なぜ、女性が薄い口紅一つ、塗らないのだろう。

私は入院患者で口紅を塗っている人を今まで見たことがない。

それが、昔からの疑問であり、私自身には耐えられないことなのだ。

派手な口紅💄を塗らせて欲しい、とは言わない。
だがせめて、薄めの色付きリップくらいは許して欲しい。


私は決して非常識な人間ではないし、ダメなシチュエーションでは口紅を落とす。
例えば歯医者さんなどではドクターの手に付着しては申し訳ないので、ティッシュオフする。

胃カメラだってもちろん口紅はつけない。

そしてもちろん病院でのオペ時などでは顔色を見るために化粧は厳禁であろう。

そして夜寝る時などはリネン類に化粧品がつくのは衛生面で問題があるだろうから、ダメなのは分かる。

確かにしてはいけないシチュエーションは多くあるとは思う。

病院内は体調の悪い人がいる場所だ。
匂いのある香水や、ヘアオイル、それらは絶対にダメだ、と私も思っているし、お顔に塗る化粧品でも
匂いのキツい化粧品はダメだと思う。

体が本当に辛ければばそれどころではないから、重病の方達は別だ。
シャワーなど、頻繁に使えない方なども不向きだろうが、洗顔が出来るなら、化粧は落とせる。

また、整形外科などで、骨折はしていても体が元気な女性はいるが、その本人が、化粧が面倒くさいからしたくない、と思っている場合などは話が別だ。個人の自由だからだ。

お化粧自体が匂うから、という理由なら、看護師さん、女医さんだって化粧が出来なくなってしまうから、そんな極論をいう人はいないと思う。

もちろん、入院規則にそんな事までは書かれていないが、入院患者は化粧禁止🈲、それが当たり前、という空気間がある。

私は昔、切迫早産の危険あり、で入院していた時、朝は6時に起きて、検温の看護師さんがくる前に薄化粧をして口紅ではないが、薄い色付きリップを塗り、アイラインを引き、なんとつけまつ毛までしていた、笑
でも注意した看護師さんは1人もいなかった。

こう言った話をすると必ずと言って良いほど
「子供の事より化粧が大事?」と仰る方がいる。
子供は世界一、大事な宝物だと思っているが、身だしなみとそれは別問題であると私は考えている。

その時は24時間点滴であったが、夜は点滴台をひいて洗面台でお化粧を落としていた。

もちろん急変してオペ、という万が一のシチュエーションもあったかも知れない。

でもその時に私がピンクの色付きリップを塗っていたためにチアノーゼを発見出来なかった、と言われたのなら、それは私の自己責任であるから、責任を取りたい。笑
もし万が一の事があっても、娘はきっとママらしい最期だった、と言うはずである。笑
病院に謝りこそすれ、間違えても病院を訴えたりはしないはずだ。笑


それほど人前ですっぴんでいる事は私には耐えがたいのである。

友人に聞いたところでは、フランスなどでは、お年を召したご婦人の入院患者が真っ赤なリップを塗っていたりするらしい。
さすがに生涯、おんなフランスマダム🇫🇷の心意気はすごい。
香水をふりかけている患者もいるらしいが、それも個人の自由だそうだ。
それはきっと個室の話なんだろう、とは思うのだが‥。

とにかく私は女性でいる事を忘れたくないのだ。
化粧を落とすのは夜寝る前だけだ。
アラフィフで何の理由もなく、素顔を人様に晒すのは犯罪に近い、と私は思っている。笑

私はお付き合いをしている人がいる際の旅行では、夜はミネラルパウダーで24時間つけたままでも大丈夫なお化粧品で薄化粧するし、朝は彼より早く起きてお化粧をする。

結婚していた時も、時々は主人が早く起きてすっぴんを見られる、という失敗は数多くあったが、主人より早く起きた時はすぐにお化粧をしていた。

今でも朝の日課、犬の散歩さえ、すっぴんで出かけた事は一度もない。

「しんどくならない?
もっと肩の力を抜いて自然体で生きたら?」
「素のままの自分に自信がないの?」
「精神的に何かの不安症なんじゃない?」
と言われる方も多くいらっしゃるかも知れない。

でも私にはすっぴんのままでいる、という事の方が苦しくて耐え難いのだ。

以上、私の独りよがりなバカ話だが、賛同して頂ける方がいたら、とても嬉しい。笑

ドクター、看護師さん、医療関係者の方、ごめんなさい。
アラフィフのワガママをどうかお許しください。泣くうさぎ