■「仏様が来られた日」にこの国の平和を祈りながら!(´ぅ_ ;`) | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

釈迦生誕日だった昨日は「安眠庵」にお参りに行きました。写真は一緒に行った妻のお姉さん夫妻。



昨日5/3から韓国もゴールデンウィーク、韓国語でいう「黄金連休(황금연휴)」に入りました(早い企業は4/29から)が、我が家は妻のお姉さん家族と共に、昨日から忠清南道泰安郡に遊びに来ています。初日の昨日は実は、「釈迦生誕日」、韓国人がいうところの「仏様が来られた日=부처님 오신 날」で休みだったのですが、その日にちなんで、まずは泰安郡の安眠島にある「安眠庵」にお参り(?)に行ってきました!ヾ(≧∇≦)〃♪


「安眠庵」は大韓仏教曹溪宗のお寺で、干潟の海を臨むとても新しい建物(1998年建築)であり、今では特に海の上に浮かぶ「浮上塔」で有名です。


ここは実は、10年前の2007年12月に、香港のタンカー「HEBEI SPIRIT」号の事故で、1万2000キロリットルの原油が海に流れ出し、豊かな干潟の海が完全に死の海になってしまった、という悲しい災害があった海です。でも当時、韓国の国民たちは決してそれに負けず、全国からボランティアが結集して、冬の海岸で、真っ黒になった海水の油をバケツに移し、砂や石の深くまで染みこんだ油をすくい出していくという、気の遠くなるような作業をしました。


それが国民運動としてどのくらいの勢いだったかということは、当時、外国人のこの私までが、友人の誘いでこの地に一緒に来て、油だらけの海岸の石を寒さに震えながら一つひとつ、乾いた雑巾で丁寧に拭いていった、ということを考えれば分かるだろうと思います。連日、海岸は広範囲にわたってボランティアでいっぱいだったし、当時は皆、「一度は行くのが当たり前」という雰囲気でした。今となってはいい思い出ですが、当時、本当に“絶望を希望に変える”ために、韓国の友人と一緒になって私も必死の気持ちだったのを覚えています。


ということで、その事故を契機に、2年後の2009年にできたのが、この浮上塔です。すなわち、国民皆の努力で元通りの美しい海が帰ってきたわけですが、この地の名前は「泰安」郡であり、しかも「安眠」島の「安眠」庵であるということにちなみ、そこが再び「安らかな場所」として回復しただけではなく、国全体がこれからずっと太平となり、国民が皆、安らかになるということを祈って、護国の発願としたということですね。


現在、何かと国の内外が騒がしい時ではありますが、今や無数のハゼやカニ、牡蠣などが、そこここに元気に動いている「安眠庵」の干潟を歩いてわたりながら、最後に到達した「浮上塔」を見上げ、私もこの「仏様が来られた日=부처님 오신 날」に、この国の平和を胸深く祈らざるを得ませんでしたね。(´ぅ_ ;`)



立派な塔と仏像の後姿が見えています。あれが「安眠庵」ですね。



「仏様が来られた日=부처님 오신 날」とあります。



ちょうちんにもやはり「仏様が来られた日=부처님 오신 날」。



生まれてすぐに7歩歩いて「天上天下唯我独尊」といわれたという、赤ん坊のお釈迦様の絵。



さっそく海のほうに向かいます。



目指すはあの干潟の海の向こうの「浮上塔」。



これは陸地のほうにある立派な塔です。



緑と花と調和するカラフルな韓国のお寺。この色塗を「丹青」といいます。



「安眠庵」と書かれています。



他のお寺では見られない、ずいぶん自由でアーティスティックなオブジェが多いような…。



割と新しいお寺だからだと思いますが、自由でいいですね。



美しい花が満開です。



花のアーチをくぐって海に下りていきます。



干潮の海を渡って浮上塔に向かいます。



大きなハサミを持った小さなカニが無数に動いています。



ハゼどんもたくさん泳いでいます。



到着しました浮上塔。満ち潮の時には海に浮かぶんでしょうね。



中はこんな感じです。敬拝を捧げる座布団もあります。



左右の島も美しいです。



石を積みながら平和を祈願している痕跡があちこちにあります。



海から見る「安眠庵」が絶景ですね。



これは「安眠庵」の入り口にあるまた別のお寺みたいです



ここは入り口の前にある建物としてカフェになっていました。紛らわしいですが。(^^;)



ソウルから普通は車で2時間半くらいなのですが、昨日はすごい渋滞で6時間もかかりました。(´ぅ_ ;`)



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