バレンタインデー2019 | 家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。

なれない環境でまさにパプアニューギニアに来ている感じです。
他のページで小説書いてます。
よかったら遊びに来てください。

https://ameblo.jp/yuki-matuda

今年は何か大変みたいですね。
義理チョコを禁止する動きがあるみたいで
理由はパワハラとか・・・。
義理チョコははっきりいって私も無駄だと思っていたので
禁止する動きは良いと思いますが
理由がパワハラになるというのはどうかと思います。
今の日本人は酸素を薄く薄くしようとしているように感じます。
どうしてなのだろうか?

そんな我が家も例のイベントが開催される。
しかしその日は私は残業で帰宅したのが23時を廻っていた。
就寝する我が家をそっと音を立てずにリビングに移動し、
冷蔵庫を開けるとそれなりのごちそうが用意されていた。
私はそれをレンジで温め直してテーブルへと運んだ。
テレビを見ながら食べているとその気配に気づいたのか
大和くんが私の食べているテーブルに乗ってきた。
「大和くんただいま」
「ニャー(おかえりなさい)」
そういうと大和は私のニオイを嗅ぐ。
もし隣に妻がいると必ず
「クチャイよね。オヤジのニオイだね」と笑っているのだが
今は就寝中である。
部屋を見回すと所々に段ボールでできた岩が散乱している。
「またか・・・」
そしてよく見ると大和の来ている服に何か暗号らしきものが
台詞調に書いてある。
「大和くんあなたも担ぎ出されていたんですね」
「ニャー(大役だよ)」
どうも大和はキーパーソンぽいみたいだ。
じゃあ、小町さんも当然・・・・。
妻の寝室を覗きにいくと就寝中の妻の上にいつものように小町が寝ていた。
その小町の姿を見ると変な帽子を被らされていた。
そんなの気にせず寝ている小町を起こさないように脱がしてあげた。
小町は猫なのに眠りが深く、熟睡するタイプである。
あまりにも動かないので妻が心配になって起こした事があるくらいだ。
妻の部屋にはお手製の検やら八岐大蛇らしき怪獣が静かに夜を過ごしていた。
熟睡する妻に今日はごめんねといって頬に手を当てた。

知恵さん、私たちには明日があります。