■戦後の日本にも重要、北の脅威から韓国守った李承晩大統領を偲ぶ!´▽`)/ | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

今年の6月に観光した高城郡の李承晩記念館をご紹介します!

 

 

●今の韓国あらしめた初代大統領

 

歴史に残る災厄の年となった2020年でしたが、それでもコロナが収まっていた時期には、韓国の国内旅行ができました。まだ未紹介の観光地もあったので、今年を振り返る意味で、最後にご紹介しようかと思います。今日、ご紹介するのは、6月に行った江原道高城郡の李承晩初代大統領の花津浦別荘と記念館ですね!ヾ(≧∇≦)〃♪

 

私自身、韓国の現代史について講義する時と、韓国のキリスト教史について講義する時に、この李承晩大統領の話をよくします。特に若き日の著作を引用しながら、その「キリスト教立国論」といわれる思想をよく紹介するのですが、はっきりいってそれらは本当に素晴らしく、個人的に韓国で最も尊敬する人物のうちの一人なのでした。

 

もちろん、国を守るためとはいえ、共産主義側に立つ人々に対する過度の弾圧や、特に政権末期の不正や独裁による問題点も多い人物であって、それゆえに晩年は悲しい亡命生活を余儀なくされ、それらの部分には批判を加えざるを得ないわけですが、そのような悪は悪としても、しかし間違いなく、この人物がいなければ現在の大韓民国は地上にあり得なかったわけですし、何よりもその建国精神とキリスト教思想に基づいたいくつかの歴史的な言動には、まさに奇跡的ともいえる内容があります。

 

 

●「金日成より李承晩のほうが悪い」?

 

問題は、現在の韓国の左派があまりにも偏執狂的に嫌っている人物であり、実際の歴史教育でも、大韓民国上海臨時政府の初代大統領でありながら、臨時政府の歴史からその存在を抹消されてしまったり、現韓国につながる諸悪の根源のように教えたりする教師が数多く存在します。80年代の学生運動出身者がそうなわけですが、実際に左傾化した今の歴史教師は「金日成よりも李承晩のほうが悪い」と教えるそうです。

 

実は、この高城の地は、韓国戦争前に北朝鮮の領土だったため、李承晩の別荘と共に金日成の別荘もあるのですが、ある時、うちの日本セミナーツアーに参加した方がおっしゃったのが、息子さんと高城を訪れて、李承晩の別荘を見学して帰ろうとしたら、息子さんが「お父さん、どうして金日成の別荘は行かないんですか?」というそうです。それで、「あんな民族の怨讐の別荘など見る価値があるか」と答えたら、「え?学校では『金日成よりも李承晩のほうがもっと悪いやつだ』と習いましたよ」といわれて驚愕したということでした。

 

韓国の左派は、李承晩がずっと米国で活動して、韓国が独立した後に戻ってきてちゃっかり大統領に居座った、というふうにいいますが、李承晩のその米国での絶え間ない外交と広報の活動がなければ、1943年の米英中の首脳が韓国の独立を保障したカイロ宣言もあり得なかったし、ましてや近い友人である李承晩の頼みがなかったら、マッカーサーは韓国戦争であそこまでして必死で韓国を守らなかったことでしょう。

 

当然、韓国が共産化されずに、北朝鮮と戦ってそれを防いでくれたので、日本は戦後、安定して自由な発展ができたのであって、もしかしたら日本がその同じ戦いをしていなければならなかったかもしれない、ということを考えると恐ろしいばかりです。この日、雩南・李承晩のまさに熾烈な闘いの生涯の記録を見ながら、戦後の日本にとっても、この元大統領は称賛されるべき人物なのではないかと思いました!♪ヽ(´▽`)/

 

 

 

「花津浦歴史安保展示館」とあります。

 

 

別荘ですからね。花津浦湖を見下ろす最高の眺めの高台にあります。

 

 

6月ですから花もきれいでした。

 

 

一度撤去され、1999年に復元された別荘。

 

 

歴史が写真で綴られています。

 

 

背も高いし美男子ですよ。

 

 

マネキンの李承晩夫妻。左、韓国史上初のファーストレディはオーストリア人です。

 

 

書斎の揮毫には「北進統一」とあります。韓国戦争では南進されたわけですからね。

 

 

寝室。

 

 

「鴨綠豆滿唾手完還」。北の鴨緑江と豆満川を手に唾して奪還完了するという意味ですね。

 

 

こちらは記念館。

 

 

一番右上は漢城監獄に収監されていた時代。監獄の中でクリスチャンに改宗します。

 

 

漢詩が二つ。素晴らしい文才です。

 

 

揮毫「国富兵強永世自由」。

 

 

上は監獄時代の写真と下は米国の大学時代。背がとび抜けて高いです。

 

 

「独立精神」(右)と「韓国教会迫害」の本です。私も読みましたが、実物を見て感動。

 

 

米国留学中に日本の真珠湾攻撃を6ヵ月前に予言した『JAPAN INSIDE OUT』を執筆。

 

 

初代大統領の就任式です。宣誓の直前に牧師を読んでお祈りをさせています。

 

 

韓国戦争の戦後復旧と経済復興。土地改革などを成功させています。

 

 

在りし日の服。

 

 

右下は、臨時政府で初代の大韓民国国務総理に選ばれたという任命書類。

 

 

ということで学ぶことがとても多い見学でした。♪ヽ(´▽`)/

 

 

 

 

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