■刑事2人のバディーを軸に緊張感と幸福感が同時に味わえる『トンネル』! | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

「運命と時間が交差する所――トンネル」

 

 

今日は韓国ドラマのご紹介ですが、今回もOCN発のタイムスリップものドラマです。これでもう第3弾となりますね。前々回ご紹介した、イ・ジュヨンさん主演の『タイムズ(타임즈)』、前回ご紹介した、チョン・ギョンホさん主演の『ライフ・オン・マーズ(라이프 온 마스)』に続き、今回はチェ・ジニョクさん主演の『愛の迷宮-トンネル-(原題:トンネル、터널)』(→ホームページ)ですね!♪ヽ(´▽`)/

 

2017年から18年にかけてOCNで放送されたものですが、Netflixで観ることができます。結論からいうと、これまた本当にいいドラマでした。OCNのタイムスリップ・ドラマはどれもそれぞれに名作だと思いますね。(*´ヮ`)/

 

 

●年上の娘を守ろうとする父の愛に感動

 

ところで、なぜか邦題に『愛の迷宮』などとついてしまっているせいで、すっかり冬ソナ風ラブストーリーのようになってしまっていますが、その一言は完全にミスマッチであり、扱っているのは、映画『殺人の追憶』の元になった若い女性の連続殺人事件です。前半は特にそれにふさわしいスリルがあって、犯人が分からない中でのサスペンス要素が実に強烈でした。

 

後半はしかし、それよりも、私の大好物の父と娘、親子の愛の物語となっていくのですが、これが本当にすばらしかったです。何がすばらしいといっても、タイムスリップによって、お父さんのほうが娘よりも年が若いわけです。それでも完全にお父さん目線で娘を愛し、訓示を与え、心配し、必死に守ろうとする、その姿、その愛情の世界が感動的で涙が出ました。私も娘が自分よりも年上になったとしても、同じようにふるまうだろうなあと思いましたね。父娘の愛はすべてを超越しています!ヾ(≧∇≦)〃♪

 

今回はわりと珍しく、過去に生きていた主人公が現在にタイムスリップして来てしまうというものです。すなわち、チェ・ジニョクさん演じる刑事グァンホが、またまた私の思い出の時代であるところの1986年の韓国からこの現在にやってきて、スマホやタブレット、CCTV(監視カメラ)、DNA調査のようなものを初めて目にしながらも、30年前の捜査で得た知識を現代に活かして犯人を追いかけるわけですね。

 

このジニョクさんが、186センチの立派な体躯を持ちながら、何より笑顔がかわいくて、過去の新婚の奥さんや現代の年上の娘に対する時には、本当に子供のように幸せな表情を見せます。こんな笑顔が見られる俳優も少ないと思うので、ぜひもっといろいろな作品に出演してほしいものですが、この出演以降の3年の間、いったい何をしているんでしょうかね。(T▽T)

 

その彼とコンビとなる刑事がユン・ヒョンミンさんなわけですが、これまたカッコいい、そもそもプロ野球選手だったところを俳優に転向したという長身のイケメンですよね。問題は、若い頃の母親を殺した犯人を追い続けているという人生のテーマのゆえに、いつも表情が険しく性格も冷徹そのもので、人と交わることを避け続けています。それがグァンホとの関係によって少しずつ、自らの「歴史」が解かれて、次第にかわいい笑顔も見せるようになっていきます。その最初の彼の姿は、ちょっと日本のドラマ『アンナチュラル』の「中堂系」のそれと似ていて、愛する人を殺した犯人を追って、管轄もすべて超えて、似通った被害者の遺体を調べて回るという様子が胸が痛かったですよね。

 

 

●犯罪心理学による犯人分析もなかなか

 

その上で、前回紹介した『ライフ・オン・マーズ』でも、主人公役のチョン・ギョンホさんと上司役のパク・ソンウンさんのバディーぶりが最高でしたが、今回の主人公役チェ・ジニョクさんと相棒役ユン・ヒョンミンさんのバディー要素は、何より時を超えた背後の絆が明らかになるにつれて、ひたすら感動的であり、最後は主人公の娘との間で、おかしくも心温まる三角関係にもなっていくのですが、そこに私も一人の父親としてズッポリ感情移入してしまいました。(^^;)

 

そこにヒロインとして、クールな犯罪心理学者のシン・ジェイを演じるイ・ユヨンさんが加わるわけですが、彼女は今回の作品で唯一私がよく知る俳優で、『マリオネット 私が殺された日(原題:私を覚えていて、나를 기억해)』をはじめ映画に多く出演しています。いつも迫真の演技が印象的な彼女ですが、今回は心を完全に閉ざした不幸な身の上の心理学者役であり、そこから自分自身を次第に解放していく内面の変化演技が感動的であって、これまでの映画での演技ランクを超えていたと感じ、これだけでファンになるに充分であったと思います。ヾ(≧∇≦)〃♪

 

犯罪心理学者の彼女が加わることによって、ミステリー面においても、犯人の心理分析がとてもよくできていて、驚きました。もちろん実際のリアルな犯罪心理学としてそれが合っているかは分かりませんが、とりあえずドラマの出来が犯罪心理分析モノとして本当によくできていたし、これは前回紹介の『ライフ・オン・マーズ』とは違う面ですが、いろいろな疑問がしっかり回収されていくことがすばらしく、変にファンタジー的にはならずに、特に一番最初に誰もが抱いていたであろう疑問が、一番最後に解かれるという場面があったのは、ミステリーの回収としてとてもよかったです。

 

ただ、その一番最後に、ぜひ変わった未来の最終的姿が少しだけ描かれるとよかったなあと思います。それは視聴者の想像に任せているのでしょうが、ちょっとくらい見せてくれてもいいのに、と思ってしまいましたね。特に不幸であった娘の人生がどう変わるのか、想像だけで終わらせるにはあまりにもかわいそうすぎますからね。(>_<)

 

あと、「もう一人のグァンホ」役を「VIXX」のエン君が演じていましたが、知り合いの息子さんなので応援しながら見ていました。ますます頑張ってほしいです。♪ヽ(´▽`)/

 

とにかく個人的に、前回ご紹介した『ライフ・オン・マーズ』以上に幸福感が残るドラマとして、時間を置いてぜひまた観てみたいとも思いました。OCN発のタイムスリップものドラマ、おそるべしですね!(*´ヮ`)/

 

 

【あらすじ】 1986年、ヨンスクと幸せな新婚生活を送っていた刑事グァンホは、連続殺人事件を追う最中にトンネルで犯人に襲われ気を失ってしまう。目が覚めると、愛する妻を過去に残したまま、30年後にタイムスリップしていた。困惑しつつも新入り刑事を名乗って警察署に入り込んだグァンホ。未だ事件が解決していないことを知った彼は、過去に戻るヒントを見つけるため新たな相棒ソンジェと再び捜査に乗り出す。グァンホがヨンスクへの恋しさを募らせる一方、ソンジェは心に同じ傷を持つ心理学者ジェイに惹かれ始めていた。愛する女性のために奔走する2人の男を待つ、衝撃の真実とは?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


日本在住用『愛の迷宮-トンネル-』予告編。

 

 


韓国在住用『터널』5分予告。

 

 

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