昨日5/3から韓国もゴールデンウィーク、韓国語でいう「黄金連休(황금연휴)」に入りました(早い企業は4/29から)が、我が家は妻のお姉さん家族と共に、昨日から忠清南道泰安郡に遊びに来ています。初日の昨日は実は、「釈迦生誕日」、韓国人がいうところの「仏様が来られた日=부처님 오신 날」で休みだったのですが、その日にちなんで、まずは泰安郡の安眠島にある「安眠庵」にお参り(?)に行ってきました!ヾ(≧∇≦)〃♪
「安眠庵」は大韓仏教曹溪宗のお寺で、干潟の海を臨むとても新しい建物(1998年建築)であり、今では特に海の上に浮かぶ「浮上塔」で有名です。
ここは実は、10年前の2007年12月に、香港のタンカー「HEBEI SPIRIT」号の事故で、1万2000キロリットルの原油が海に流れ出し、豊かな干潟の海が完全に死の海になってしまった、という悲しい災害があった海です。でも当時、韓国の国民たちは決してそれに負けず、全国からボランティアが結集して、冬の海岸で、真っ黒になった海水の油をバケツに移し、砂や石の深くまで染みこんだ油をすくい出していくという、気の遠くなるような作業をしました。
それが国民運動としてどのくらいの勢いだったかということは、当時、外国人のこの私までが、友人の誘いでこの地に一緒に来て、油だらけの海岸の石を寒さに震えながら一つひとつ、乾いた雑巾で丁寧に拭いていった、ということを考えれば分かるだろうと思います。連日、海岸は広範囲にわたってボランティアでいっぱいだったし、当時は皆、「一度は行くのが当たり前」という雰囲気でした。今となってはいい思い出ですが、当時、本当に“絶望を希望に変える”ために、韓国の友人と一緒になって私も必死の気持ちだったのを覚えています。
ということで、その事故を契機に、2年後の2009年にできたのが、この浮上塔です。すなわち、国民皆の努力で元通りの美しい海が帰ってきたわけですが、この地の名前は「泰安」郡であり、しかも「安眠」島の「安眠」庵であるということにちなみ、そこが再び「安らかな場所」として回復しただけではなく、国全体がこれからずっと太平となり、国民が皆、安らかになるということを祈って、護国の発願としたということですね。
現在、何かと国の内外が騒がしい時ではありますが、今や無数のハゼやカニ、牡蠣などが、そこここに元気に動いている「安眠庵」の干潟を歩いてわたりながら、最後に到達した「浮上塔」を見上げ、私もこの「仏様が来られた日=부처님 오신 날」に、この国の平和を胸深く祈らざるを得ませんでしたね。(´ぅ_ ;`)
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