなたがその後輩の事を想って、私に説教をしに来たと思ってた」と笑。
アイツは
「そんな事しないよー!可愛いなー笑」
今から思えば、きっとこの時アイツに私は「イケル」と思われたんだろうなー。
これが無ければ、この時の「?」の気持ちを自分で突き通せば、ここからの地獄の日々は無かったんだ。