





第282回
食を楽しむ会
「バスク地方のチーズを楽しむ」
30年も続く「食を楽しむ会」を主宰されている秋元さん。川上文代先生のパーティでお隣合わせになったことがご縁で、この会で登壇する機会をいただきました。秋元さんは私について、小柄で控えめ、だけど話し出すとただ者ではない!と思ったそうです(私も秋元さんについて同じことを思いました笑)
何度も訪れたバスク地方に、子どもが生まれたあとも単身バスク地方を巡った目的は、「チーズ祭り」と「ガトーバスク」を知り尽くすため。チーズケーキも探していたけれどやっぱりヨーロッパにはない。でも偶然出会ったのがサンセバスチャンのバルでした。何度もお店に通い、おいしい!お酒にもあう!自分つくってみたい!と帰国後に作りはじめたのがカオリーヌ菓子店「バスクのチーズケーキ」です。表面が黒いので、焦げてる、返品したい、などと言われることもありましたが、今ではコンビニでも売られるようになり、むしろ焦げ目が主流にもなりました。
みなさんに召し上がっていただいたのは、
<食事>
●バスクのチーズ6種(フランスバスク5種、スペイン側1種) 、メンブリージョ、カオリーヌ手製のさくらんぼといちごジャム(鈴木さくらんぼ園と青木さんとのいちご)
●ガルビュール(フランス郷土料理)
●ピンチョス(スペインバル料理)
●バスクのチーズケーキ
<飲み物>
チャコリ、シドラ、パチャラン
チャコリの樽出しの掛け声の「チョーーーーーッチ」で乾杯。
羊乳チーズづくしのプレートに、お酒はどんどん進みます。チャコリの注ぎ方を実演し、みなさんから拍手喝采。
おわりに・・・
バスクの人は、やさしく誠実、地元を心から愛してる、と感じました。
でも私はこのバスク旅をきっかけに、旅に出ることをやめたんです。
帰国後すぐに息子と家族に会いに行きましたが、息子がよそよそしく照れていたのか、へそを曲げたのか。
もっと知識深めたい、もっと仕事を増やしたい、と思って出かけたのに、自分は家族も子どもも大切にしていないのではないか。
バスクの人たちのように、自分の地と自分の身の回りを愛すること。それが今の自分に必要なのではないか。
「もう旅に出かけるのはやめよう、子育てという旅を全うしよう」と決意したのです。
手作りを大切すること、
今食べられることに感謝すること、
おいしいな、しあわせだな、という心を味わってほしい、
というメッセージを伝えながら、自分の愛するケーキを販売し、地元の子どもたちやお母さんたちお料理教室をすることを続けています。
バスクのチーズ旅を綴ったブログは「りんごどんのお話」
https://kaoribebe.exblog.jp/m2011-07-01/
食を楽しむ会に協力してくださった
バスク・山口純子さん
アレグレット・ショウタさん
ローブリュー・尚子さん
パン・米山さん
会場・浩子さん
秋元さん
ありがとうございました。