生理の貧困 日本でも | 子どもたちもお年よりも笑顔あふれる街へ

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若者BOX “生理の貧困”日本でも

学生2割 金銭理由 購入苦労

2021年3月9日【社会】

#みんなの生理 オンライン調査

 5人に1人の若者が「金銭的理由で生理用品を買うのに苦労した」―。20代の大学生や会社員でつくる「#(ハッシュタグ)みんなの生理」がオンラインアンケートの途中結果を公表(4日)しています。日本でも“生理の貧困”に対する施策の必要性が明らかになったとしています。(仁田桃)

 アンケートは、日本在住の学生で過去1年間に生理を経験した人を対象に2月17日から開始。3月2日時点で671人が回答しました。

 金銭的理由で生理用品を買うのに苦労したことがある人は20・1%。5人に1人の割合で存在することが明らかになりました。

高額

 過去1年以内に、金銭的な理由で生理用品でないものを使ったことがあると答えたのは27・1%。生理用品を交換する頻度を減らしたことがあるとの回答は37%でした。

 「生理用品が全体的に値段が少し高くて、もう少し値段を低くしてもらえたらその分を他の生活費に回せる」などの声が寄せられています。

 過去1年以内に、生理を原因として学校を欠席・早退・遅刻した人は48・7%。運動を含む活動を休んだ人は47・7%に上りました。20%が重要なイベントや大会などへの参加をあきらめていました。

 新型コロナウイルスの影響で、生理用品を入手するのに苦労したことがあると答えた人は24・6%。「品薄だったから」が最も多く、「収入が減ったから」「他の支出が増えたから」と続いています。時短営業で店が閉まっており入手できなかったという回答も。

 生理痛や生理による体調不良を軽減するのに有効とされているピルは、金銭的負担や偏見で入手困難な実態も判明しました。

 アンケートの自由記述欄に寄せられた声には、「生理を隠さなければならない風潮に困っている。生理休暇を抵抗なく使えるようになってほしい」「体調が悪いときも、生理を隠して男性と同じように活動せざるを得ず、体への負担が大きい」「生理痛が重いのか比較対象がなく分からなかった」などがありました。

情報

 「#みんなの生理」は、生理のタブー視や情報不足などの課題に取り組む必要があるとしています。

 広報担当の北田あみさんは「日本で生理用品を入手するのに困っている若者の存在について、見えていない状況でした。今後は、生理用品を必要な人に届けたり、知識や教育を伝えられる場をつくっていきたい」と話しています。

 「#みんなの生理」は、生理用品を軽減税率の対象にするよう求める署名活動から生まれました。アンケートは、ホームページで回答できます。

#生理の貧困