眠れない夜に比べたら
眠くなる夜は幸せなんだろう。

朝が来なければいいのに。
また一日が始まる。

いつからだろう。
退屈な毎日と
既に保てない
理不尽な世間体。

見栄と意地とブライド
必要ないのに
まだ捨てられない自分の
醜い心を
体ごと消したい。

また
朝がきて、重い瞼と体を
仕方なく縦にする。

覚悟もなく、正しい顔して
傷つけたことにすら
気付かない傲慢。

蔓延する
卑しい心。

ルールなら従うか。

染みつく

深い場所まで。