too much cheap | Kaji Go-rock

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『Kaji語録』 


  日本に帰って来て感じる事
それは食べ物にしろ、衣服にしろ

とにかく安い。

勿論
上海.クアラルンプール.香港.ダッカに拠点においていた頃は外国人が行くレストランなどに行っていたので、割高には違いないが、それにしても日本は安い。

1人の消費者としてはこの上ない幸せだと感じる。

しかし果たして本当にこの価格設定は
持続可能な経済活動を行えているのか?
不安に思う。

また低価格を実現できるのは企業努力
なのかもしれないが...

私が携わっている繊維産業に関しては
その様に感じない。
あくまで努力しているのは工場側、
苦しむのも工場側。

環境の整ったオフィスで1日パソコンを眺め、机上の計算式を押し付ける事が果たして企業努力と言えるのだろう?
たまに工場に来て現場の状況もわからず、その時の気分で指示を出す事が企業努力と言えるのだろうか?

そしてこの様な無責任な行動を取る人は
最終的に責任を取る事はない。
無謀な価格設定で低価格こそが顧客満足度が高まると勘違いし、本来ビジネスとして重要な顧客との信頼関係を無視、価格訴求で顧客を繋ぎとめる。
いつしかその価格が当たり前となり、
もはや価格維持すら魅力を感じてもらえなくなり、更に値下げする。
そしてそのしわ寄せを全て製造側に委ねてくる。
つまり自分を守るためには他者の犠牲にすると言う思想。 

気付けば製造現場は立ち回らなくなり、
また一つ大切な仕入先を失う事になる。
しかしこの事すら自らの責任と感じない。
この様な思考の人材は会社でも自分の地位を守る事を優先する。
利益確保の為、仲間を簡単に削減する。
結果、自らの保身を優先する人材しか
残らなくなる。

決してサステイナブルな活動とは言えない

企業活動も経済活動も持続、継続可能な
組み立てをしなくてはならない。
また社員を含め、携わる全ての人が
幸福になるビジネスモデルの形成が
必要。 
自分だけが良ければ良いと言う思考の方は
組織の枠組みから外れて頂きたい。

http://heapsmag.com/UegSd