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おばさんが鯛1匹持ってきてくれたので、お刺身と、カルパッチョと、骨の煮付けをちゃかちゃかっとつくる母。骨の煮付けをつくる様子を見ていると、落とし蓋をしない。

「落とし蓋しないの?」
と聞くと
「面倒だからしない」
と。
以前は、鍋蓋を少しだけ被せて煮ていた気がするけど、それすらも面倒になったのか。

そして、箸を舐め舐め。
「ちょっと甘くなっちゃったかな、どうかしら?」
と確かめるように私に聞き、
「まぁいいわ」とそのまま火を止める。
確かにすこし甘めなのだろうか、どうだろうか、と思ったけれど、味を含ませて食べる頃にはよき味になっている。
マジック!あんなふうに上手になりたい、でも一生敵わないだろう。