
「こうやって移動したらすごく危険ですか?」
「じゃぁこれではどうかな?」
「それでも大丈夫ですけど、それよりはこっちに動くほうがもっと良くないですか?」
舞台上で動線チェックをしながら、
照明、音響、映像さらに特殊効果まで・・・
各チームの監督の方たちと絶えず話して
より良い舞台のために詳細に確認するジヨン君の姿が見られます。
繰り返される質問と返事の中
私も気付かない内にぼんやりと
ジヨン君を見つめてしまった質問が一つあるんですが、
「そうなると
こっちに座ったファンたちはよく見えないと思うんですけど?」
いつ見てもファンたちを気遣う姿は
一番かっこよく見えましたね。
もちろん自分自身の公演ですが
何よりジヨン君を惜しみなく好きでいてくれるファンたちの事を
優先させる気持ちが一番かっこよく見えるのは本当です。

ある程度リハーサルが終盤を向かえた頃、
その先に凛々しい表情のジヨン君が見えます。
しばらく言葉もなく座り込んで舞台を眺めている姿が
ちょっと満足そうでもありちょっといじらしような気がします。
明らかに、コンサートの進行している誰よりも重労働で困難だったはずなのに
ただの一度もそんな素振りを見せず むしろstaffたちを励ましている彼の姿に
私の年齢を軽く超えてしまったのではないかと思うと心が少しじいんとなりました。

「ジヨン、10分程休もうか?」
「いいえ、大丈夫です。」
何時間も続けられるリハーサルなのに
ジヨン君は全く疲れないようです。
ジヨン君の公演のために
本当にたくさんのstaffの方たちが
休む暇もなく仕事をされて大変なんですが、
ジヨン君ももちろん、
ビッグバンメンバー5人の中の1人ではなく、
G-DRAGONとしての舞台だから
1人で決めて準備しなければならないことが多くて苦労してるんでしょう。
1万人を越える観客の前に1人で立つという気持ちはどうなのでしょうか。
他の4人のメンバーといつも一緒だった舞台ではなく、
一人きりで大きな舞台の上で公演をするというのは本当にどんな気分なのでしょうか。
舞台の上でstaffたちと我を忘れて会議をしている
ジヨン君のそばにこっそり近付いて客席のほうを見てみました。
1分も経っていないのにあたふたと降りてきましたよ。
私の頭ではまったく想像が出来なかった状況だったというんですかね。
急にあの上ににょきっと立っているジヨン君が
さらにすごく見えましたよ。
ジヨン君、自分は小心者だといったのに・・・まったく嘘でしたね。