重度の知的障害者施設で働いていた時の話。
当時30代だった職場の先輩から言われたある質問。
この質問の言葉が今だに忘れられなくて、時々私を苦しめている。
『重度の知的障害者か重度の身体障害者か。自分がなるとしたらどっちを選ぶのか』という質問。
当時の私は20代。
自分の母が低知能であることにとても悩んでいた時期。
この先輩の質問の意図はなんなのか
私は全くなにも答えられなかった。

この質問をした先輩の答え。
『私は重複を選ぶ。』という。
ちゃんと理由も教えてくれた。
ブログにはとてもじゃないけれど書けないこの理由。
年に数回この質問が頭に浮かんできては消えない。
考えても私には答えがない。
