詩作。








2月




お元気ですか
汚れていられるほど わたしは元気です


ほんとの明日が来ることが怖くて だけど
泣いても純水なら飲み込めるって
言い聞かせてた あの頃の夜


いつからだったって、わからないけど
たぶん 誰も往かない真っ白な堤防を
あなたと手をつないでふざけて歩いた時から
汚れないと 歩いていかれない
覚悟とひきかえに
したたかな弱さを手なずけた


お元気ですか
汚れていけるほど わたしは元気です
日の当たらない路地には溶けない泥の雪

今日も轍を歩かないわたしを
あなたは許してくれるのかな










雪、今日も降りました。
積もる雪を見ると、思い出す人がいる。
雪が降る景色って、
時間が止まって全部 幻みたいに見えるね。