
知ってみればビッグバンでギャグを担当しているのはTOP。

「僕にとって公演というのは宿題検査のようですね。
必ずよく出来ました、出来ませんでしたと結論を下す宿題ではなくて、
それ自体に意味がある場合もあるでしょう。
僕が宿題をやりながら分かっていく事もあり、教わることもあって・・・
自ら宿題に対して満足感を感じることも出来るし。
宿題自体に意味がある場合もあるでしょう。
公演という一つの過程を通じて
アーティストとして発展するチャンスになるようですね。」

最後のリハーサルを控えて人々の神経が鋭い。
観客はいないが舞台上に立ったメンバーたちの緊張は極限に達する。
公演をする彼らの姿にリハーサルという感じは全くしない。
3日間続いたリハーサル最後の日。
満足いかず足りなかった部分がますます完成形に近くなる。
徹底して計算された照明、最適のサウンドを捜し求めたスピーカー、
観客たちの目を満足させる映像、少しの失敗も許されない。
そして、いよいよ明日ファンたちに会える。

「大声を出してね!」スンリが客席に向かって大声を張り上げる。

客席はがらんとしていたが、
彼らにはすでに公演会場を埋め尽くすファンたちの叫び声が聞こえていた。