■ひたすら心が洗われた脱北者の芸術人たちによるコンサート!≧∇≦)〃♪ | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

南北の統一を願う脱北者の団体の後援者のためのコンサートに行きました。♪ヽ(´▽`)/

 

 

これは一昨日の土曜日に招待を受けて行ってきた、社団法人「南北統一コリア」が主催する「第1回後援の夕べ」の写真です。京畿道光明市という所の素敵なホテルで催されたのですが、本当に最初から最後まで胸が熱くなる素晴らしい集まりでした。まだ興奮が冷め遣らない思いで、痛いような熱い感情が胸に残っています!♪ヽ(´▽`)/

 

私が韓国のテレビ番組で、ニュース以外に観るほとんど唯一の番組といってもいいのが、脱北者たちのバラエティ番組『今会いに行きます(이제 만나러 갑니다)』なのですが、主にその出演者であり、半ばタレントである脱北者の方々が勢ぞろいしていました。

 

もちろん前で公演をする方々は、北で音楽を専攻してきた芸術人たちばかりです。特に、今回私が招待を受けたチョン・ユナさんと一緒に司会進行を担当していた「南北統一コリア」理事長のユン・ソルミさんなどは、金正恩総書記の奥さんであるリ・ソルジュ女史も通った平壌最高の芸術学校「金星学院」の出身エリートですし、彼女をはじめとして、やっぱりそんじょそこらの「後援者の夕べ」とのレベルの違いを感じましたね。

 

それもそうなのですが、私にとっては食事の時の周囲の参加者との会話がとても印象深くて、特に私の隣に座られたのが、けっこう前に『今会いに行きます』で観たことがあった、チュ・チャニャンさんという30歳の若いお母さんでした。2010年に脱北してこられて、今は名門である高麗大学でメディア学を専攻しているということで、いろいろと深い話を聞くことができたのですが、なぜメディア学なのかというと、彼女が脱北してきた理由が、北朝鮮の最北の地である咸鏡北道の田舎に暮らしながら、韓国のラジオ放送を聞いたためだったわけです。

 

チャニャンさんが満8歳の時にお父さんがラジオを手に入れて、北では本来、テレビもラジオも国家が運営する1チャンネル固定状態になっているのですが、そのラジオが中国製であったために、自由にチャンネルを合わせることができ、中国放送、英語放送、そしてなんと、南の韓国KBSの番組を聴くことができたわけですね。

 

最初は、番組自体が南が自分たちを騙すためにつくっているのだろうと疑ったり、あるいは、こんな番組を秘密で聴くお父さんは反国家的な行動をしていると反発する思いもあったようですが、外に犬を飼って、人が来たらすぐに隠す準備もしながら、毎日、毛布をかぶって家族全員で南の放送を聞き続けているうちに、チャニャンさんをはじめ、家族皆の世界観が完全に変わっていったわけです。それで、学校と家との自分が2人いるような状態になって、10年間それを続けた結果、やがて家族全員で脱北してくるようになりました。

 

その脱北ストーリーについては、私は『今会いに行きます』の番組のほうで聞いたわけですが、それを聞きながらかなり泣いた記憶があって、そのたいへんだった脱北過程のことが思い出されてしまうため、なかなかふつうに明るく話をすることが難しかったほどでした。

 

いずれにせよ、彼女はその後、自分のようなケースをつくるためにラジオを北に送る活動もしながら、大学で、北朝鮮をはじめ世界中の光が当たらない所に、メディアを通して自由と解放の光を照らしていきたいという思いで勉強に励んでいるそうです。

 

人権活動家としても活動し、いっぽうで結婚もして小さい子供もいて、ご両親も隣のテーブルにいらっしゃったのですが、クリスチャンとして熱心な信仰を持っているためなのか、彼女が本当に少女のように純粋で、こちらが日本人であることをとても喜んでは、「小さい頃、自分のお祖父さん、お祖母さんは、植民地時代に学んだ日本語で喧嘩をしていたんだ」といって、その時の変な日本語を披露してくれながら、親近感を表してくださいました。

 

もちろん公演の演奏や歌も、その音の調べや歌詞の一言ひとことが、胸に迫る感動の連続だったのですが、特に私の場合は、この隣にいたチャニャンさんのお話のゆえに、ひたすら心が洗われて胸がいっぱいになる貴重な時間でした。料理もとっても美味しかったです。またぜひ行ってみたいです!ヾ(≧∇≦)〃♪

 

 

 

北の名門「金星学院」出身ユン・ソルミ理事長。北の方言を駆使したトークも面白い。

 

 

「光明テイク・ホテル」というとっても立派なホテルでした。

 

 

プログラムと理事長の挨拶。

 

 

立派なビュッフェが準備されていました。

 

 

お寿司に目が行く。

 

 

どれもとても美味しかったです。

 

 

でも私は個人的に胸が一杯なのですぐにデザートに。

 

 

デザートとコーヒーでお話に集中しました。

 

 

公演開始。

 

 

ユン・ソルミさんのアコーディオンとチョン・ユナさんのバイオリン。

 

 

歌もとても心情深いものばかりでした。

 

 

右の楽器は北の楽器として韓国に唯一だそうです。

 

 

終わるのが惜しいほどに素敵な公演でした。ヾ(≧∇≦)〃♪

 

 

☆。.:*:・'☆'・:*:.。.:*:・'゜☆。.:*・'゜☆

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