
“ヤン・ヒョンソク兄さん、この人何なんだ?”
自分のソロ曲のつもりで作った“嘘”をヤン・ヒョンソク YGエンターテイメント代表が
“ビッグバン”のための曲だと目をつけて、G-DRAGONはこの曲をメンバーの歌にまた作り始めた。
“初めから作り直しだからとても力が抜けました。 それでもまた作業をして“メンバーが果たして気に入るだろうか”と心配になって聞かせましたよ。 それまでやってきた音楽とは大きく違ったのでメンバーは初めて聞いた時は“ぼ~っ”としてましたね。 “気に入らないのか? それじゃ仕方ないね”と思って静かにしていましたね。 その時テヤンが“やってみよう!”と言いましたよ。”
G-DRAGONは率直にその時メンバーがどんな感情を持ったのかいまだに分からないと話した。 メンバーに自身のソロ デビューのために作った曲を聞かせるという事だけでも緊張した。 一言でいうなら彼の好みで作った曲を聞かせることなので、どんな結果が出るのかを考えることさえも震えることだった。
“緊張しましたよ。 メンバーに聞かせることが・・・ でも歌詞も直して各パートの担当を分けてから仕事がスイスイと進みましたね。 社長はとても“感”が良いです。 “これは何月に出さなければならない”ときっちり決めればあきれるように的中します。”
G-DRAGONが数えきれない程多くの曲を作れば、ヤン・ヒョンソク代表は聞いて選ぶ。 ヤン代表は普段は気さくな町内の兄さんのようで叔父のようだが、仕事においては真似することはできない卓越した感覚を誇る。
“ヒョンソク兄さんは神気があったようです。(笑)曲を聞いて静かに話もせず、目を何度か動かされると、曲だけでなく出す時期まで決めて下さいます。 私が使った曲を送れば数十曲多ければ百曲でも全部集めておいて選び出します。 1秒も聞かない時もあります。 計算的にやってるというよりは「これは違う」「これは良い」みたいな感じですね。兄さんが“感じ良い”と言えばその曲はヒットします。 恐ろしいほど“この人何なんだ?”と思いますね。”
ヤン・ヒョンソク代表はG-DRAGONにとってはこの上なく良い兄さんであり、師匠、そして頼れる場所だ。 自分が歌手出身だから歌手の心をとてもよく分かる社長だ。 歌手たちが苦手なところ、力が出せるところを正確に知って良いシステムを作っている。
“やりたい音楽、着たい服、立ちたい舞台をすべてできるようにして下さるから。 “嘘”も結果的には兄さんの御言葉でヒットしたということでしょう。(笑)”