こんにちは、宇土市の中小企業診断士東原啓介です!

 

初投稿です!

ずっと始めたいと思って、、、、でした(^^;)

 

今朝の熊日新聞に興味深い記事があったので、思い切ってブログ書きました。

これから不定期に、できれば週1回くらいのペースで投稿したいと思っています。

よろしくお願いします。

 

では、本題に入ります!

 

「付加価値」
ときいてどのようなことをイメージするでしょうか。

2023年9月25日(月)の熊日新聞に次のような記事がありました。
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帝国データバンク熊本支店が価格転嫁について調査した。
エネルギー価格や人件費高騰を価格転嫁できているか、というもの。
県内企業で「多少なりとも転嫁できている」は64%。
価格転嫁率は約35%で、100円のコスト上昇で35円しか価格転嫁できていない計算。
同支店は「価格転嫁を実現するために商品やサービスの付加価値を高める取り組みが必要だ」と指摘している。
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最後に帝国データバンク熊本支店のコメントがあり、「付加価値」という言葉が出てきています。

付加価値、付加された価値、付け加えられた価値、、、、

ビジネス用語としては「売上高-外部購入価値」で、いわゆる粗利益額を表したり、「経常利益+人件費+減価償却費+・・・・・」と難解な式で金額を表すこともあります。

「こんながらくたでも私には価値がある」

しかし価値とは、感覚的にまたは情緒的に感じるものでもあります。

つまり、商品やサービスに特別な価値を付けくわえ、「こういうところが他より良い」と思ってもらうことで、購入の決め手を強化する(差別化する)ことができるという事でしょう。
例としては、商品開発ストーリー、会社の歴史、デザイン、使いやすさ、性能など。
おそらく上記の熊日の記事ではこの“情緒的な価値”を高めて欲しいということなのでしょう。
でなければ「利益額を増やすために利益額を増やす取り組みが必要だ」という少々変な文章になります。
「利益額を増やすために、消費者がより良いと思うものを提供する取組が必要だ」と解釈すべきでしょうね。

しかし、価格転嫁や付加価値向上は簡単なことではありません。
「原材料費が上がったから値上げします」は正直言って会社都合です。でもするなら今のうちです。すでに「値上げも仕方ない」から「便乗するな」という声に変わってきている動きがあります。
付加価値向上については、すぐにできることや時間がかかること、整理して取り組んでみてください。
例えば、価格を改定するにしても、粗品をつける、他サービスと組み合わせる、ちょっとしたひと手間を加える、などはすぐにできることかもしれません。

ここでのポイントは、「お客様にどんなふうに喜んでもらいたいか」です。
何の関連もないサービスを付加して価格を上げても、お客様のためとは思えません。
『今あるサービスに、ちょっとこうしたら喜んでくれるかもしれないから一部無料で取り入れてみよう。』
というようなことなら、お客様も嬉しいし、事業者にとっては新サービス提案のチャンスにもなります。

そのためにも、できること(難しく言えば「強み」)を整理する必要があります。

価格の改定はもはや避けては通れないでしょう。
しかし、単純に値上げするだけでは納得しない時期に突入していきます。
一言に「値上げ」といっても、根拠のある値上げと、苦し紛れの値上げでは、事業者の気持ちも顧客の気持ちも今後大きく違っていくでしょう。
根拠を持った値上げ(価格の決定方法)のためにはいろいろな考え方や手法があります。
お悩みの方は是非ご相談ください。



中小企業診断士 東原啓介
メールアドレス:ksk.ut.sg.hs@gmai.com