第144句は次の通りである。
        クリスマス仲間とともに歌に酔う      (桐山芳夫)
  三年ほど前まで英会話クラブが愛知県青少年会館を例会場にして活動していた。その際、毎年クリスマスの時期になると、各種の行事が行われた。中でも会員全員でクリスマスソングを合唱したのが記憶に残っている。

     第145句は次の通りである。
      年の暮れやしろに母子やって来し     (桐山芳夫)
 私は年の暮れに、ほぼ決まって近在の神社に足を運んで参拝することにしていた。あるとき、参拝者の姿をあまり見かけない小さな神社に寄った。参拝し終わって鳥居に向かったとき、一組の母子がいた。子は小学二、三年生頃の女の子。鳥居の所で私に向かって手を振ってくれた。母親は20代後半とおぼしき女性。思い出の一句。

     第146句は次の通りである。
         新年は一人密かに迎えそう      (桐山芳夫)
 新年を迎えた。昨年はほぼどこにも出られず、家でじっとしていた。その折に作句したものだが、今回(今年)も全くその通りになった。話相手のいない、一人っきりのお正月だが、これはこれで、密かに一人コンピューターのキーボードを叩くのも悪くはない、なんちゃって。

     第147句は次の通りである。
       賀状見てやはり新たに気分湧く        (桐山芳夫)
   昨日届いた年賀状は25枚程度。昨年も同程度。それまでは150~200枚程度あったので激減。が、一昨年は入院中で、その旨を記して賀状をいただいた各々の人にハガキを出した。なので昨年の激減は分かる。で、今回はゼロないしゼロに近いと思っていた。そこで、今回ははっきり「これからは、賀状はご遠慮下さい」と書いて返事した。郵便局まで買い出しにいくのが大変で私にとっては賀状を書いたり出したりするのも重荷だった。それでいて、届いた賀状の相手は特別の人ばかり。さすが、悪い気はしない。が、賀状だけの交際はもうやめようかと思っている。

                ( 2021年1月2日)