世の中には色んな人がいるので、
これさえやれば間違いなく合格できる!
という勉強法はありません。
でも、間違った勉強法というのは、あります。
私も色々やってみましたが、
これはやらなくてもよかったなということや、
落ちてはいけない沼に落ちたことなど
紆余曲折ありましたので、それをご紹介します。
まず、法律初学者の頃。
私はまだ高校生でした。
最初はテキストから
ノートにまとめるという
オーソドックスな勉強法をしていました。
はい、これがもう無駄……。
テキストってすごいんですよ。
大事なことが全てわかりやすく簡潔にまとめられてるんですよ。大事なことは太字で書かれてるんですよ。
基本的に手を加える必要はありませんし、
書き写すだけ時間の無駄です。
私は極力書き込みも控えていました。
手で書いて覚える方もいると思いますので、
一概に否定はできませんが
きれいなまとめノートはいらない。
これは言えると思います。
作業の無駄は他にも。
例えば問題を解くときに、
メモに問1とか問題1とかを書く。
登場人物と物権設定を書くとき、
登とか登記とか書く。
その【問】【登】を書いている時間があれば
1問解けます!
登記は㋣、抵当権は㋢で充分。
社会人は時間がありません。
効率重視でいきましょう。
五肢択一において、
【2つまでは絞れるのに、最後は間違いを選んでしまう症候群】。
私も例に漏れず苦しめられました。
原因は知識が定着していないからです。
ここでの対策は、
手持ちのテキストを振り返るに尽きます。
【手を広げて、少しでも知識を増やすことで間違いを選ばないようにしよう】という考えは捨ててください。
今ある知識を補完して完璧にしてください。
新しい知識を中途半端に覚えると、
かえって惑わされます!
あやふやな知識が増えて苦しいだけです。
ネットで検索すると
行政書士試験の民法は司法書士試験(司法試験)レベルだの、
行政書士試験の民法は過去問だけでは攻略できないだの
不安を煽る文句がたくさん出てきます。
過去問で出たものがそのまま出るわけじゃないので、もちろん簡単ではありません。
知識だけでなく、知識を前提に、
答えを導き出せる思考力も同時に問われています。
でも土台となるのはいつだって基礎知識。
テキストを鵜呑みにせよ。
民法などで、自分勝手に事例を作り始めたり、
判例がよくわからない!となって、
調べて深入りしてしまうのは沼です。
やめましょう。
これはこういうものなんだ。でおしまい。
1+1=2です。こういうもの。
まあ、私はこれがすごい苦手なのですが。
理屈がわからないと飲み込めない。
なのでお気持ちはわかりますが、
そんなことをしている時間はありません。
商法総則・商行為を捨てるな。
微妙にとっつきにくく、
得点のボリュームゾーンでもない。
でもコスパはいいんです。
条文のボリュームが少ないので。
最悪、会社法は捨てたとしても、
商法総則・商行為は捨てないでください。
(実務的には会社法は絶対捨てないほうがよいです……)
最悪、民法との違いだけでも
覚えてから試験に臨んでください。
私に言わせれば、
捨て科目はひとつもありません。
ちなみに、
深入りするな=捨ててもいいでもありません。
過去問題集はどれも同じ。
過去問題集を何冊も買ったところで、
載っている問題は一緒です。
自分にとって解説の分かりやすいものが
一冊あれば十分と思います。
模試も同じだと思います。
あまり深入りしないように。
そして……
申し込まなければ受からない。
至極当然なのですが……
そもそも受験申込みをしない。
申込みをしたけど本試験は受けない。
こういう方が沢山います。
行政書士試験センターHPを見たり、
本試験に行ったりすると分かりますが
申込み数に対する受験者数は
100%ではありません。
結構空席があります。
受験者層的に、
急な仕事が入った、などもあると思うのですが
一定数、【諦めて撤退】する方がいるのです。
努力なしに奇跡は起きない試験ですが、
そもそも申込みしない、
受験しないと何も始まりません。
反論を恐れずに言うと、
受験しようかな……と迷ってるうちは
本気ではないのかもしれません。
私は、皆様の挑戦を応援します。