一体幾ら、使ったんだろう
昔、恋愛を繰り返していた頃、電話占いにハマってしまった。
恋愛の相手に不安を抱き、誰かに相談したくなったことから端を発するのだが、電話で霊視鑑定をしてくれる、というこのサービスは中々料金がお高い。
先生のランクによって値段が違うのだが、お高い先生は30分で7000円の料金を取った。
何人かに電話をすると、自分と相性の良い先生が必ず見つかる。
そこからはお得意様、リピーター様になってしまうのだ、笑
良い先生🟰耳に心地よい言葉を行ってくれる先生
であった。笑
なんと1ヶ月で4〜5万使ったこともある。
彼とは別れますね、と言われようものなら、反対の意見を言ってくれる先生を見つけるまで、色んな占いサイトをハシゴした。
だが結局、自分の理想を後押ししてくれる先生がめちゃくちゃ当たってる
私のことを良く理解してくれてる
という事になるのだ。笑
30代後半から40代後半にかけて、色んな恋愛をした。
だが学生時代のように友人はいないし、愚痴を言ったり、相談出来る人もいない年齢になっていた私は
話を聞いて欲しくて、ついつい電話占いの沼にハマってしまったのだ。
心地よい言葉を聞くと元気が出て、しばらくの間、心の平安を保つ事が出来た。
今考えると、元主人にことごとく女のプライドを傷つけられ、自分で自分と戦う強さを失ってしまっていたんだな、と思う。
情けない話だ。
全く当たっていなかった訳ではない。
霊能力のある人は確実にいる。
今でも、あの先生、確か〇〇って言ってたよね、当たってた！！
ということもある。
だが逆に全然当たってなかった先生もいる。笑
恋愛相談をしてるのに、「あなたのラッキーカラーは〇〇」と親切に教えてくれる先生もいた。笑
結局、人間は自分が進もう、と思う道を選ぶのだ。
霊視で先生に「ダメだ！」と言われても、決して言われた通りにはしない。
今は全くしなくなってしまった電話鑑定だが、時々誰かに私の今の気持ちを聞いてもらいたいな、と思う事はやはりある。
人間、親や子供、兄弟、または配偶者にも相談出来ない事は必ずあるものだ。
あの頃は馬鹿みたいに鑑定にお金を使った。
もちろん後悔はしているが、色んな意味で、全てが不安だったあの時代の私の心の支えになってくれていた、という事実は否めない。