今回は研修参加レポです。




このブログをご覧いただいている層に

どれほど需要があるかは分かりませんが


せっかく受けてきたので

忘れないうちに書いておこうと思います。




強度行動障害支援者養成研修とは?


国立障害者リハビリテーションセンター発達障害情報支援センターによると

【入所・通所・居宅・相談等、強度行動障害の状態にある方に携わるすべての方を対象に、今後従事者として身に付けるべく「基礎的な知識」と「初歩的な支援計画の立案方法」を学ぶ場 】。


(介護ワーカー様のコラムより。URLが長かったため割愛)



今回の研修には

基礎研修と実践研修とがあり、

いまは基礎研修を受講中です。


私の通うスクールとコースでは

2日間の集合研修となります。


実施団体によっては、

オンラインで行っているところもあります。



上記のとおり、

基本的には強度行動障害のある方の支援に関わる従業者(支援をおこなう方)の方向けの研修となります。


※実施団体によっては、

申込みが所管内の従業者のみなどに

限定されている場合もあります。


勿論、今回私が受講できているように

一般公開されているところもありますので

興味のある方は探してみてください。


私が受講しているスクールに関しては、

受講後に公開します。




では本題へ。




【雰囲気】

言うまでもなく、参加者は100%

介護や福祉関連のお仕事をされている方です。


最初に自己紹介があり、

全員に現職での仕事内容の質問がありました。

中には直接支援の従業者でない方も

いらっしゃいました。



私のイメージでは

20,30代の方が多いかなと思っていたのですが


実際は20〜50代の方と幅広く、

男女比は男性の方が少し多いくらいでした。


会場の雰囲気は終始なごやかでした。

業界柄なのか、優しい方ばかりでした。


講師の先生も、

業界でお仕事をされている方でした。


怖い先生だったら嫌だなと思っていたのですが、

とっても優しく、分かりやすく、

福祉のお仕事に対する情熱も強く持っていらっしゃる先生でした。


慣れてくると受講者のほうから

こんなご利用者さんがいるんですけど……と

支援の方法や対応の仕方などを

質問されている場面も。


ちなみに、今日は隣の人とのワークや

周りと話し合ってください系のワークはありませんでした。


急に指名されて答える、というのも

ありませんでした。




【内容】

これが思いのほか面白く、興味深く、

実践研修まで受けてみたい気持ちになります。


強度行動障害の研修と銘打っているものの、

それだけに特化しすぎるわけでもなく

自閉スペクトラム症の説明や

知的障害、精神障害について、

実際の現場の話なども聞けますので

予備知識がなくても大丈夫です。


障害理解の入門編として

受講されるのもいいのかなと思います。



受講料は私が受講しているものは

2万ちょっとで、

少し高いなと思われるかもしれませんが

確実に2日間で知識が身につけられる実感がしています。


テキストもしっかりしており、

講義で全ページに触れられる訳ではありませんが

読み応えはばっちりです。


何より、インプットの質が高いです。


こんなこと言ったら怒られるかもしれませんが、

加算取得のためだけに受講するのは

もったいないクオリティです。


普段、現場に出られている方からすれば

物足りないレベルかもしれません。

私があまりに知識不足なのですごい!と思った感も拭えないことを申し添えておきます。



内容のことを

どこまでお話していいのか分かりませんが、


・強度行動障害は状態であり、

生まれつきのものではないということ

・自閉スペクトラム症について

・虐待について

・親なきあとのお話

・構造化のお話

以上のお話が印象に残りました。



特に最後の構造化のお話については

支援の現場だけではなく

どこの職場でも言えることだと思います。


前職でものすごく嫌だった

カイゼン活動のマインドが

これほどまでに大切だとは

退職するまで気づかなかったです。




また、親なきあとの話を聞いたり、

VTRを見たりして

色々考えさせられました。


本人も、家族も

他人が決して理解できないほど

辛い思いをされていると思います。


その後の受け皿がどうなっているのか

私もよく分かっていませんが

考えるととても胸が痛みます。




また、講師の先生の

知識を身に着けてほしいという思いが

講義を通してとても伝わってきました。


その支援はなんのためにやっているのか説明できるか?

(事業所がやっているからなんとなく、になっていないか)


アセスメントはきちんとおこなえているか?

(その人自身をしっかり見ているか)


支援の方法を考えたら、

その後の成果まで追えているか?

その成果を見つけるために、

日々の記録をつけられているか?


構造化で作業の効率化を図る重要性



などなど

沢山のメッセージを受け取ることができました。




また、現在の仕事をしていて

なぜ身体拘束や虐待防止についてあそこまで

うるさく言われているのか

ずっといまいち理解ができていなかったのですが、

今回の講義をとおして

なんとなく見えてきた気がします。


利用者の意思に反して無理に介入しすぎても、

利用者本位にしすぎても放置になり、

それはどちらも虐待になってしまう。


支援をおこなう側も人間ですし

難しい問題だな、と考えさせられました。




かなり長くなってしまった上に

まとまりのない文章で申し訳ないのですが、

時間が経つと忘れてしまうので

勢いのまま書きました。


来週、2日目を受講してきます。