ついにTVゲームは現実世界のゲームも再現できるようになったんだなってのを体験させてくれる素晴らしい作品。ちゃんと日本語版を出してくれたのが素晴らしい。まずは開発陣に感謝しかない。

 

 ハースストーンのようなカードゲームもそうだけど、実物だからこそ味わえるものがあるように、実物用意しなくても味わえるのが魅力に成り得るということをこれでもかと体現した今作品。これがもうちょっと進化するといよいよVRになるんだろうけどそれはまた次回。今はこの魔法のような奇跡体験を堪能するべしといった感じで一人で手軽にTRPGごっこをしている。がんばってロードス島戦記TRPGを作って欲しいと夢見てしまう。

 

 物語 まったく知識がないからこそ全てを知って、自分で選んで、自分で決めて、そしてダイス判定で否定されて、それもまた由って一期一会を気軽に楽しめるゲームだからこその結末に味が出てくる。偉いのは沢山の選択肢の先をちゃんと破綻させずに全部用意してくれていることであり、僕が考えた最高の人生設計を全うできることにあると思う。エロゲだとセーブとロードを繰り返してゴールに向かってゴールへ辿り着く道を探すしかないのと違って、どこまでも面倒みてくれるゲームマスターの好意に甘えてどこまでも自分の選択肢で押し通せるという自由っぷりと攻略サイト見て効率プレイする意味が無い無法地帯っぷりが2周目遊んでて本当に楽しい。「あのときこうしていればよかった」は、あっても毎回「あのときはこうするしかなかった」と自分で選んだ選択に自分で責任をとっていくのは面白い。そしてダイス結果でぶちこわしになってしまうのもまた「こんなはずじゃなかった」という思いをするんだけど、それでも話は進んでいくので「まあこんなのもあり、か」に落ち着くという出たとこ勝負でなるようにしかならんという私の性格とマッチしていて本当にどこ行っても毎回楽しい。

 

 ぶっとんでいる世界にいるぶっとんだやつらとぶっとんだことをやる。ただ、それだけ。膨大な知識が必要そうにみえて結局自分が分かる範囲でしかやれることはないのでやりたいようにやるのが一番このゲームを楽しく遊ぶコツだと思う。正解はないけど成果が残って結果に繋がっていく。

 

 

 キャラクリ キャラに愛を詰める必要性は皆無で自分が欲しい能力値の権化で良いのも気に入ってる。顔とかはランダムでええやろの精神。

 一周目は無難にハーフオークのファイターだった。ハーフオークが顔がごついだけで体格人間なので本当にイベントシーンは見てて面白くなかった。もうちょっとこうなんとかならんかったんだろうか。無難を通り越して一周目だったんでその恩恵を理解することもできないままに終わった感があった。

 二周目はやったことないクラスを選びたくてダークドワーフのバード。ずんぐりむっくりしてるのでまあまあハーフオークよりも見た目は悪くない。バードのなんでもできる便利屋っぷりを堪能するのに装備品で能力値固定まで上がる系を全身に着込んで開錠から会話から発見から買い物まで全部ひとりでやってる。最強の武器やビルドは存在するとは思うけど必須じゃないので戦闘はどうにでもなるところも気に入ってる。

 

 種族 いろんな種類がいるので見た目で選んでいいと思ったけど自分がしたいことに紐づく習熟がないと地獄みることになる。

 

 

 能力値 結局マイナス修正にならないように丸く丸くなっていく。このあたりは性格でちゃうなーって。装備品で強制的に能力値上がるやつがあるんで序盤こそ尖ってたけど何回も振り直して都度修正してる。特化型にして他の人に任せることこそが醍醐味なんだけど、ソロプレイで4キャラ自分で操作する必要があるのならば1キャラに全て任せてしまいたいというそんな感じ。でも魅力とかまったく振ってなかった1stキャラでもそれなりに遊べたので本当に好きなようにやればいいゲームなんだなって感心する。

 筋力 持ち運べる重量問題よりも、ジャンプ距離の都合で全員10は欲しい。

 敏捷 早いということはいいことなので率先して上げたい候補になってる。

 耐久 あったらあっただけ便利だが、12でよくないか派。

 知力 一番いらない能力値っぽく見えてMAP移動時の探索関連で出番がある嫌らしさ。早々に知力固定値になるサークレットが手に入るのでもうずっと手放せない。

 判断 今のところ特化できてるキャラがいない。プリーストいたら任せることになる。あとレンジャーとかも気になる。

 幸運 多分一番いらない能力値。でもそれはいざってときは拳で解決するという思考だからこそで、このゲーム会話でなんとかなることが多々あるからこれに適正あるクラスが主人公ポジなんだろうなーって思う。

