「羅老宇宙センター」の実物大のロケット模型ですね。10/25にはまたここから打ち上げがあります。
週末休みを利用して妻と二人で、全羅南道の高興郡を旅行してきました!今注目の「羅老(ナロ)宇宙センター」を見たり、歴史探訪を兼ねて「小鹿島更生園」を見学したりしましたが、秋晴れの気持ちのいい天候でした。ただ、小鹿島ではまた一つの歴史を学んで胸痛い思いにもなりましたね。勉強になりましたが!ヾ(≧∇≦)〃♪
●10/25に韓国ロケットが打ち上げ予定
日本は今も日々、宇宙探査の話題などが継続して登場しては活気がありますが、韓国の宇宙事業はまだまだこれから。ここの「羅老宇宙センター」が、韓国航空宇宙研究院(KARI)の施設として10年前の2008年に完成し、その後、実験と打ち上げ試験を繰り返して、5年前の2013年に初めて衛星の軌道投入に成功しています。
そして今月末10/25には、また試験発射体を軌道に打ち上げることになっており、その後は、すでにお披露目もされて「ヌリ号」という名前もついている韓国型発射体「KSLV-2」の打ち上げを待つことになります。今回は、野外でこれまで打ち上げてきた実物大のロケット模型を観たり、科学館、3D映像館、4D映像館などを見学できました。
その後に訪れた小鹿島(ソロクト)は、今は2007年にできた橋で陸続きになっていますが、もともとは日韓併合後の1916年に朝鮮総督府のハンセン病隔離政策によってできた「官立癩療養所」があったところであり、終戦まで最大で6000人を超える患者たちが収容されていた離れ小島でした。
過酷な環境下での患者への抑圧や強制労働など、伝えられる歴史は本当に悲惨であり、戦時中には日本人園長の銅像への参拝強要や、神社参拝を拒否するクリスチャン患者に対する監禁殺害などによって、追い詰められた患者の1人が日本人園長を殺害するという事件まで起こり、さらに終戦直後の1945年8/21には、取り残された園内の職員と患者の間に対立が起こって大量虐殺事件も起こったということです。
●韓国人の記憶に残る花井善吉園長
しかしいっぽうで、歴代5人の日本人園長のうち、第2代の花井善吉園長だけは、患者たちから大きな尊敬を集めた人物として、いまだに韓国の人々の心に残っています。
花井園長は自らの医師としての良心から、世から捨てられたような立場だった彼らを集めて、「願いは何か」と問いかけ、患者たちがそれまで不満であった日本式の衣食住をすべて韓国式に改めることを許し、信仰の自由も認めてキリスト教を許可するとともに、園内で教育も受けられるようにして、さらにはラジオや蓄音機、囲碁、将棋、楽器、スポーツなどの娯楽も自由にできるようにしたといいます。
そのため、花井園長が赴任8年で急死してしまった時には、患者たちがその死を悼んで自発的に「功徳碑」を建て、戦後、李承晩初代大統領が日本時代の記念碑を一掃させた時にも、地面にそれを埋めて守ることで、後にもとの位置に復元しています。
韓国のハンセン病の歴史では、同じ時代、麗水市の「愛養園」教会の孫良源牧師の話が有名です。キリスト教精神で患者たちに仕えながら救護に当たり、ある時は患者の足の膿を自らの口で吸い出して治療を行ったといいます。私も長く尊敬の思いを抱いてきましたが、いっぽうで、そこまでではなくても、いまだに韓国の人々から感謝され記念される日本人の義人がいた、ということに救われましたね。♪ヽ(´▽`)/
あの向こうが「羅老宇宙センター科学館」です。あの中で3D映像などが観られます。
2013年1/30に初めてSTSAT-2Cを衛星軌道投入に成功した羅老3号機。♪ヽ(´▽`)/
これまで打ち上げてきたロケットの模型たちですね。
すぐ前には海水浴場がありました。
とっても気持ちがよかったです。
「小鹿島更生園」ですね。ここは資料館。
殺害事件の犠牲者を追悼する碑です。
患者の子供たちは保育園で暮らすのですが、感染しないよう距離を置いて親子が会った場所。
園内の施設を見学できます。
ハンセン病は治ると書かれた像。
資料館で歴史を振り返ることができます。
ここが「官立癩療養所」に指定された朝鮮総督府の府令。
1916年から解放の1945年までの略歴です。
1984年5/4に成された教皇ヨハネ・パウロ2世の訪問。
当時の様子を伝える品々。
高興郡で美味しい食事をいただくのに食堂の名前はなぜか「ソウル食堂」。
「焼き魚」を頼みました。「サワラ、マナガツオなど」と書かれています。
出てきました。
焼き魚が久しぶりなのでとっても美味しかったです。
テンジャンチゲにも入っています。
そしてワタリガニのヤンニョム・ケジャンですね。ヾ(≧∇≦)〃♪
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