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狭い練習室でみんなが体をぶつけながら踊っている。
年が上だろうが下だろうが、女でも男でも、BIGBANGでもそうでなくとも
ここでは誰もそんなことには気を遣わない。
彼らは今ここで踊るという理由一つしかないからだ。
 
数百回の舞台、数千回の練習、寝ながらも踊っただろう。
体の中の細胞を空気の流れに乗せて
皮膚に伝わる音楽のリズムを記憶する。
あえて頭の中で次の動きを計算しなくても
反射的に体が動く。
望まなくても音楽が鳴れば体が勝手に動く。
まるで“君はこの踊りのために作られた人”だと囁かれているようだ。
 
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「どうしてこんなにずっと同じ事ばかり練習するんですか?」
 
テヤンが答えた。
「前は僕たちもそう思いましたよ。
 “なんでこんなにずっと練習しなければならないだろう?
 ところが時が過ぎるうちに、練習も公演の一部だという気がします。
 練習をたくさんやるほどすばらしい公演になることを知ってから、
 空気やご飯がなぜ存在するのか考えないように
 当たり前に受け入れることになりますよ。」
 
熱気に満ちたこの場所で
共に体を酷使しながらも5人の男たちは楽しく見えた。
誰も楽しいとは言わなかったけれど
ブツブツと吐く小さな冗談にも
起きる笑い声が答えていた。
BIGBANGは一緒に練習する時が一番楽しい”と。