 

 クラス 序盤から振り直し可能になるのでお好きにできるのが良いね。能力値ごと変更できるのも素晴らしい。オリジンキャラも例にもれず魔改造することができるからさっさと特化型の能力値に金ができたらいじってしまいたい。

 

 

 

 

 オリジンキャラ 今作の主役となる方々。

 

 アスタリオン 一周目でお世話になった吸血鬼。物語最終盤の親分屋敷の扉が開かないまま終わってしまった。ローグアサシンでずっと弓撃ってた。このゲームは開錠や罠解除がどうしても避けては通れない道なので敏捷上げてるキャラが必要でその都合でお世話になった。暗視や初級魔法で火をつけるのも容易で本当に万能って感じだった。

 根っからのアウトローなので善行許すまじって性格だったがそれもまた由って感じだった。

 

 シャドウハート 一周目でお世話になった司祭。開始からすごいツンツンしてるのに加えて暗い過去持ちという世の中の男が「僕が守ってあげないと!」というキャラ付けが卑怯だったが、実際物語が進んでいくと波乱万丈って感じで最後は髪の色まで抜けてしまった。全てを捨てたけど最後には主人公がいるからええやろって思わせておいて、私は自殺したんであっちの世界線では本当に全てを失った女を爆誕させただけのバッドエンドを迎えた可哀想な人でしかなかった。

 最後までプリーストだったが電撃Specにして一生雷落としてただけで強かった。それ以外にもターン制なのにエリア内に入ったらダメージというインチキ効果のオーラを纏うこともできて最初こそ迷走してたけど中盤以降はしっかり強かったな。この人も初級魔法完備で便利だった。とりあえず初級魔法で火を撃てるってだけで強い。

 

 ゲイル 人間爆弾。Act1終わり際にもうこのゲームの終わり方が提示されてしまって萎えていたけどそっからなんとかそうならないように方法を模索したりなんだかんだやったやれたのがこのゲームを最高に楽しめた証だと思う。根っからの善人でやたらいろんなところで好感度が勝手に上がっていくのも良し。アスタリオンと大体反応が逆なので頭を抱えたがまあまあいろんなやつがいてるほうが楽しいやろの精神だったな。

 最後までウィザードで炎特化にして遊んでた。道中、炎に完全耐性もったボスが出てきて絶望したけどそれもまた良い思い出。魔法を習得できるメリットはあったけどまったく活用できずに終わった。序盤こそ筋力ジャンプ最強だったんだけど、突然ワープできる魔法を手に入れてからは離脱も安置移動も楽になってひたすらずるいやつだった。その分、火力としてはあんまりって感じだったな。このゲームは地形やらでオイルで燃えたり樽爆発させたり氷の床で転倒狙ったりとやれることが沢山あるんで魔法使えるってだけで十分インチキだったな。サブクラスは防御術。

 

 

 レイゼル 闇司祭さんとヒロインの座を奪い合ういろんな意味でガチな人。シャドウハートが心を閉ざしてチラチラしてくるのに対してこっちは狂信者の如く絶対に曲がらない芯の強さがウリ。どっちか言えば断然こっちの方が私の好みなんだけど、ちょっと信仰してる神様がよろしくないというかそれ基準で今まで生きてきたのに否定するのは倫理的にえぐいとしかいいようがない。でも彼女はちゃんと軌道修正できる柔軟さも兼ね備えていたということでちゃんと冒険を共にする仲間として、一人の女性として尊敬できる存在になったんだなー。二周目は最初からPTにいて色々と重要なイベントでセリフが聞けるけど知れば知るほど良い女なんだよな。

 シャドウハートが担当してたプリーストになって中衛を担ってもらうはずだったんだけど前衛らしい前衛がいないのでファイターのまま遊んでる。種族性能が強過ぎる。バトルマスターの特殊攻撃はどれも強力なのが揃っているので単純に強いというのが好き。一周目は回復欲しいと思ったけど二周目遊んでると延命よりも火力でねじ伏せたほうが良いことが多いのでHealerはいらねーなーってのが正直な感想。難易度ハードだと速攻で死ぬので延命する意味がないのもでかいと思う。

 

 カーラック 人間爆弾二号。見た目に反して誰よりも純粋な善人でただただ運命が不幸を背負わせてくれた感のある女性。一周目は結局哭きながらアイルビーバックしちゃったんで今回はちゃんと生存ルートを探す予定。一番見た目が好みなんだけど人間味的なことを加味するとレイゼルが一番私好みになるんだな。カーラックは裏表があまりになさすぎる。天真爛漫な幼女設定にしとけ。

 バーバリアンとファイターの違いがまったくわからないままに一周目に使ってこなかったけど誰よりも中間距離で投擲してるだけで敵が死んでいく超チートクラスだった。序盤にあるまじき命中率が化け物過ぎる。戻ってくる槍が早々にバグって戻ってこないまま消滅したんで今は歩く武器庫として鞄の中は武器で一杯。それをこれでもかと投げまくってるだけのキャラ。でもなんだ言ってこれが超強いんだよなー。クソ雑魚レンジ系モブを確殺してくれる頼もしさ。やっぱいかすねーちゃんだった!

