2015年の論文を見させていただくと、なんと、遺伝子
で、シロオビアゲハのメスの擬態型と原型型の違いを
発見されていた。
一部の遺伝子の向きが、逆向きになっているものが
擬態型で、
そのままのものが原型型だそうだ。
4000万年前に、シロオビアゲハとナミアゲハが分岐したので
それ以前に、この遺伝子は、逆向きになったのでは?と
書かれている。
シロオビアゲハって、擬態型が、実は、もともとの種で、
あとから進化したのが、今の原型型では?
結構、アゲハにしては模様が特殊だし。7つの白い紋というのが。
もともとの擬態型から、すべて今の7つの紋の原型型に進化してしまいたいんだけど、
本家の毒蝶がいる地域では、擬態型が生き残って、受け継がれているのかも。
本家の特徴がいない地域では、擬態型のメスもいないようなので、
そこでは、鳥にあっさり食われて、いなくなってるのかも。
ベニモンアゲハ(ドクチョウ)の数が少ない地域ほど、
シロオビアゲハの擬態率も少ない。
ヘリコニウスについて
世界の昆虫3(坂口浩平著)
南米のアマゾン川の歴史と毒蝶ヘリコニウスの分科について書かれていた。
2018年11月 南米フレンチギアナで採集したヘリコニウス(ドクチョウ)と
マエモンアゲハ擬態した蛾。真ん中左下。
(マエモンアゲハというのは、南米採集に一緒にいった先輩が教えてくれた。)
図鑑となかなか、あわないので、特定できないものもあった。
ヘリコニウスは、アマゾン川の地域ごとに分化していると聞いて
納得した。フレンチギアナはアマゾン川のあるブラジルの右上なので
分化の一部の種類がいるようだ。
一番下の左下11番 アゲハに擬態した蛾。これは自分も捕まえた。
綺麗だなと思っていたら、アゲハ擬態だったとは。
●これからは、擬態という言葉をやめよう。
同じ模様を持った虫と言おう!(ベイツ型擬態の場合)
擬態というと、無理して真似してるように思ってしまう。
同じ模様を持った遺伝子を持った虫。
擬態した蝶と蛾で 同じ模様になる遺伝子が見つかればいいな。
葉っぱそっくりなバッタやコノハムシ、ハナカマキリの理由は
また、別途考えよう。
ちなみに、毒蝶ヘリコニウスは、幼虫時代トケイソウを食べているらしい。
これは、パッションフルーツだ!中国広州の田舎で たべたことある。