G粉砕や逆襲の夏や!虎、桜井弾で4位再浮上
2009年8月3日(月) 7時52分 サンケイスポーツ
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[フォト]高橋尚のシンカーをとらえた桜井
両手に残る感触と、ベンチ前での手荒い祝福が心地よかった。グングンと伸びた打球は、中堅・鈴木がフェンスをよじ登って伸ばしたグラブのはるか上。桜井のひと振りが、巨人を粉砕した。
「追い込まれていたんで、どんな球でも食らいついていこうと思った結果、うまくいった」
胸を張ってお立ち台に登った。「最高です」と声を弾ませて振り返ったのは、同点に追いつかれた直後の六回だ。
無死一塁カウント2-3から先発・高橋尚の投じたシンカーをジャストミート。6月17日の日本ハム戦(京セラD)以来、20試合59打席ぶりの1発をセンターバックスクリーンへと突き刺した。
豪快弾で巨人の戦意を奪うと、七回二死一、三塁からは、トドメの一打だ。左中間への適時二塁打で1点を追加。実に4月以来となる今季2度目の2カード連続勝ち越しをもたらした。
交流戦終了後、「肉体的な疲れもあるけど、精神的な疲れが大きい」とこぼした。チームの低迷に同調するように、体が重く感じた。それでも「自分にやれることをやるしかない」と言い聞かせた。バットを振り込み、フォームの微調整に取り組んだ。
「ギュッと握っていたのを少し力を抜いて」とグリップを握る力を弱くした。無駄な力をなくし、振り切ることに重点を置いたスイングを念頭に置いた。力まずに中堅深くまで飛ばした決勝弾は新打法の成果だった。
一回には赤星が本塁へ滑り込んだ際に左足を負傷した。試合後、内出血していることが判明し、長期離脱の可能性も出てきた。今季序盤に首痛の赤星の代役として「1番・中堅」を任された男には、ここが頑張りどころ。チャンスで力を示すしかない。
若武者の2安打3打点に真弓監督は「できれば右投手のときにも(使いたい)ね。ああいうバッティングができるならね」と今後は相手先発の左右にかかわらず 起用していく考えを明かした。5割復帰を当面の目標に掲げてきた将だが、後半戦5勝1敗の好発進に目標を上方修正。4日から本拠地甲子園を高校球児に明け 渡し、7カード21試合が組まれた夏の長期ロードに出るが「借金をなくして少しでも貯金できればと思います」と白星量産を誓った。
もちろんまな弟子桜井も同じ思いだ。
「今はチームの調子がいいので、この調子で1つでも多く勝っていきたい」
このまま大波に乗る。目覚めた大砲には勝利が見えている。