 

 ウィル 今作の主人公になってもおかしくないぐらいの設定と背景を盛られた黒人。一周目は最初の登場以降ずっとPTにはいないけどやたらイベント関連で話があって中盤以降からすごい重要人物っぷりを発揮していくことになる。二周目は仲間になるところでまさかの雑魚死して仲間に入らなかったんでロードしたのも良い思い出。このゲームまじでそういうことあるから困るわ。ストーカーしてくる悪魔もドジっ娘で愛嬌があって大変よろしい。

 まじでウォーロックってPet職で呪い撒いてるだけで超強いWoWのイメージしかなかったんで今作のウォーロックという謎過ぎる生体を理解するのに苦しめられた。初級魔法連打するだけの一周目のゲイル再びみたいなことしかできなくて本当に扱いに困った。Lv7に到達したんでもうウォーロックで生きていくのを諦めてもらってソーサラー+ウォーロックで目からビーム連打するマンになってもらった。マルチクラスやったことなかったけど単純にキャスターの場合は魔法スロット関連が沢山増えるので今のところ2倍は強くなった。

 

 ダークアージ 最高難易度用にとっといてある。今のところまったく本編にいない存在。

 

 ハルシン 毎回助けに行くけどいないままゴブリン砦制圧して戻ってきたらキャンプにいるやつ。

 

 ガイコツの人 物語のエンドロール後にふわっと正体がわかる程度の謎の人。生き返らせてくれたりクラス変更させてくれるだけで感謝っす。

 

 

 

 一周目でやってなかったこと

 

 目玉手術 助けた詩人さんが外科手術をやってくれるってやつ。一周目は絶対危ないやつなんで拒否したが、二周目はどうなるんだろうと思って続けてみたらふっつーに片目を抉り出されて義眼になった。なにこれなめてんの?って思ったら義眼が不可視無効化能力もってて気に入った。こういうのでいいんだよこういうので。

 

 ゴブリン助けて砦まで護衛 一周目は気が付いたら死んでいた村につかまってたやつを助けて砦まで連れていった。ちゃんと裏ルートとかも使って安全に。でも結局ゴブリン皆殺しで経験値を稼いでる間に一緒に転がってた。まあもうどうにもならんやつやな。

 

 宝石を嵌め込む本 最後まで抵抗したが、まだ続くらしい。基本的にこのゲームはゲームオーバーになることがないのと、ダイス判定で成功さえすれば得るものがあるんだなーって。よくできてんなーって。

 

 海岸のハーピー 一周目は子供助けることができなかったんで今回はちゃんと生存させたままクリアしたらお礼もらったり突然出てきたNPCのファーストコンタクトを知ることができた。なるほどここすっとばしてたので誰だこいつって思ってたけどちゃんと最初から出会ってたんやな。

 

 鍛冶屋 爆弾娘がお世話になる鍛冶屋のあんちゃんも早々に出会えていた。このゲーム二周目やってみると一周目のあれがあれする人達がちゃんと存在してるので発見が多い。てか爆弾娘の心臓事情って初期MAPからあったんやなー。

 

 おばあちゃん 髪の毛と娘もらって目の目で杖をへしおったら涙のお別れして終わりだった。悲しい。

 

 

 クリーンマシーン ギス拠点の外科手術。一周目は怖くてやんなかったけど今回は全部やった。結果、得るものがあった。ギス拠点に正面からじゃなくて裏から入っていったらレジェンダリーメイスのクエスト受注できてなくて結局戻ることになったんで正規ルートで進めましょうってことだったな。

 

 

 地底のイカ人間 お薬飲んだ。こういうの一周目怖くてできなかったけどなんでも冒険冒険!の精神大事やな。得るものがあった。

 

 地底のキノコは世代交代させた。報酬がもらえたので良しなのかな。

 

 地底のガレキ除去 手持ちの爆弾で代用できたのでそれで処理したが、その直後に戦闘になるのがどうやっても無理だったんでしゃーない先に高所からガレキ周りにいるやつらを処理してから爆破してボスだけ倒す作戦でなんとかなった。このゲームバーバリアンが投げる武器さえあればなんとかなる。

