妹 | うまくいかない自分のゆるし方 * こころとからだを整えるカウンセリング

うまくいかない自分のゆるし方 * こころとからだを整えるカウンセリング

 
誰かに頼ることができない甘えられない
まじめで不器用でかわいくなれない
昔の私のようなあなたへ

しばらく前に父親と会ったことを、

妹に話してみることにした。



電話では話しにくいので

有休を取って帰省して、妹の家で。


平日の昼間なら、2歳の甥の相手があるけど

ゆっくり話せるから。


かなり緊張する。

言い出しにくい。


でも小学1年生の姪が学校から帰ってくるまでには

ちゃんと話さないと。



「…お父さんに、会ってみた。」


「はあ!?」

すごく驚いた顔をしている。


「話したいことがたくさんあって

何から話そうか迷ってしまってあまり話せなかったのか、

離れている時間が長すぎて話すことがあまりなかったのかは

よくわからないけど。


でも短い時間の中で、わかったことがある。


私たちは、お父さんに愛されていた。

笑っちゃうくらい、平等に。」



私も妹も、

私だけが父から可愛がられていたと母から聞かされていたから、

私は妹に対して申し訳ないと感じているところがあった。


でも、そうではなかったのだと。

妹も子供が2人いるから

その子達に順位をつけられるはずがないように、

父もまた同じであったという事を、

父がどんな思いで生きてきたかを、

伝えることができた。



私は妹に

「お父さん、あんたにも会いたがっていたよ。」

と言うと、

「会ってみたい気もする。

孫も見せてあげた方がいいのかな。

心の準備ができないから、すぐには無理だけど。」

という返事だった。


拒否されるとばかり思っていたから、

意外な返事で、すごく嬉しかった。



私たちは、やっとちゃんと姉妹になれた気がする。

涙ながらに自分たちについて話すことなんて、

今までになかったような気がする。






ねえけんちゃん、

私たち、こんなに変わってきているんだ。