
“私は理解できます。カン・ホドン ユ・ジェソクが第一人者な訳”
テソン(本名 姜大成・22)が大衆にぐっと近く近付き始めたのはSBSバラエティー番組「ファミリーがやってきた」(以下ペトッ)に出演してからだ。「ペトッ」の末っ子として入ってユ・ジェソクと息の合った“おバカ”兄弟のキャラクターで、幅広いファン層をつかむきっかけとなった。 だが、テソンにとって「ペトッ」はむしろ私的な意味のほうが大きい。
「友人が出来ました。 私は実際人々と急に親しくなれるような性格ではなくて、芸能人の友人も多くなかったです。 ところが今はチョンフィ兄さんやヒョリ姉さんと三人で会って、お酒飲みながら話したり、仕事が終わってから安いカラオケに行って遊んだりするのが楽しみです。」
体を張って寝床を確保するプログラムの特性上、人々の愛情にたくさん触れた。カメラが回れば“頭の回転する音が聞こえる”ほど激しい「頭脳合戦」の現場だが、田舎のおじいさんおばあさんたちが素朴に生きていく姿、朝起きれば聞こえてくる鳴き声と澄んだ空気が彼らに癒しと和やかさをプレゼントした。
「チョンフィ兄さんを初めて見た時は鋭いイメージだったんですが、とても優しい人です。 あえてこの頃何が大変だとかそんな話をしなくても、兄さんと一緒にいればストレスがなくなって気分が良くなります。ジョンシン兄さんも私のソロアルバムに一曲くれましたよ。 アルバム作業をしに行っても四時間は笑って騒いで一時間音楽話をしてきます。 笑って騒いでいてもその話の中で無駄なこと一つないです。」
だが「ペトッ」が彼にもたらした病気がある。それは過剰な“ギャグ欲”だ。
「“ペトッ”をやりながら相手を楽しませることが本当に好きになりました。「君今週おもしろかったよ」の言葉がとても気分が良いんです。 それと共に私も気づかない内に過剰な“ギャグ欲”が出てきたんでしょうね。 一時は本当に歌が上手いと言われるより「おもしろい」と言われる方が気持ち良いこともありました。だけど“ペトッ”では話さなければ編集になるので、意味のない無茶振りもしましたね。(笑)」
彼はバラエティー番組をやりながら人生についてたくさん学ぶといった。
「この前に“強心臓”に出て聞いた一言ですが「これだ」と悟りました。 5~6時間他人の話を聞いていて私は疲れていたようです。 ホドン兄さんが私を呼んで「芸能は疲れたら負けだ」といわれました。 その言葉は実際の人生でも当てはまるようです。 疲れて尻尾を下ろす人が負けるようです。 ホドン兄さんを見ていると、長時間の撮影なのに疲れたそぶりを見せないところを見て「やはりトップにいる人は違うんだな」とあらためて感じましたよ。
ジェソク兄さんはカメラが止まれば男らしいです。 画面の中では騒々しくていざこざが多いけど、実際には礼儀正しくて頑固な兄さんです。 一度“無限挑戦”のボクサー特集を見てすごく悲しくて泣きながら兄さんに「感動しました。 最高です」とメールを送りました。 兄さんがすぐに電話をしてきて「20代がなんで家にいるんだ。 出かけて行って遊べ」って言ったんですよ。(笑)兄さんも本当に私をとても心配して下さいます。 兄さんを見てたくさん学びます。 人と接する方法、カメラが止まってもスタッフひとりひとりみんなに気遣う姿・・・本人も疲れて大変でしょうけどね。」
素朴で誠実なテソンは自分の経験や思いを大切にして小さいことからでも学んでいた。 人々との関わりもやはりおおげさでなく物静かで慎重に築いていく姿に好感が持てた。