根元が違う木が互いに支えて生きる「連理の枝」のように
 
 
いつかヤン・ヒョンソク代表がメンバーたちを苗木にたとえて話したことがある。
私は花が派手に咲いて人々の視線をひきつける木で、T.O.P兄さんは太くて重たい木、テヤンは一人でも立派に大きくなる木、テソンは実が多い木、最後にスンリは小枝の剪定がうまくいけば、より大きく育つ木だと告げられた。
私は、ヤン代表が私を評価した大きな課題に対して一人で考えてみたりする。「派手な花」ってことは・・・容貌やヘアースタイル、ファッション、表情や身振りまで、全てのものが私をそのように見せるための包み紙だ。時折その包装紙のほうが目立ってしまって、自分の本質が見失われるようだけれど、それでも私に似合うのは、美しくて派手な包装紙に包まれていることだと思う。幸い人々が寛容に見てくださっていることに、感謝するだけだ。
 
ビッグバンのメンバーたちは舞台に上がる時「さあ、遊びに行こう!」と声をかける。それは私たちが舞台を楽しみたいという気持ちの表れでもあるが、何よりビッグバンが舞台で鍛えられているからでもある。舞台に上がる前には多少の計画は組んでおくけれども、ビッグバンの長所はむしろ自然な「アドリブ」だと思っている。
舞台の上で誰か失敗をすれば、それぞれ目配せして笑ったり耳打ちしたりしてからかったりもする。そうすることはとてもいたずらっぽく見えるかもしれないが、失敗を恐れるより舞台の上すべての状況を楽しみたがるビッグバンの姿だと思ってもらえるように願う。
 
ビッグバンという名前でデビューする前から私たちは舞台を経験した。特にYG 10周年ツアーはアメリカ、日本、韓国の色々な都市をまわる公演であったうえに、先輩歌手らと共に途方もない規模の舞台に立つことができる機会だった。
YGの長所は新人に「舞台経験」のチャンスをたくさん与えてくれるという点だ。そして放送番組はもちろん公演でも「同じ曲」を歌うからといって「同じコンセプト」で出る事は殆どない。デビューしてわずか23年しかならない私たちが「以心伝心」できる理由はそのような練習のおかげだった。時には公演直前にパフォーマンスに対する構想を変える場合もある。それでも各自現場で起きる突発事態を理解して対処しなければならない。
 
もちろんどんなことでも簡単ではないだろう。だが特に芸能界の場合、表面に見える派手さだけで何年も続けるには、体力と忍耐心すべてがとても必要なことなのだ。いつも大変だという顔一つせず、与えられた状況に最善を尽くすメンバーたちであるということが、ビッグバンのパフォーマンスがより一層光を放つことができるということだと思っている。
 
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