煙突につながっていなかった福島原発の排気管
煙の出ない煙突
原発には大きな煙突が立っています。
原発で発生する放射性の気体を、フィルターを通して排気しています。
しかし、キセノンなどの希ガスはフィルターでキャッチできませんので、これらはそのまま放出されています。
煙は出ませんが、毎日放射性物質が出ている訳です。
柏崎市荒浜
この煙突にはもう一つ大きな役割があります。
福島事故のような過酷事故の際、原子炉の爆発を防ぐためにベントという排気作業が行われます。
原子炉内の大量の放射能を含む気体を、外に放出する役割です。
住民の被曝を顧みない残酷な仕組みですが、原子炉が爆発するとさらに桁違いに大変なので、仕方がないという事です。
柏崎市街海岸から見た東電柏崎刈羽原発
煙突につながらない排気管
ところが、その排気管が、煙突につながっていなかったという事が、2月28日付の朝日新聞で報道されました。
排気のための煙突に、排気管がつながっていなかった?
一般住宅でもありえないような事で、なぜそんなことがまかり通るのか、ちょっと想像がつきません。
そのために、福島事故では、外に放射性性物質が放出されず、内部に放射性物質が留まったり、燃料棒が解けて発生していた水素ガスが溜まったりしたことは容易に想像できます。
なぜ、こんなことが起こりうるのでしょうか?
東電は原因は追えていないと言っているという事ですが、そんな生易しい問題ではありません。
ここまでめちゃくちゃだった東京電力が、ちょっと 「反省しました」 というくらいで、
普通の会社になる事ができるとは、とても思えません。
その流れが、今回の不正入室、工事未了、などの事態に、綿々と続いているのでしょう。
何度も言いますが、東京電力に原発を管理させることは無理なのです。
また、工事未完了 4件目
と、ここまで書いたら、また工事未完が報道されました。
あらたなコメントのしようがないので、これについてはこれで終わり
3月3日地域の会資料



