「社長、練習生にしてくれなかったら、私はどうしたらいいかわからない!
 
 
ミュジックビデオ撮影は、そうして人生2番目の「シーン」になった。はその場面でもう一度勇気した。そのミュジックビデオの撮影現場所属会社YGエンタテイメントのヤンヒョンソク代表が訪ねてこられたのだ。普段ならばうことも当時としてはまさに直視することもできないのような」だった。私はが降りてきたチャンスを逃さなかった。撮影わればションの子役という役割わってYGとの切れる状況中の何かの回路行動しなければいけない」とを動かしたのかもしれない。
 
私はジヌションのお二人と話をされているヤン代表の前にいきなり出た。出せる力を全部出し切って勇気を振り絞ったが、実際にその前に立つと、どれほど緊張していたのか全身がガクガクと震えた。
「社長、私も歌手になりたいです。」私は震える声で「抱負」を明らかにした。小学生のチビッコが向こう見ずに言い出したので、ヤン代表にしてみれば、かわいらしくはあってもとんでもないことだっただろう。社長はうっすら微笑を浮かべて一言でその場を収めようとした。
「そのうち連絡するから家に帰って待っていなさい。」
 
今考えてみれば、撮影現場の熱気に興奮して、突然言い出したことだと受け取られたようだ。子供が言いだしたでたらめな要求を、そうやってなだめて送りかえされたのだ。だが私はその「そのうち」という根拠ない約束に無限の期待をのせたまま、あてもなくヤン代表の呼び出しを待った。
 
足し引きなしでぴったりぎた。には10年にでもなるかのように時間だった。これ以上待てないと判断した私は無計画にYG事務所に踏み込んだ。代表と約束も取らない状態で、代表室のドアを思い切り開け奇襲を図ったのだ。そしてしっかりとねた。
社長、なぜ連絡をくれるとおっしゃったのに何連絡もないのですか?
 
突然子供が現れただけでも驚いたでしょうに、借りて行った金返せと言わんばかりにいきなり問い詰めたのだ。瞬間話す言葉を失ったように、代表はする必要もない謝罪までした。
「あ? あぁそうだ、君・・・君だったね、あ・・・ごめん、私が忙しくてちょっとね。」私はその隙をのがさなかった。
「では練習生にして下さるのですか?
 
心を落ち着けると代表は快く「やりなさい」と承知された。私の才能や思いよりも勇気だったようだ。後でヤン代表は当時の事をこのように言われた。
「初めは子供がきてそんな事を話すから、考えもなく後で連絡すると言ったんだが、本当にこのちっちゃな子供が事務所まで訪ねてきて、どうして連絡しなかったのかと問い詰められてね。びっくりするだろう。少しの間慌てて「忙しくて連絡できなかった」と詫びたんだが・・・とにかく幼いアイツがそれほどの勇気を出してね、ドアを開けて入ってくることだけでも容易ではなかったはずなのに、勇気が称賛に値すると思えたよ。」
 
そうやってYG練習生生活、その苦しくて楽しい6年間まった。
 
 
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