「八回倒れても、また起き上がる事の出来る足を持っていたら」
「八回倒れても、また起き上がる事の出来る足を持っていたら」
いつか私のホームページに書いた日記だ。
実際芸能人という派手さの裏には、想像を絶する自己管理が待っている。芸能人は多くの人たちに露出する職業なので、まかり間違えば憶測やうわさに巻き込まれやすいものなので、ビッグバンのメンバーたちの場合は自己管理をより一層徹底する方だ。個人的に外出することも少なく、他の芸能人たちとの親交も殆どない。
アンダーグラウンドの頃の私の芸名は‘T.E.M.P.O’だった。人生の速度(テンポ)がどれくらい重要だろうか、私自身をコントロールしてとても速い時は少し遅い歩みで歩くという意味で付けたのだ。ビッグバンでデビューするのにそのイニシャルの一部を取って‘T.O.P’という名前を付けた。結局T.O.Pという名前の中にT.E.M.P.Oの意味も含まれたわけだ。
殺人的なスケジュールのために体力の限界を感じながらも、しきりに何かしなければならないという欲が生じる。準備をしておかなければ、後れを取る事もあるという考えになるからだ。
世の中でもっとも芳しい香水はバルカン山脈のバラから造られるという。しかし最も良い香水を得る為には、最も気温が低い日の0時から明け方2時の間にバラを摘まなければならないのだ。その時一番良い香りを吹き出すからだ。バラが最も暗くて寒い時間に芳しくなるように、私たちの人生も多くの試練があってこそはじめて濃い香りを作り出すことが出来るということだ。
同じ年頃の友人たちが大学入試のために夜中勉強する時、私たちは音楽のために思い切って学業を諦めたし、他の人たちが大学のキャンパスで若さを満喫する時、私たちは練習室できつい訓練を満喫した。私たちは私たちが望んだ世界がすべてだったから、他の人たちと違った人生を生きると言う自覚さえもする時間がなかった。
ラッパーに対する夢を初めて持った時も、ただ漠然と‘歌手になりたい’という考えに終わるよりは、私がラップをやりたい理由について歌詞を書きながら深く悩んだ。悩みなく口ずさむラップは意味のない形容詞であふれたつぶやきなだけだ。ラップは自分の考えとマインドを大衆に伝えるという事だからだ。
私は思いが多い私自身が好きだ。長い考えの中で何らかの結論が出された時、それに向かって果敢に走りだすことが出来るからだ。「果たして私が行く道の終わりはどこだろうか?」果てなく広がる好奇心と期待感は今日も私を深い考えに陥らせる。
