ゴドルフィンのドーピングスキャンダルについて。 | airlife

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ゴドルフィンレーシングの馬からステロイドが検出されたという話。

今日のファイナンシャルタイムスにめずらしく競馬の記事がアップされました。
英国競馬協会(BHA)が4月9日にニューマーケットにあるゴドルフィンのモールトン厩舎(マフムド・アルザローニ調教師)馬45頭をサンプリング検査した結果、ステロイドが11頭のサンプルから検出されました。
オラボリン(エチルエストレノール)が7頭から、ウィンストール(スタノズロール)が4頭から・・・。オラボリンは5月の千ギニーに出走予定だった牝馬Certifyからも出ています。
引用元 - netkeiba.com みんなのタレコミニュース「ゴドルフィン ドーピング疑惑」


そして更に昨年の英セントレジャーを勝ってキャメロットのニジンスキー以来の英三冠を阻止したエンケからも検出されたという報道が出た。
その他に7頭からもドーピング陽性という報道。

Godolphin doping scandal widens - CNN

ところで、この報道、日本ではスポーツニッポンが(ロンドンAP=共同)(AP=共同)という形でしか報道していない。
あとは上記の引用元と同じ、netkeiba.comのタレコミニュースだけ。
海外のソースは一大事だ。
当たり前だ。
10頭以上の馬から、しかもゴドルフィンの専属トレーナーの馬からドーピング陽性、さらに英セントレジャー勝ち馬からも。
トレーナーだったアル・ザローニは8年間の調教停止。

ここで重要なのは、いつ、どこでどうやって、この薬が投与されたかだ。
4月9日にBHAがサンプリングした、ということだったがステロイドの反応が馬の体内に残るのが1~2ヶ月だとしたらこれは単にドバイで調教中はステロイドを投与しまくって、英国の競馬シーズンに合わせて休養期間を設けてきた、と考えたらどうだろう?
そしてこの場合、その休養期間とサンプリングが上手く噛み合なかったとしたら。
もしくは、偽装が上手くいかなかったのだとしたら。

これはゴドルフィンがクールモアに種牡馬という面で遅れを取っていることにも繋がってくるのではないか?
ゴドルフィンの豊富な「良血馬」が仮にほぼ全て、ドーピングによる作られたものであったとするならば、その仔はまたドーピングなしには強くなれないのでは?
一方、クールモアは薬ではない方法、つまり自然のサイクルに従った方法、通常の道理に従った方法で生産を続けているとしたら、優良な馬が優良な馬を生み出すのは普通のことだ。

こうして邪推していけば、邪推は止まることがない。

瀕死の重傷を負ったが復活した奇跡のスーパーホース、サンデーサイレンスのエピソードはランス・アームストロングの復活と似ている。
ランスは癌闘病中にEPOを使った。
サンデーがEPOを使ったとかではないが、激し過ぎる気性というのはさもステロイドで精神をコントロール出来ずに家族を殺したプロレスラーの話と被る。
そう考えたらオルフェーブルにも説明がつくのでは?
なぜ天皇賞ではダメだったのが凱旋門では落ち着いたのだろう?

ラムタラは?
種牡馬としては全く成績を残せなかった。

まあ、確かにサンデー、ディープという流れは種牡馬としても良績を残しているからアレかもしれない。
凱旋門でやはりステロイドの出たディープに疑いはかかるけれども。

とは言え、日本競馬がステロイド蔓延していないという保証もないわけだから、血が馬を作ったのではないかもしれない。
ナリタブライアンが早くに逝ってしまったのも、もしかしたら。

まあ、馬に口はないから、伝えることは困難だ。
でも、ドーピングを摘発することは、世界を大きく揺るがすことになりかねないと思っている。