
メンバーたちは会議初日、ファンたちの近くに近づきたいと言った。
1万2千席の公演会場。
スタンディング席から、1階、2階、3階をいっぱいに満たしたファンたちの顔を少しでも近くに見たいというのが大きな欲求なのだろうか?
スタッフたちは結局、突き出し舞台とワイヤーアクション、クレーン、
2~3階の客席のために動く車まで作り出した。
だが、いくらすばらしい技術が集結した舞台が完成されても、
それを使いこなすのはひとえにビッグバンのメンバーたちの役目だ。
彼らがいなければどのみちこれは何の役にも立たない空っぽの舞台に、
不必要な公演装置だらけでしかない。
そしてすばらしい舞台が完成されるほど
ビッグバンのメンバーたちの負担は大きくなる。
もっとかっこよく、もっとうまくやりたいという欲も出る。
結局何日にも及んだリハーサルはいつも明け方まで疲れ知らずに続いた。

今回の公演ではビッグバンの各メンバーたちが見せるソロ舞台が期待される。
特にTOPは準備中のソロアルバムの中から1曲を
ミュージックビデオで公開した。
今回のミュージックビデオは映画撮影と日本活動で忙しい日程の中なのに
直接ミュージックビデオのキャスティングから衣装に小道具一つまで
監督とスタイリストと相談して
完成度の高い映像を作り出すために努力した。
「ずっと待ったファンたちに贈り物をしたかったからですよ。
コンサートの行われる日も朝まで編集室に一緒にいましたよ。
私の名前で出されるミュージックビデオだと思うと、とても難しく、
とても重要だという気がしましたね。しばらく空白があったけど、
人々に‘TOPがいるじゃない’という存在感を植えつけたかったんですよ。」

すべての公演が特別だが今回の公演は
ビッグバンにとってはもうちょっと格別の公演だ。
各自の活動で忙しかったメンバーたちが
久しぶりに一つの場所に集まって、
あまりにも切なく待ち望んだ国内のファンたちに会う時間であるからだ。
空っぽの客席だが彼らが
今最も貴重な汗を流していることをファンたちは知っているだろうか?
こうやってファンたちのために走っているということを・・・