「子どもは親の背中を見て育つ」と言います。
親の生き方、毎日の言動が、子どものお手本になります。
確かに、息子のお友達を見ていると、素直で明るく、子どもらしいお子さんのお母さんは、明るくておおらかで素敵な人が多かったです。
「子どもは親の背中を見て育つ」
この言葉を私も意識して子育てをしてきました。
でも、ある時に気がついたことがあります。
私が息子に対して、毎日ガミガミ厳しく言っていることは、息子のためを思って言ってるのではなく、「よいお母さんと思われたい」「ダメなお母さんと思われたくない」という、周囲の目を気にしているからではないかと。
「よい息子=よいお母さん」という構図が私の頭の中でできあがっていたのですね。
息子を通じて、私が評価されると思っていたのです。
誰にとって「よいお母さん」であるべきか?
それは、世間ではなく、息子にとってよいお母さんであるべきなのですね。
それに気がついてからは、息子の悪いところに目を向けるよりも、よいところに目を向けて、認めるようにしました。
今までは、息子の悪いところばかりを見て、それを直すことばかりに気を取られていたので、息子のよいところが見えてなかったんですよね。
息子のよいところに目を向けると、たくさんよいところが見えました。
素直、誰とでも仲良くできる、あいさつできるなど、当たり前と言ってしまえば見過ごすようなことでしたが、ほめるべき息子のよい点です。
そして、私だって、ダメなところがたくさんあります。
でも、それが私なんだから、仕方がない。
よいお母さんでいることをやめると、ありのままの自分も認められるようになりました。