 

 

 いきなりクモ人間処理 早々に戦闘して倒してしまって、ランタンの中にいるピクシー開放して永続光が手に入った。これ知ってたらランタン掲げながらがんばってた一周目もっと楽だったんだろうなーって。てか露骨にこれは知ってたら超有利だわ。無知は罪。そういう話であった。

 

 

 Act2に入って感じるのは圧倒的に範囲攻撃手段がないってことなので、前回もこのあたりで範囲攻撃できるプリーストが化けたように、いざって時の為に何か用意する必要があるんだなー。まあ爆弾作って投げるぐらいでいいのかもしれんけどな。

 

 

 経験値獲得は前回よりも絶対に早い。ディスカバリー(新規エリア到達)や敵を倒したことによる経験値がでかい反面、会話による経験値は多分すごい少ないように思える。インスピレーションが発動してないってことも影響してそうだけどそれは参加メンバ次第なんだから仕方がない。とりあえずわからなかったらぶんなぐって血肉(経験値)になってもらうのが一番合理的なのかもしれないなー。

 

 ハードモードで野営地で回復するのに物資が倍の80要る問題 今のところ大丈夫。むしろこれのせいで積極的に漁るようになったまである。PS5版だと□ボタンで「自動選択」ができるが、一回押しただけでは180/80みたいな超ガバガバチョイスしかやってくれないのでイライラするけど自分で調整なんかしなくても、もっかい□ボタン押せば最適解してくれるとわかって気楽になった。一周目はちゃんと選びやすいようにわざわざ物資を40づつに個別保存とかやってたからな。

 

 野営地に送る このゲームを快適にしてくれているのがこの機能。重量制限があるけど瞬時に物を野営地BOXに入れてしまえる。特に野営物資関連は手元にもっておく必要性が皆無なのでまとめて野営地に送る。本だろうが武具だろうがなんだろうが即時に送って鞄を整理できるところが最高に「ゲーム」って感じ。

 

 ホイールアクションの入れ替え ホイールアクション選択中に□ボタンでセッティングできる。とりあえず選択肢がなさすぎるバーバリアンとかは1つのホイールに集約できるし、遠距離、近距離攻撃の誤爆も防げる。私、Wolongやりすぎて左のスティックが壊れてしまって勝手にスティック倒した操作でカーソルがどっかにいっちゃうのよね。これ何が辛いって武器とかでターゲット狙った時に決定ボタン押す直前に横にずれて何もないところを殴ったりする。

 

 右スティック押し込み オブジェクトを一時表示。問題は棚とか袋みたいなやつは表示対象じゃないこと。重要オブジェクトを目視する分には有能。あと投げた武器がどこに落ちてるか見るのも便利。

 

 ✕ボタン長押し 範囲内にあるオブジェクトを一覧表示。こっちは全部表示してくれるので基本的には右スティック押し込みと併用する。ただし、こっちの表示順番は適当なので上から拾っていこうとしてもキャラはめちゃんこ動き回ること多々。できるだけ細かく使うとストレスフリー。

 

 左スティック押し込み 検索モード。カーソル移動させていろんなものを観ることができる。詳細みたいときは下ボタン。知らない的やボスの知らないBuff,Debuffを確認するのに活躍する。戦闘中なら左右ボタンで直接ターゲットを送れるのでこっちも便利。

 

 命中率 このゲームとりあえず当たらないのを何とかするゲームだと言っても過言ではない。それぐらいに命中率が低い。なので、一番効率良く命中率を上げるには適正能力値を上げること。あとは有利判定がある状況で殴りかかること。わかりやすく背後とか高いところ。そして地形関連の強味は命中率に影響ないところ。ファイアボールを当てるよりも、床に脂撒いて火をつけた方が絶対に当たる。水を撒いて電撃ぶち込んだ方が絶対に当たる。爆発樽に引火させたり高台にいる屋台骨を壊して落下ダメージ与えた方が確実だったりする。

 ファイターの「フェイント攻撃」は有利判定がもらえる反面、アクションとボーナスどっちも一度に消費されるので序盤は使い難い。私は断然「足払い」で伏せを狙う派。

 一周目のアスタリオンでアサシンローグやってた時にボーナスで隠密になって有利状況でうてる強いアクションスキルを1ターンに確実に繰り返してたけどそれはそれで最後までお世話になったからいいんだけど、二周目やっててバーバリアンがウキウキで投擲無双してるのを遊んでると強い弱いの差はあるんだなーって。

 

 

 あと遊んでないクラスはパラディンとモンクとドルイドとレンジャーなので、3周目の構成が決まったようなもんなんだけど面子がなぁ。とりあえず二周目終わってから考える。